蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

江戸城二の丸庭園

2015-02-26 22:07:37 | 古民家、庭園
そもそもは二の丸の城が建てられていた場所だと思われるが、江戸時代初期の火災以来、江戸城に天守閣以下城らしい建物はほとんど建てられなかったようだ。しかし、徳川家の本拠地なので御殿は建てられたようだが、それも江戸末で終わったようだ。


現在の二の丸庭園は1968年に、皇居の東御苑の一般公開のために整備されたもののようだ。1968年といえば、それなりに感慨深い年に当たるが、あえて皇居の公開に踏み切ったとは、少し驚かされる。


湖畔の松もそれなりに育ち、その背景の松は今や貫禄を示す姿である。




その時代背景がそうさせたのかは分からないが、意識して宗教性を捨てている庭であり、歩いていて楽しいが深みがない。




水は、いかにも重力の法則で落下するという、風情である。




滝の前の州浜から、ひろびろとした庭園を撮影しようと思うと、タイミングを相当に待たなければならない。
日本庭園の文脈から大きく外れた観光客の姿が入ってしまうと、この庭が伝えようとしたことも伝わらなくなるように思うので。


明治末に建てられた「諏訪の茶屋」の豪華さは、この場所が宮城と呼ばれた歴史にふさわしい。
茶屋の脇の梅の華が見事であった。

江戸城の梅

2015-02-25 22:18:13 | 古民家、庭園
南風が吹き込み、2月としては気温が上がった日に江戸城の庭園を訪れた。


地下鉄の大手町の駅から真っ直ぐに歩けば、大手門がある。周囲が高層ビルになってしまい、門の規模は小さく見えてくるが、すごいのは石垣。




江戸城の本丸を始め、建築物はほとんど残されていない。残っているのは、土台部分のみ。しかし、それは17世紀初期の天下普請と称した江戸城を日本の首都とする都市構築の際に組まれたものがそのまま残されている。上物は火事で焼けおちようと、巨大な石で組まれた石垣はそのまま残されている。
その規模の大きさには、ちょっと驚かされる。


これが江戸城の本丸を支えた石垣である。ただし、本丸は17世紀半ばの火災で失われ、それを建て直そうという動きもあったが名君保科正之の進言もあり、その後再建されることはなかった。


その石垣の竹橋方向に進んだ所に、梅林坂がある。


遠景としてみればのどかな風景なのだが、よく見れば素人カメラマンのメッカであることがわかる。




歴史ある石垣を背景にすると、梅の花にも一つハクがつく。


この日は五分咲きであった。機会があれば、このシーズンにもう一度訪れたい。


三河屋  佐久市

2015-02-23 22:05:54 | 日本料理
佐久市の一つの中心である岩村田の駅の近くにあるお店で、鯉料理を得意とする。


鯉こくや甘煮などは注文してから40分かかるというので、まずは鯉あらい定食を注文した。
鮮やかなピンク色の身が気持ちを引きつける。


佐久の鯉は臭みがないので、あらいに酢味噌は使わず、わさび醤油で食べる。
たしかに、鯉として洗練された味を感じる。


塩焼きや旨み揚げ、もなかなかだった。


ご馳走様でした。


頂上を目指して  菅平根子岳

2015-02-19 21:43:59 | 自然
菅平高原スキー場は、近年根子岳に向かって4人乗りのリフトを増設した。そうなると、根子岳の頂上までの距離は大したことはない。
キャタピラタイプの雪上車でおよそ30分で登りきれる。




よく晴れた日だったので、乗る気満々で麓の盆地からアプローチした。
運良く、スムーズに事は運んだ。






頂上付近には、驚くことに樹氷が見られた。
本州で樹氷が見られる場所と季節は非常に限られている。
2月の蔵王が有名だが、この日の山頂近くにはそれに劣らない大きさの樹氷がそびえていた。
おそらく、今年の降雨量が多いから、見ることが出来たのだろう。


下りは、正面の圧雪をあえて避けて、右側の樹氷の足元に広がるパウダーを滑った。
ゲレンデに積もった深雪とちがって、元々が不整地なのでそれなりに気を使うし楽はできないが、とても惹きつけられるものを感じた。
なによりも、完璧に近いコンディションが大きかったと思う。

北信の蕎麦粉

2015-02-17 22:04:07 | 男の料理
北信(長野県北部)の蕎麦粉を入手したので、打ってみました。
素人蕎麦の姿を、性懲りも無く今回もアップしてしまいます。


蕎麦粉はきめが細かく、キュッキュッというような感触がある。
毎回、思うのだが水回しのところは指先まで蕎麦粉が付いていて、写真を撮るのは難しい。今回、結構丹念に頑張ったのだが証拠写真はなし。




伸ばしていくと、ほんのり緑色がかった生地になる。おそらく、蕎麦粉のベストの状態を現しているのだろう。




余計なことを考えなかったためか、今回は細めに切れた。脳の中で感じているのは、蕎麦包丁の重み、こま板の滑り、包丁の握り。こんなに薄いものを切るというのにいろいろありますね。


ともかく、よく香る蕎麦が結構たくさん出来ました。なかなか楽しいです。


今回の蕎麦粉は、こちらで育てて製粉したものです。

北信の冬

2015-02-16 22:23:14 | 自然
北信(長野県北部をそう呼びます)の雪は、今年は実に厳しいです。


土木工事の現場ではなく、スーパーの駐車場の一角です。雪かきをマメにしていたら、こんな小山になってしまったようです。雪を相手にしたパワーシャベルの操縦も、それなりのノウハウがたくさんありそうです。


除雪されない小道に入れば、こんなことになります。
首まで埋まっているのは、自動車のためのカーブミラーです。


こんな姿でも、スノーモービルのためにはちょうどいいのかもしれません。


しんばし  越後湯沢西口温泉街

2015-02-13 00:24:27 | 蕎麦
アルペンスキーというスポーツ、リフトで斜面を持ち上げてもらい、そこから重力により滑り降りる事が全てである。同じ斜面を何度も滑っても能がないと感じ、広いゲレンデの中をいろいろ試したくなるのもよく分かる。
ただ、少しだけ真面目に練習しようとなると、練習にちょうど良い斜面を選びひたすらそこばかり滑り続けることも必要になる。スキーの板にどうやって自分の意思を通じさせ、また板の状態も感じ取ろうとすれば、斜面のバリエーションは極力ない方がありがたい。一度に対応できる要素の数は少ない方がよい。

そういう練習で昼食時を過ぎても、こちらは暖かく迎えてくれる。


せいろ一枚で、まるで元気が変わってくる。




そして、少し太めの蕎麦がなんとも旨い。
こちらのお店の天婦羅、たしかにとても美味しいのだが、純粋に蕎麦だけ欲しくなる時もある。


ご馳走様でした。

厳寒の十二峠  新潟県

2015-02-09 23:22:04 | 自然
新潟県中部、魚野川流域と信濃川流域の間には、標高1,000メートル程度の山脈が立ち並ぶ。
標高の絶対値は大したことはないが、日本でも有数の豪雪が降る場所である。


山脈を超えるトンネルの中では、どんなに雪が降り積もろうと、土砂崩れの復旧工事が進められている。本来、2車線あったトンネルの中央に鉄骨の柱を立て、交互通行とする大工事である。しかし気温マイナスのこんな厳しい条件でも工事を続けるのは驚きである。




向かいの急斜面は、耕せば天に至る段々畑。
十二峠を超えるトンネルなど存在しない時代から受け継がれてきた風景なのだろう。

Le loisir  神楽坂

2015-02-04 22:13:29 | 洋食
休日の神楽坂で、フレンチのランチと限定すると、この店の出動率は結構高いのではないだろうか。
神楽坂はなんとか、東京のグルメスポットに昇格したが、基本は平日の夜のビジネス客狙い。休日は、人混みは見られても一味振るうお店の大部分がクローズである。


こちらのお店は神楽坂に面していながらも、休日のランチが気楽に入れる。前菜とメインを数種類の中から選べる。
この日の前菜は、スモークサーモン。よく脂がのっていて、なかなか美味。赤みが勝った感じのしっかりとした身もそれなりの主張がある。それでも、より脂ののったピンク系の鮭を求めるなら、他をあたっていただくしかなさそうである。


メインは香辛料がよく効いた鶏のソテー。フランスの種入りマスタードの種だけ取り出してきたような香辛料で、まろやかではあるがパンチはある。
カリッとした鶏の皮が、実に美味しく味わえる。


いやいや、ご馳走様でした。

喉越しの蕎麦 晴朗  高崎市棟高町

2015-02-03 22:01:19 | 蕎麦
晴朗さんは、白、緑、黒の三色の蕎麦を打ち分ける。とは言っても、それほど特殊なことをするお店ではない。
それぞれが、さらしな、せいろ、田舎に相当する。問題は、蕎麦は50食程度の限定で、売り切れ仕舞いであることだ。
11時半の開店時刻を目指して、道を急いだ。


幸い、お目当の黒が残っていて、野菜の天麩羅とのセットで注文した。
野菜天麩羅は、塩で食べさせる。


黒は粗挽きで、太打ち。
田舎蕎麦らしい、野性味が味わえる。


蕎麦の香りを存分に楽しめた。




それにしても、地方の蕎麦屋さんは店構えで判断してはいけないことが、強く感じられるお店である。
木造の長屋作り。お隣はラーメン屋さん。
事前の情報がなかったら、まず入らない構えである。