蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

そばしげ  野沢温泉村

2011-11-30 23:16:48 | 蕎麦
まずは、茹でキャベツに野沢菜(古漬けを炒めたもの)が供される。


野沢菜の本場らしい伝統を感じさせる味だった。


蕎麦は太めの平打ち。
いかにも北信の田舎蕎麦らしい姿。
汁は薄目で、どっぷりと蕎麦をつけるタイプ。


天せいろの天麩羅はなかなか豪華だった。
玉子の黄身がよく効いていて、天麩羅として古典的な味わい。


庭には、結構力の入った感じの池が造られていた。


ご馳走様でした。


美乃  直江津

2011-11-29 21:30:44 | 日本料理
毎年11月上旬の、蟹漁解禁に合わせて上越市を訪れた。
お店選びは、最終的にネットでの情報を採用することになった。


直江津の駅の北側、港へ通じる細道沿いに、いかにもその昔に賑わった感じのお店が並ぶ。お寺の脇の露地を入ったところにお店がある。
こちらは、醤油や塩を付け過ぎないで、素材そのままの味を提供するお店である。
通常ならポン酢が付きそうなアンキモ(鮮度もまろやかな味わいも間違いなし)も、それだけで供される。




続いて、刺身でもいける白バイ貝を七輪で焼く。






いよいよ登場。ズワイガニの蒸し。
蒸しているので、味が凝縮している。
ミソの味がまた、実に濃い。これは鮮度が物を言うのだろう。


鰤のカマが、これまた美味しい。
見事に脂がのっている。


締めに、蟹雑炊をお願いしたら、豊富な蟹の身が投入され、さらにお酒が進んでしまった。

ご紹介した皿以外にも、頚城牛のステーキまで登場した。まさに、酒池肉林であった。
ご馳走様でした。


清見寺  清水区静岡市

2011-11-28 22:22:30 | 古民家、庭園
この場所は大昔から東海地域の戦略的拠点であったようだ。
室町・桃山時代にはこの地で行われた戦の前線基地として使われ、それ以前の建物は全て灰燼に帰したという。


江戸時代初期からは、徳川家の手厚い保護を受けたようだ。
庭は山本道斉の作庭と伝えられる。


方丈の裏手の急斜面を借景とするのも、室町以前の庭園様式を感じさせる。




庭樹が大分茂ってしまい、本来は重要な意味を持つ石を隠してしまっているらしい。


北面の庭を囲む建物は雁行して建てられており、廊下を曲がれば新しい風景が展開する。




慶應3年建築の書院は、専用の坪庭に面する感じで造られている。


蕎麦会席一  川崎区

2011-11-27 23:46:42 | 蕎麦
百合ヶ丘の駅が最寄りで、それ程遠くはないようだが、住宅地の中の中の一軒でともかく分りづらい。


限られた敷地を巧みに使って、日当たりのよい座敷もあるようだが、この日は入口近くのテーブル。
天麩羅は、ちょっと真似できない感じの、見事に水を抜く作業がなされた、姿である。


それに続いて田舎を注文すれば、実にそれらしい。
太めの蕎麦は、柔らかめの茹で具合にふさわしい。


ご馳走様でした。


薬師池公園  町田市

2011-11-25 22:28:09 | お散歩
薬師池の由来は、徳川以前からの人工湖で、農業用に造られたようだ。


それが、何度も泥で埋まってしまい、その度に手間をかけて池を修復したようだ。
この地域の稲作には欠かせなかったのだろう。


現在は公園となり、多数の人が訪れる。
駐車場は無料で、待ちの車が列を成すかと思えば、入れ替わりは結構早く、それ程は待たされない。
意外に自然も残されている印象である。


旧荻野家、旧永井家ともにこの公園の一画に保存されているのだが、それを意識して、この公園を訪れる人は多くは無いようである。


蟹炒飯  神楽坂 Louron

2011-11-24 23:19:47 | 中華料理
ドーンと福井 in 神楽坂の企画の一環です。


福井の甲箱蟹を使った淡雪状態のあんが乗った炒飯が、神楽坂の名店でワンコイン。これは、逃せません。
もちろん、それに生ビールも付けましたが、考えられないほどお得です。


サービスたっぷりで、小鯛のサラダが付いてきます。


サラダなど付かなくても、こちらのお皿だけで充分に満足です。


旧荻野家住宅  町田市

2011-11-23 18:14:58 | 古民家、庭園
町田市の薬師池公園の一画にはそれなりの庭が残されている。


由来はわからないが、それなりの石組のように見える。




滝を受けた池からは、勢いのある流れが下の池へと通じている。
旧荻野家はその、町田市三崎から下の池の近くに移築されている。




荻野家は医者の家系で、比較的豊かな造りの古民家である。


旧永井家とちがって、この家の屋根は葺いてから大分時間がたち、草が生え放題の状態であった。


せいこ蟹  神楽坂

2011-11-22 23:15:25 | 日本料理
ドーント福井 in 神楽坂の開催期間中に、神楽坂の蕎麦屋さんでも破格での福井の食材の提供がありました。流通が素晴らしくなった事を実感させてくれます。


見事な越前蟹が、一パイ2000円未満で。
これは、お得に思われます。


蟹好きなら、共通に嬉しくなれるのではないかと。


少し離れてしまいますが、この日も少しは暖かい物を頂くのが健康的に思われました。


魚沼の秋  新潟県

2011-11-21 22:10:09 | 自然
谷川連峰で関東と遮られ、信濃川へと流れる魚沼川沿いに実に見事な米を産する魚沼平野が広がる。平野と言っても、川沿いの限られた広さしかないのだが。


秋の遅くには雨が降り、それが冬の訪れとともに雪になる。
例外もあるが、だいたい測ったように同じ時期に季節が移る。


雨の直後に高台まで、登ってみた。
程なくして、深い雪に覆われてしまう場所である。


湿気を含んだ雲は、変化に富んだ形を見せてくれる。


艸季庵  御殿場

2011-11-20 23:31:54 | 蕎麦
経験値が低く、私の頭の中で御殿場という場所と蕎麦が結び付かなかったので、お店に入れば楽勝ではないかと思いこんでいました。
ところが、訪れた時には恐ろしい程の台数の車が駐車場を満たしていて、それなりの待ち時間は必要な状態である事を悟るには長い時間は必要としませんでした。。




話せば長いことになりますが、東名高速の渋滞がひどく、お店に着いたのは13時をまわる頃でした。
忍耐強く待ち続ける列の一番後ろに、かろうじて並ぶ事ができ。
しかし、その後も列に並ぶ人は増えるばかり。しばらくして、本日売り切れのノボリが玄関に架けられたのです。危ない所でした。


しかし、それで安心できる訳ではない。なにしろ、つまみも、蕎麦も旨い店なので回転が悪い。
やっと座につき、試したいと思った蕎麦味噌が目の前で売り切れ。
もう一つのお目当ては、大根のしぼり汁に味噌を溶いた汁でいただく「しぼりせいろ」だったのだが、これではこちらの狙いが根本からくつがえされてしまう。
私としては珍しくお店の方と交渉。
というような事情により受けて頂けた、天せいろの、せいろを「しぼりせいろ」版です。

せいろよりも、一足先に天麩羅が出てくる配慮も実にありがたい。揚げ切りは、素晴らしい。


じつに辛そうなしぼり汁に、味噌をとき入れます。これは、蕎麦切り初期の付け汁の姿です。


蕎麦は、見るだけでも程度の高さが感じられます。
これは、本当によいです。
蕎麦湯用でしょうか、素晴らしい出汁の汁も少量添えられてきましたが、単純な汁こそこの蕎麦にふさわしいように思いました。