蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

宇木の古代桜(3)  大久保の桜

2010-04-29 21:53:14 | 自然
この枝垂れ桜は近辺の集落を見下ろすような、高台の橋にその姿を見せる。


千歳桜と比べても、樹齢は更に高そうに見える。その樹がすっかり花をつけている。


なぜか樹の根元は墓地になっており、北信五岳が見渡せる。ご老人が一人、三脚をかまえて悠然と写真を撮っておられた。


きらめく日の光を浴びると、桜の花は白く輝く。

宇木の古代桜(2)  千歳桜

2010-04-29 21:49:18 | 自然
雪国の春はいろいろな種類の花が一斉に咲き誇ると聞きましたが、まさしく枝垂れ桜も彼岸桜も同時に花をつけるようです。


背景に夜間瀬と思われる山の雪が解けた姿が少しだけ見える。
この日は、前日の雨が一変して、空気が澄んでいた。


見るからに神々しい古木は、自然に人々の崇拝の対象となったようだ。


湯沢町  大寿司

2010-04-28 22:43:44 | 寿司
越後湯沢は山の中なのだが、新潟県独特の流通の良さがあるのか、それなりのネタを食べさせる。


生ビールを頼めば、お通しはイカの沖漬け。口触りも悪くない。


この日は、さらにナマコの酢の物を注文した。コリコリした食感にお酢がよくマッチする。


注文する品が固定化しそうなので、思い切って一人半を試してみた。




白身、巻物どれも悪くない。知らないうちに大いに酒が進んでしまった。

宇木の古代桜(1)  隆谷寺

2010-04-27 20:55:09 | 自然
信州中野から急坂を登り夜間瀬川を渡った辺りに宇木という地域があり、樹齢数百年の桜が見事な姿を見せている。今年から地域おこしとして、いろいろ整備されたのだが、まだまだ訪れる人は多くはなく、山桜の孤高な姿が楽しめる。


隆谷寺は、桜の他にも花の豊かなお寺だ。春を迎えていっせいに咲きそろう。




前の晩には雨が降り、冷え込んだのだが惜しげもなく満開の姿を見せてくれる。


おそらく普段は目立たないであろうお堂が、花のパワーで神々しく見える。

牧之庵  塩沢(4)

2010-04-26 22:39:35 | 蕎麦
お店は魚沼川沿いの平野にあり、築90年という歴史のある民家を改装したものである。


お店の名前は、江戸時代にこの地域に活躍した鈴木牧之という文人から取っているようだ。白の暖簾の後ろの引き戸は昔の物だからなのか、驚くほどに小さく屈み込まないと頭をぶつけてしまう。


こちらの蕎麦は独特で、 少し緑がかっていて、食べた感触が軽い。ずっと不思議に思っていたのだが、蕎麦の葉を干して粉に引き蕎麦粉に加えているそうだ。丼の左下に少しだけ蕎麦が顔を出す。
こちらのお店は、蕎麦はもりでも食べさせるが、お勧めを聞くと「ぶっかけ」になる。蕎麦粉やつなぎに関しては魚沼地域のふのりつなぎを使わない斬新なお店なのだが、脈々と蕎麦食の伝統が生きているお店なのだろう。
天麩羅を乗せたもりは蕎麦の香りは分かりにくいのだが、日本海側に多いスタイルとしては、よく理解できる。




このお蕎麦屋さんは、庭を大事にしている。
雪解けの鮮烈な流れが庭をうるおす。




それが裏庭の池でゆっくりと温められ、鯉も日の光につれられて泳ぎだす。


端午の節句も程近いのだが。

飯山の桜

2010-04-25 20:55:35 | 自然
飯山を含む北信地域は、今が花の盛りのようだ。


大分冷え込んで、ときどき時雨も来る朝だったが、花は元気に咲きそろっている。
飯山は信濃川沿いの都市で、昔から川による水運が盛んな場所だったようだ。桜は川沿いの堤防の陸側に植えられている。


花の周囲を見渡せば、まだ冠雪した山が望まれる。
里では春。しかし、山の上はまだまだのようだ。

龜屋 一睡亭  上野

2010-04-22 20:53:57 | 日本料理
葉桜の季節に上野の杜を歩きまわれば、当然喉が渇き腹が減る。


その結果、生ビールに手が伸びてしまう。左は切干大根の煮物。


お品書きを見ると、うなぎは丼とお重がある。迷わず、丼を注文した。やはりうなぎは下手がいい。丼を持ち上げてかっこむのが旨いと思う。
それにしては、やや上品すぎる丼で出てきた。やはり、和菓子を扱っていた伝統があるのだろう。


蓋を取れば、うなぎは端正な姿。身はそれ程厚くはないが、甘すぎないタレが次の一口を誘う。


店構えは、なかなか華奢で、女性的な感じである。
この写真を見れば、先ほどのビールが昼酒であることが明らかになってしまう。


hidarimaki  三鷹駅南口

2010-04-21 21:35:53 | エスニック料理
中央線沿いの駅の南口には、露天市場から始まったような、独特の入り組んだ街並みがあるように思う。


三鷹駅南口は、相当に整備された感じがするが、それでも不思議な感じのする横丁が残されている。
そんな所へ出現した「hidarimaki」さんは、まるでベトナムの屋台をそのまま持ってきたような店造り。それにしても、やや不思議な店名だ。


まずは生春巻きにビールと思ったら、生春巻きはアボガドや海老が入って、そうとうなボリュームな豪華版。注文の仕方も屋台スタイルというか、最初に食券を購入するのだ。


フォーはお米の粉を材料としたヌードル。スープの中でどんどんと広がる感じで、一杯で十分の量がある。

博物館周辺  上野

2010-04-20 22:32:51 | お散歩
博物館の庭を見に、文化会館の裏手をぬけようとしたら、見慣れない野球場がある。


入口の上には「正岡子規記念球場」と大きく記されている。
たしかに子規は大変に野球が好きだったと、どこかで読んだ記憶があるのだが、それにしてもこんな球場上野にありましたっけ?もしかしたらこちらが無知なだけであって、明治の昔からの由緒ある球場かもしれない、と思い、写真を撮った。
後で調べると、命名されたのは2006年のことのようだ。


こちらははっきりと記憶の残る、動物園入口脇のシロナガスクジラ。隣には名残の桜が、この春の最後の姿を見せる感じだった。

東京国立博物館  春の庭園公開  六窓庵

2010-04-19 21:42:21 | 古民家、庭園
17世紀半ばに、奈良興福寺に建てられた茶室である。明治の初めに東京国立博物館が購入し、移築された。


茅葺きの侘びた茶室ではあるが、その名のごとく窓が見せる多様な姿が素晴らしい。








窓の形とともに、そこから窺える世界も姿を変える。




手水鉢は10世紀の石塔を利用した、四方仏水盤と呼ばれる形式のもの。




腰掛待合は、明治の始めのものだが、茶室のスタイルを踏襲している。


昔の庭の面影を残すのは、築山と池の一分くらいだという。
おそらく、この辺りなのだろう。