蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

旧穂積家住宅  茨城県高萩市

2016-07-27 23:15:57 | 古民家、庭園
茨城県は思ったよりも南北方向に広がりがあり、穂積家に到着したのは閉館間際になってしまった。


長屋門は二階建ての城のような造りだが、これは昭和初期に改築されたもの。


本質は茅葺の、豪農の館である。18世紀後半の建築であることが、平成の修復の時に判明した。


屋敷の向かって右側、東側には池と刈り込まれた庭木が特徴的な回遊式庭園がある。




池に掛けられた太鼓橋は、なかなかよいアクセントとなっている。




灯篭が崩れたままの姿であるのが、やや気になる。
東日本大震災以来、この姿なのだろうか?


座敷、奥座敷の様子。


奥座敷前の廊下から、庭を望む。もう少し早い時刻に訪れていたら、このガラス戸は開け放されていたのかもしれない。


土間と、板張りの囲炉裏まわり。その昔の冬は、さぞ寒かっただろう。


ムラコジョル  ヒマラヤの詩 旧戸隠村

2016-07-26 23:33:34 | エスニック料理
ムラコジョルは南インドの魚出汁系のカレー。おそらく、海岸近くの地方で作られるのだろう。


最初に出てくる野菜サラダは相変わらず美味。
大根や人参にドレッシングの味がよく馴染んでいる。


わかりやすい説明は、鰹節の出汁がよく効いたカレー、だろうか。
よく煮込まれた大根がいい味を出していた。


カレーをターメリックライスにかけて、よく混ぜる食べ方がよいようだ。
インドの味は、実に幅広く、奥行きも深い。


油や  長野駅前

2016-07-25 23:31:27 | 蕎麦
蕎麦屋さんの早仕舞い、知らない訳ではなかった。それでも休みの日の夕方、長野駅前で当てにしていた数軒が閉まっていると、真面目に難民と化す自らが目の前に見えてくる。


ラッキーにも駅前の夜遅くでも開いているお店を見つけた。入店してしまえばこちらのもの、もりそば以外のメニューにも目がいく。
それで注文したのが、ぶっかけ蕎麦のカテゴリーの中の妙高。もう一つは飯綱であったように記憶している。
妙高はさっぱりしているが、出汁の味とおろしの下の天かすの味わいが素晴らしい。酸味がよく効いた汁に地味豊かな天婦羅の揚げカス。これは、蕎麦を迎えるのには絶好の下地である。
終始、楽しくいただき、もう一杯という欲望に打ち勝つのは大変だった。


大概の蕎麦屋さんが営業されていない日、時間帯にとてもホスピタリティ溢れる蕎麦をいただけた。
ご馳走様でした。


手打そば 赤土  常陸太田市

2016-07-21 21:06:35 | 蕎麦
関東の中では名の売れた蕎麦産地の茨城。そのなかでも、旧金砂郷町は産地として有名である。


金砂郷町の中でも特に優れた蕎麦を産すると言われる赤土地域。その土地の蕎麦を供する店である。


お腹も空いていたので、辛味大根蕎麦天付を注文した。
蕎麦に付いてくる大根は辛味が強いが、天婦羅用はそれほどの辛味はない。細かく使い分けているようだ。




蕎麦は太め、柔らかめ、の江戸蕎麦とは違う方向性を目指す。どっぷりと汁に浸けて濃い蕎麦の味を楽しめる。


蕎麦も素晴らしいのだが、天婦羅も実に真面目である。
野菜の香りを閉じ込めた、素晴らしい出来上がりだった。


比較的小さなお店だが、旨いものを出す。

西山荘  常陸太田市

2016-07-20 22:56:10 | 古民家、庭園
徳川光圀の隠居所である。


相当に山深いところに建てられているが、さすが水戸徳川の藩主の居場所、見事に洗練された造りである。


茅葺の隠居所と言えども、格の高い客専用の玄関はちゃんと作り込まれている。


選ばれた一部の客は、玄関で面倒くさい挨拶をすることもなく、直接に光圀の居間へと続く庭へ入ることができたのだろう。




光圀の書斎の丸窓。


この建物は質素なようでいて、非常に繊細な茅葺の屋根のラインが印象的である。


屋敷の前、右の奥に広がる池は意外に規模が大きい。小石川の下屋敷でも大きな池を展開しただけのことはある。

そば処 湯沢庵  湯沢町

2016-07-12 18:50:59 | 蕎麦
越後湯沢駅構内にある、立ち食いのそば屋さんである。
食券を買い、カウンターから丼が出てくるの待つスタイル。


暖かい汁をぶっかけたスタイルのそばが美味しそうだ。
雪割りそばを注文した。


大根おろしに、梅干しが2つ、それにワカメとネギが多めに乗っている。
そばは、腰を感じさせる確かなもの。
そして、汁が実に美味である。


ご馳走様でした。

翡翠園  糸魚川市

2016-07-11 18:49:06 | 古民家、庭園
この庭の作庭も中根金作。翡翠と水の庭であり、庭に入るといきなり巨大な翡翠の原石に驚かされる。


重量70トン。運び込むのが大変だったようだ。


母屋の縁側から庭を眺めると、低い位置からの眺めになるので流れはよく見えない。




しかし、庭の奥にはかなりまとまった池が配置され、それを縦横に回遊することができる。




池の姿は複雑で、数保歩み、また振り返れば、それぞれに新しい姿が展開する。




裏山から流れ込む滝の動と、勢いのある石組みを受け止める池の静。

すし活  糸魚川市

2016-07-05 22:50:20 | 寿司
新潟市の寿司も白身が美しいが、私が感じる範囲では本当の白身の聖地は上越市から富山湾にかけてのエリアではないかと思う。
そのエリアでは白身尽くしが当たり前のように並ぶ。
そのエリアの入り口は、柏崎かなと思うのだがはっきりしているのは直江津、高田を配下に抑える上越市。


その少し西の糸魚川市には、さらに上手なお店がある。
すし活さん、ここは見事。
予約を入れて定刻にお店に入れば先客が盛り上がっている。
「地物尽くしお任せ」」を注文すれば、、イナダから大いに盛り上がった。


続いて、タイ。この土地の白身はねっとりとした味わいが魅力である。


マゴチ。夏の魚らしい、すっきりとした味わい。


続いてキジハタ。多くは、もっと黄色味を帯びた姿だろう。これほどに純白の姿、驚きである。


ここで甘えび味噌が登場。
賢明な読者は、既に御推量済みと思われますが、この日は運転の必要がなく、心置きなく日本酒を楽しんだ。


鯵。こういうのも日本海にいるそうだ。


続いてヒラメ。まだ、豊かな味わいを残している季節のことである。


水ダコ。帽子のような部位を先に食べ、本体は見事に包丁が使われて柔らかい。


イシダイ。これは文句のつけようもない。食べやすく、味が深い。


南蛮海老の鮮度も特別。


バイ貝。これは味の塊である。固すぎない貝の身の中に、驚くべき深い味わいが潜む。


イシナギ。地元の柔らかい食べ心地の地魚である。


あまりにも「地魚尽くしお任せ」が美味しかったので、最後に1カンだけ注文した。
シロエビである。

玉翠園  糸魚川市

2016-07-04 19:03:20 | 古民家、庭園
作庭は、中根金作。隣にある谷村美術館の開館の少し前の1981年の作品。


糸魚川の駅から徒歩20分と、少し離れた場所にあるからなのか、未だに借景の緑が手付かずで残っている。


流れと広がりのある庭なので、回遊できたら楽しいだろうと思うのだが、それは許されず撮影もガラス越し。




ツツジの花の盛りの頃に訪れることができた。




歩いていると軽く汗ばむ陽気で、水の流れが涼しげであった。