蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

肉匠 丑家  神楽坂

2015-01-28 23:02:56 | 神楽坂よい処
3-4年前だったか、神楽坂坂上から飯田橋方面に向かって200mくらい歩いた右側にビルが建った。
その敷地内にある、割と新しいお店である。


日祝日の昼時、神楽坂は観光客で混み合うが、食べ物屋さんではランチ営業をしていないお店の方が多く、休日気分で少し洒落たお店を探そうとすると苦戦する。
そのうち、お洒落ではなくても良いくらいにお腹が空き、ボリューム勝負に気分が変わってきたとしたら、そういう時にはちょうどいいお店である。


店名からいけば、牛肉が得意なお店なのだろうが、この日注文したのはハンバーグにエビフライ。それでも、午後2時近くになって空腹が募り、とてもお得な組み合わせのランチに思えたのは確かである。
エビフライも不思議なほどに、ピンと一直線で、律儀なお店なのであろう。


久々の蕎麦打ち

2015-01-27 22:21:53 | 男の料理
在来種の蕎麦粉が入ったので、久しぶりに蕎麦を打ってみることにした。おそらく2年ぶりくらいだろう。


蕎麦は青森県の三戸は階上(ハシカミと読むようです)地区の在来種。
青森県には製粉所はないので、蕎麦の袋の生産者には岩手の製粉所の名前が記載されている。


こね鉢のなかで、水回しをしていると蕎麦の香りがふわっと立ち上がる。実はこの瞬間が一番蕎麦と近くなる時なのかもしれない。




蕎麦はごくわずかな水加減で生地が変わってくる。相当に微妙な水加減が必要とされる。そこが何より難しい気がする。
生地ができたら、伸ばしていく。


伸ばした蕎麦を切るのも、気持ちの集中が必要である。頭の中を空にして切るのが一番良い。下手な意欲のようなものを沸かせると、結果は最悪。




今回は、お久しぶりラックのお陰で、比較的よかった。
次は、おそらく心が慢心してこうはいかないのだろう。
それでも、蕎麦打ち自体、面白い。

四谷界隈

2015-01-26 23:00:27 | お散歩
永井荷風はその随筆「日和下駄」で、外濠の堤が迂曲する本村町からの眺めを、東京での最も美しい景色の一つに数えている。
それ以来、ほぼ100年が経過しているが、外濠の姿はかろうじて今に残されている。


外濠の南側に甲武鉄道は開通したが、堤の傾斜や水をたたえた濠の姿は、おそらく旧幕府の時代から大きくは変わっていないのだろう。
細かな変化は明らかで、数十年前には外堀通り沿いには、ほとんど潅木は植えられていず、濠の姿をもっとはっきりと見定めることができた。


四谷見附から反対側に足を伸ばせば、ヴェルサイユを模した赤坂離宮がそびえる。
その昔、この石造りの建築は日本の風土には適さず、梅雨時など湿度の高い時期には室内が結露し、壁から梅雨が滴る音が驚くほどのものであったという話を聞いた記憶がある。


明治神宮外苑のイチョウ並木は、東京の並木道の中でも白眉である。
今は全く葉は落ちて枝がそのままの姿を見せているが、紅葉の時期には黄金色の紅葉が見事である。

かつ善  神楽坂

2015-01-22 21:59:51 | 洋食
かつ善さんは、ピカイチの豚カツを出してくれる。ヒレでもロースでも、食べやすくて味わいが深い。


毎回メニューを前に、生一杯分くらい迷ってしまう。
そして、今回はメニューにない一品を注文した。




カキフライ定食である。ウースターソースに合わせる辛子もちゃんと付いてくるし、タルタルソースもきっちりと用意されている。
5個のカキフライを前に、ウースターソースとタルタルソースをどのように配分するか、この上ない楽しさをかみしめながら決断が求められる。


計画としては、3対2でウースターソース。実態は、さらにウースターソースが上回ったかもしれない。
この状態のカキフライをご飯に合わせない訳にはいかないのである。純粋な味わいではタルタルソースも捨てがたいのだが・・・


ご馳走様でした。

べにちょう  湯沢駅西口

2015-01-20 22:02:09 | 日本料理
冬の入り口とでもいうべき時期の夕刻、越後湯沢をめざした。


寝る直前に食事をするのはあまり健康的ではないが、この日は道が空いていて思ったよりも早い時刻に湯沢に着けそうだったので頑張ってみた。
やはり、週末の夕食はこういう身のある突き出しを肴に生ビールから始めたい。


続いて、暖かいつまみとして、長芋の揚げ物を注文した。カウンターの向こうで調理してくれて、出来立てのアツアツが出てくれば、これには鶴齢の生酒を合わせたくなる。


締めは、握り寿司。
量は必要としないので一番お手頃なのを注文した。これで1200円は、湯沢町としては、お得な気がする。

旧古河庭園 紅葉の頃

2015-01-19 21:07:59 | 古民家、庭園
旧古河家はコンドルの設計による洋館である。館の周りにはバラ園が設けられ、様々な品種が目を引く。


西洋庭園の外側に外苑のようにして日本庭園が設けられている。作庭は小川治兵衛。彼の手による庭園は、関東ではなかなか見られない。
治兵衛は、水の扱いが上手い。この庭園も池に沿って半周するように流れが見られる。


おそらく作庭直後にはそれほど大きくなかった庭木が相当な高さに育ち、池沿いの道の周りも日照は少なくなっている感じである。その分、この庭の紅葉は紅ではなく黄色味が強い。


枯れ瀧の川床には紅葉が敷き詰められて、本当に流れてくるような姿となっていた。


枯れ瀧の少し先にある、磯浜と灯篭のあたりが最も華やかな姿を見せていた。


富寿し  長野店

2015-01-14 22:53:59 | 寿司
富寿しさんは、そもそもは直江津の寿司屋さんが始まりのようである。
高田の旧街道沿い、駅の南側にもそれなりの歴史のある感じのお店を構える。
長野市への出店は最近のことだが、しっかりと根を生やした感もある。


曜日の都合でランチタイムに訪れた。
駅前の繁華街にありながら、コスト/パーフォーマンスは驚くほど良い。
椀物に、デザートまで付く。
ランチセットが適応になる日には、見逃せない。


左側3品は、オーソドックスを目指した感じがする。もちろん、サーモン握りは戦前のネタにはないとは思うが、きっちり背広で決めたようなような感じである。


右側3品は、ガス海老なども入り、お店の持ち味を自由に発揮した感じがする。
基本的には長野に昔からあるお店ではないのだが、随分とお世話になっているのは確かだ。



ローストビーフ

2015-01-13 22:02:58 | 男の料理
冬休みにローストビーフを焼きました。




ローストする直前に塩胡椒と生のローズマリーのみじん切りをまぶします。そうそう、肉は焼く2時間くらい前に冷蔵庫から出して、すっかり室温に戻しておくのがポイントです。
400グラムという、塊肉としては小ぶりな大きさで、オーブンに入れる時間をどれくらいにするか、散々迷いました。




表面にさっとフライパンで焦げ目をつけ、その後150度のオーブンで14分。
全体にロゼにあがり、かつ肉を切ってもほとんど血は出て来ない。
たまたまですが、いい具合にいきました。

あべや  神楽坂

2015-01-08 22:57:35 | 日本料理
神楽坂から直角に曲がる本多横丁から、さらに露地を右にそれる。露地は石畳が敷き詰められている。


比内鶏を使った親子丼を出す店である。数量限定で、この日もなんとかありつくことができた。


炭火で炙った鶏肉には少し下味が付けられている感じだが、なんとも豊かな味わいを感じるのは玉子。
味の濃さが素晴らしい。


鶏のガラから取ったスープも本当に味が濃い。
カウンター席もあるので、わりと入りやすいお店である。

鈴花  小布施

2015-01-06 21:56:43 | 日本料理
11月も半ばを過ぎると信州ではぐっと風が冷たく感じられてくる。


まだ、小布施の名物の栗のシーズンだというのに、この街を訪れるお客は盛りの頃の何分の一にもなってしまうようだ。いささか寂しい姿だが、普段では行列で入りにくいお店へもフリーパスとなるのはありがたい。


秋桜コースを注文した。
まずは、先付。最初の一皿から、贅沢に栗が使われているのが嬉しい。


椀物は栗を使わず、しかし出汁の香り豊。
少し冷えた体を、ゆっくりと暖めてくれる。


お造りは、少し寝かした魚を使うようだ。
まったりと、舌の上でとろけるよう。柔らかさ、この上もなし。




籠盛り八寸は、工夫がいろいろと為されている。
一番は、右手に盛られた栗だろう。これは殻ごと、低温の油でじっくりと揚げたそうで、実を一発で取り出すことができる。


栗おこわの味わいも、格別のものがあった。


最後は栗菓子に抹茶。
満足感は深かった。