蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

足守町の町並み(1)  岡山

2015-10-30 21:52:27 | 古民家、庭園
足守町には、数多くの歴史的建造物が残されている。その管理はきちんとなされている上に、すべての建造物は入場料を取らない。




この町には城は立てられず、陣屋の元に街が形成されたようだ。
この土地の藩主、木下家の庭が、池のある近水園。
その池に乗り出すようにして、18世紀に建てられた藩主の別荘が吟風閣である。


樹が大きく育ってしまったが、おそらく庭に半島のように張り出している根元あたりに陣屋があったのではなかろうか。


吟風閣の玄関。それなりの、威圧感はある。


しかし、座敷の立ち姿はいかにも軽やかである。


縁側も広くて、水に結びつく風景を楽しむのにちょうどよい。




木下利玄生家。木下家の第14代当主の生家である。門は城門のようながっちりとした造り。その周りを囲む塀は、すでに失われたのだろう。




庭はかろうじて、痕跡をとどめる程度である。

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スングル カレー  ヒマラヤの詩 旧戸隠村

2015-10-29 23:39:43 | エスニック料理
蕎麦の名産地にありながら、本格的なインド・ネパールカレーを食べさせるお店である。
時間に余裕のある人に勧めたい。


この日は、ネパール風のスングル カレーを注文した。
薄切りの豚肉とジャガイモが味の決め手。まるで、豚汁を食べているような味の豊かさであった。


スングル カレーは、ご飯にかけて食べるのがお勧めだそうだ。


たくさん食べたので、食後スキー場の中を歩く。
紅葉が色づき始めていた。
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献上そば 羽根屋  出雲市

2015-10-28 23:38:19 | 蕎麦
出雲の町の旧市街は、ほとんどのお店がシャッターを下ろしてしまい、今ではこの蕎麦屋さんと数件の和菓子屋さんが残っているだけ、という感じがする。


これだけ静かな町なのだから必要ないだろうと思われる道幅拡張が、昔からの商店街の消滅をさらに進めている感じである。


閑古鳥が鳴くような古い商店街の中で、一人気を吐くのはこちらのお蕎麦屋さん。なにしろ、土曜日の昼時には入り口付近で待たされる。
待ち客がいても、無闇に入れ込みにして客を入れないのが、伝統ある地方都市の老舗の見識だろう。
アゴの野焼き、という蒲鉾に近い一品でノンアルコールの蕎麦前をゆっくりと楽しむ余裕があった。これは、素晴らしいことである。


山陰の地なので、蕎麦は割子を注文した。


見た目は、真ん中に盛られた具が注目されそうだが、蕎麦自体が実に真面目に打たれており、主体は蕎麦にあることをきっちりと主張していた。

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武家屋敷  高梁市 岡山県

2015-10-27 23:42:32 | 古民家、庭園
備中高梁は、備中松山城の城下町である。その中でも、武家屋敷がかつて立ち並んでいた石矢来町には、江戸時代からの屋敷が未だに保存されている。


旧折井家。江戸も天保年間の建物。
通常なら、式台付きの中央寄りの玄関と、庶民向けの家屋の端にある玄関は大きさがまるで違うのだが、この家の場合はほぼ同規模で作られている。おそらくは、役人か武家ではない立場の人間が、この家の経済を大きく支配したのだろうと思われる。


江戸時代の武家屋敷は、その主人の格に応じて、規模も造りも厳しく決められていた筈である。
いささか、不思議な姿である。


旧植腹家。
こちらの方が、大分豊かな家である。


広々とした奥座敷や、手前の座敷を持つ。相当に格の高いいえである。


場所としては玄関の脇なのだが、回っていかないと入れない座敷には、華頭窓が残されている。

どちらも、この高梁の町でなければ残らなかったような気がする。


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頼久寺  高梁市 岡山県

2015-10-26 23:23:00 | 古民家、庭園
臨済宗のお寺であり、小堀遠州の作庭とされる。




建物は、それほど古くはないのかもしれない。そして、建物に合わせて作られた坪庭のような部分も歴史はないのかもしれない。しかし、この庭への導入部として、実に魅力的である。


この庭の真の価値は、白砂の先の歴史ある刈り込み。


借景の山を、園内の景色として取り入れる為の計算が行き届いている。庭を外部と仕切る生垣の高さも、何百年も固定されていたのだろう。


石に近付ば、石は天を目指す。多くの庭では、滝の脇に天を目指す石があるのだが、こちらは例外のようだ。


元々の質が高く、それに手がかけられているものは、見飽きない。
潅木の刈り込みの技術は当然の事として、建物や庭への手入れは実に見事であった。
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富寿し 南本町店  上越市高田

2015-10-22 23:29:58 | 寿司
富寿しさんは、上越市の中で数件の店舗を構える。それぞれのお店の個性が微妙に違う。


この南本町店は、外見は地味目だが直江津駅前のお店のように人気が集中して混み合ってしまわないようである。


刺身用と、寿司用で、醤油を2種類揃えるのは、他の富寿しさんのお店と共通する。


トロと、白身の握りを注文した。
光り物も、穴子のような煮物も、イクラもないが、ある面で寿司の本質をぴったりと食べさせる一皿であった。


中トロは、酸味が効いて食べやすい。




白身は、高田らしくかなりディープな世界。弾力が強いものもあれば、ひと噛みでサクッと切れそこから薄味ながら素晴らしい味わいが楽しめるものもある。魚の名前はさすがにわからないが、最後の1カンは鯛だと思われる。


大トロの凄さには、ひたすら脱帽。
こちらのお店、1カンが比較的大きいのだが、シャリが口に入れるとホロリとほぐれ、実に食べやすい。
温かみを感じるお店であった。

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重森三玲の世界(2) 吉備中央町庁舎  岡山県

2015-10-21 22:57:41 | 古民家、庭園
吉備中央町は重森三玲の生誕の地であり、その庭園の保存には実に真面目な姿勢で取り組んでいる事が感じられる。


1969年に京都の有琳会館の庭として作庭されたのだが、有琳会館の取り壊しにより、平成14年に吉備中央町の庁舎に移された。


できれば、コンクリート造の硬い建物の中庭ではなく、もう少し柔らかみのある建物の中に移築されれば最高なのだが、今の世の中そのようなことはあまり望めない。


それでも、石と苔へのメンテナンスがちゃんと行われている様子。




丁度降り出した雨が、しっとりとた味わいを演出した。


重森三玲の茶室の中で、最高傑作と言われる功徳庵は、中央庁舎からそれほど遠くない大村寺に移設されている。
予め訪問のお願いをすれば、普通には公開されていない庭も見学することができるようだ。
今回は、高速道路上で重森三玲の里という看板を見つけたのがすべてのスタートであり、明らかに準備不足であった。
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重森三玲の世界(1)  天薇庵  岡山県吉備中央町

2015-10-20 23:41:34 | 古民家、庭園
重森三玲の生誕の地である。
地元には重森三玲記念館が建てられている。


その敷地内に、重森三玲が18歳で取り組んだ茶室の天薇庵が移築されている。
そもそもは、生誕の地にあったようだ。


茶室の内部も、運良く見せていただく事ができた。


付属する庭は、庵が移築された時にモルタルセメントを使って作庭された。
手がかからない、という基準でセメントが使われたようだが、どうにも違和感が感じられる。


それでも、その状況をまとめ上げる技は、実に力強い。

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鮨と魚料理 保広  尾道

2015-10-19 22:38:23 | 寿司
尾道の宿屋選びは、慎重に行う必要が有る。瀬戸内の新鮮な魚を食べさせる店は海沿いにあるのだが、そこから数百メートルの丘の上にも宿は存在する。飲んだ後に厳しい登り道は、是非とも避けたい。




その辺りをつつがなくクリアして、保広さんに空き席を見つけた。
まずは、はもの梅肉和えでスタート。続いてぬた。急斜面に設置された階段を上り下りした体の疲労を、酸味が癒してくれる。


続いて握り。瀬戸内のネタは、味が深い。




水ダコに茹でタコ。
穴子も凄い。ウニが霞んでしまうほど、タコの味が濃い。




それでも、鯛も、海老も、はもも、どれも美味しい。
そうとうに気持ち良く飲みました。

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浄土寺  広島県尾道市

2015-10-14 19:24:25 | 古民家、庭園
尾道のお寺は、概して海岸から急坂を上ったところにある。


浄土寺は中でも、鎌倉時代の建物を伝える。
南北朝時代の山門から海を望む。


鎌倉時代の多宝塔は、国宝に指定されている。


南北朝の阿弥陀堂は、屋根の形が柔らかく、実に優美に見える。

これらの古い時代から残される建物だけでも十分な見応えがあるが、有料のツアーに参加すれば平安時代の阿弥陀如来像をはじめとする重要文化財の仏像も見ることができる。ただし、仏像も曼荼羅画も撮影できないので、ブログには登場しない。




ただし桃山時代の茶室、露滴庵と江戸時代の庭園は写真撮影が許されている。




瀬戸内海沿いの穏やかな気候の地域にある庭であり、全体滴に明るくて石組にも凄みはないが、丁寧な造りである。


露滴庵は、もともとは伏見城にあったもの。






庫裡は、近年に手が入れられた。
最後の中庭も、割と最近の手が入っているように感じられた。
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