蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

飯塚邸  柏崎市 新潟県

2018-06-28 21:01:44 | 古民家、庭園
江戸時代末期に建てられた平家の上に、昭和20年代に二階が増築された。昭和天皇の昭和20年の御幸の際の行在所として、増築が行われたようである。


増築が行われたのは館の奥の部分なので、正面からの姿はそれほどバランスを崩したものにはなっていない。


訪れた時には、座敷につるし雛が展示されていた。つるし雛自体は歴史あるものではなく、今の時代に豪農の館をどのように利用していくか、という課題にストレートに答えた感じの展示であった。


その昔であれば、このように座敷の上下も意識しない展示はあり得なかったのだろうと思う。


この館の庭は自由に回遊できる。


流れの源を耳で追うこともできる。


訪れたのは4月の末。新緑の葉の色がまだ淡い色の時期であった。

紅樽坊  牛込北町

2018-06-27 21:52:16 | 中華料理
昔は神楽坂周辺には、中華料理を手軽に食べさせるお店は五十番しかなくて、空白地帯の感もあった。それが、最近になり続々と中華料理屋さん進出している感じがある。


なかでも、こちらは非常に気軽に入れる友好的な価格を維持されているお店である。
何しろ、このクラゲとキュウリの前菜は単品で頼む値段の100円アップで、生ビール一杯が付いてくる。これから始めない理由はどこにもないだろう。


締めは汁あり担々麺。坦々の味噌は冷えているので、寒い季節には少し残念な感じもあるのだが、スープの味はちゃんとしているし全体としてはよく整えられている。


ご馳走様でした。


伊藤家 北方文化博物館  新潟市

2018-06-25 22:47:19 | 古民家、庭園
明治15年から、8年をかけて建築された伊藤家の本邸である。


台所周りの廊下から大広間を望む。当時は特別の機会にしか大広間は人を入れず、奥の庭園までもを見通すことなど本当に稀な機会にしかできなかったようである。




台所とは中庭を隔てた大広間は本当に格式が高い。天井は高く、庭の規模は大きい。






見事に洗練されたこの庭でも、特に橋という主題が何箇所にも用いられている。


この窓から眺める小庭は、文書を眺めるのに疲れた目を慰める効用が大なるのか、それとも余人も知らぬ妄想を掻き立てる効果があったのか、今となっては知るすべもない。

鯛尽くし 料亭うき世  上越市

2018-06-19 22:37:11 | 日本料理
その土地土地の、鯛の盛りは何を目安にするのがよいのか?私の個人的な見解は、桜の盛りの時期を狙うのがよい、である。


ただし、今年は春の訪れが全体に早く、鯛の方が遅れをとった感じである。
ともかく、高田の百年料亭に鯛を食べに行った。


歴史ある料亭の個室で鯛を堪能するのは、得難い機会である。

1848
車で訪れたのだが、前菜からして酒をそそること甚だしい。






お造りの鯛は絶品。これは、ゆっくりと楽しみたい。


続いて焼き物。焼き目が綺麗である。


兜は深い味わいがあり、どんどんつついた挙句、相当に時間を要したように思う。
骨の周りの肉は味が濃くて、しゃぶり尽くすのにも時間がかかる。


そして、揚げ物。香りがよい。




締めは鯛飯で。
鯛の味の深さを受けて、米の旨みが引き立つ感じがある。
見事。




椿寿荘  田上町 新潟県

2018-06-18 21:18:15 | 古民家、庭園
宮大工の松井角平により、ちょうど百年前に建てられた、豪農の館である。


たまたま、他に人がいなかったので、広い座敷を独り占めできた。
格の高い建物で、天井も高くシャンデリアを吊るしても余裕である。




庭は、京都の庭師広瀬万次郎の作庭。




庭を回遊することが許されているのも嬉しい。


上段の間の書院窓より庭を望む。


格式張った表座敷の裏に、奥の間がある。こちらは部屋もそれほど広くなく、くつろいだ雰囲気がある。


奥の間を回り込んだところに、表の庭とは雰囲気が変わる流れの庭があり、こちらの完成度も高いと思う。


軍ちゃんの天婦羅  高田

2018-06-13 21:17:26 | 日本料理
上越市で名のある天婦羅屋さんのランチを目指したのだが、この日はあいにくネタ切れで食べられず。


それではと、居酒屋・寿司の名店を目指したのだが、強く勧められたのがクロモズク。
日本海でごく限られた時期に取れるモズクだそうである。これは、なかなか食べられない。


続いて天婦羅盛り合わせ。専門店で食べられなかった鬱憤を一挙に晴らした。
衣は卵の黄色味が目立つ。いわゆる江戸風の揚げ方ではないが、充実した天婦羅は満足感が強い。


締めは、近海の小魚を使った軍艦巻き。
驚くほどのお安い値段で、深い味を味わえる。




浦佐毘沙門堂  新潟県

2018-06-12 22:57:03 | 神社仏閣
寒の厳しい季節に有名な裸押し合い祭りが開催される浦佐の毘沙門堂である。


桜の満開を目にしても、軒の出が大きく、ほおづえ(降雪で荷重が増した屋根を支える季節的な装置)を外さないのは、過去の経験があるからなのだろうと、思った。


桜の花の盛りを過ぎての雪は湿り気が多く、重い。
そういう重い雪が降りしきる年もあったのだろう。今年がそれにならないとも限らない。


いろいろ、気遣いが必要かもしれないが、4月半ばを過ぎれば、豊富な水が清めの任務を果たしている。

天婦羅 菊亭  丸ノ内

2018-06-11 21:06:27 | 日本料理
東京駅の地下街にありながら、老舗の天婦羅屋さんである。
お値段も、ごく手頃で敷居が高くならない。


カウンターで生ビール。注ぎ方の配慮があるお店は良いです。


ごく普通の天婦羅定食を注文し、しかし呑みながらなのでお食事とお味噌汁は声がけで、とお願いしたら、こちらの酒の進み具合に合わせて何回にも分けて揚げてくれた。勿論、その都度お酒の注文になる。


しかし、天婦羅は一度に出されても困るだけ。熱々を少しずつ味わうのが何より幸せ。


穴子の登場で、しばしの休憩。






締めのかき揚げは、天丼にしてもらった。おそらく、そのように注文するお客が一番多いだろうと思う。天ばらなどもお願いできるが、天丼がすっきりと決まる感じがある。


ご馳走様でした。

日本海の魚 一二三  湯沢町

2018-06-04 23:48:28 | 日本料理
スキーシーズン中は予約がないとまず入店も不可能だが、そろそろシーズンも終わりがけ。ダメもとで行ってみた。


まずは山菜の天婦羅。走りの淡い味わいの山菜が素晴らしい。


続いて刺身。何かお好みはと聞かれて、実は白身の魚と貝が好きなのですが、と答えたらそれで作ってもらえた。どれも、鮮度が素晴らしい。




バイ貝に赤貝。


白身も充実。


実は貝類の殻のところに、キモをちょこっと付けてくれているのだが、その味がまた深く堪らない。


締めは海苔茶漬け。