蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

雪の小道

2007-02-28 20:52:09 | 自然
今年は暖冬で、水っぽい雪が降ってくる。木の枝にべたべたと付くが、降り止めば直ぐに落ちてしまう。


それでも、振ってる最中は、冬そのもの。去年と違うのは、積雪量くらい。
こんな所に、独りでたたずんでいると、なぜか雪女の怪談を思い出し大急ぎで帰りたくなる。


朝日が昇れば、世界が変わる。昨日の印隠滅滅はどこへやら。
しかし、除雪車もはいらん。この道を歩くパワーは、すべて人力。
大自然の力には手も足も出ない。雪、雨、雪、雨でだんだんに固まってくれればまだいいのだが、いきなり新雪の大雪になると、テレマーク板履いてても、腰近くまでもぐり、負担は凄い。

そんなんでも、奇麗だからまあ、いいか。

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長野市  大漁

2007-02-27 23:43:43 | 寿司
日本海側に江戸流の握りずしが定着したのは、いごろのことだろう?良くわからないが、そう昔の事では無いような気がする。しかし、一度江戸流にぎりが定着すると、日本海の豊かな海の幸、特に白身魚を武器に、非常にレベルの高いお店が出現したように思う。
それらのお店に共通して感じるのは
・白身の味わいを生かすために、シャリは甘すぎず、ガリも上品
・魚の味を良く知っているからか、マグロのトロなども、ベタベタに脂がのったものではなく、赤身の味を感じさせる範囲のものを出す
であろうか。


こちらは、能生出身のご主人のお店。長野市にありながら、まさに日本海の味。さらに、お得。これで、1500円しないのだ。
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葛飾  日曜庵

2007-02-26 21:48:46 | 蕎麦
山本亭では予想もしなかった琴の演奏も聞かせていただき、2時も廻ってしまいました。何も食べないで演奏を終わりまで聴いたら大変なことになるだろうと考え、始まる前に白玉ぜんざいをいただいたので、餓死寸前という事はありません。確かに胃袋に何も入っていない感覚はあるのですが、食べてから変に時間が経ち、お腹が空いているのどうだか、ちょっと自分でも分らないような状態です。


しかし、それが良かったのです。山本亭から歩いて10分ほどの日曜庵は、2時過ぎだというのに、満席。しかし、ぜんざいを頂いたので、余裕で開き待ちです。


玄関を上がったところのディスプレイも、器へのこだわりを感じさせます。程なく、席へ案内していただけました。


あれだけ、まったりと和の空間、響を味わった後ですので、昼からお酒にしました。ジャコ(山椒の実がアクセント)が着いてきます。


なんだか、お腹がぺこぺこでもないので、軽めにそば味噌をお願いしました。クルミやらいろいろ入り、香りが素晴らしい。こちらは、形の遊びと、香りのこだわりのお店ですね。


蕎麦は、本当は荒挽きを食べたかったのですが、売り切れ。それで、田舎をお願いしました。汁は濃いですが、それなりの甘みも感じます。やはり、下町のあじかな。


田舎といっても、太打ちではありません。つやつや、プリプリです。お蕎麦を目の前にすると、急に今までどこかに行っていた食欲が帰ってきた。


柴又には、川魚料理屋さんとかいろいろあるようです。こちらも試してみたいです。
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東京葛飾区  山本亭

2007-02-25 21:41:58 | 古民家、庭園
都営地下鉄から京成電鉄と乗り継ぎ、最後は京成金町線。この線は、2駅分しか線路が無く、昼間は1時間に3本しか走っていない。それで、ようやく寅さんで賑わう葛飾柴又にたどり着く。



いやいや、寅さんで賑わうのではなく、一応主役は柴又帝釈天だ。団子だけではなく、いろいろなお店があるが、今回はどこにも寄らず帝釈天のわきを江戸川の方に抜けていくと、地元の実業家が大正から昭和始めにかけて普請した山本亭がある。



一番格の高い「花の間」の床の間。障子の細工が繊細。欄間にも一工夫がみられる。



真後ろを振り返れば、丹精された庭が。ガラスが戦前のもので、独特に歪んでいる。廊下には赤い毛氈がしかれており、それが窓ガラスの下の方に反射してしまった。



右手には、主庭とは対照的にもの寂びた裏庭が望める。これはこれで、魅力がある。



庭に面しては、全てがガラス窓になっており、廊下に光が溢れている。江戸時代の建物とは違い、外界と直接に接していないところが、やはり昭和の建物なのだろう。



「雪の間」の前にある月見台から邸をみる。花の間は一番奥。雁行して建てられているのが一目でわかる。



月見台から庭をみる。70年前の造園時の姿をそのまま伝えるという。残念ながら、庭には降りられない。できれば、庭から邸をのぞむ様子もみたかったのだが。



この日はなんと、「鳥の間」を舞台に筝曲三弦の演奏が行われた。雅玉の号をもつ方の琴の音を、ゆっくり味わうことが出来た。このような、端正な日本家屋で聞く琴の響きは格別だ。



玄関には、当時の人力車が置かれていた。

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東京神田  眠庵

2007-02-24 22:17:56 | 蕎麦
神田駅の駅前には様々な飲食店が立ち並び、独特の良い雰囲気を醸しだしている。中には、それなりの老舗もあり、ここで食べ歩きをすれば、1月や2月は、お店に不自由しないだろう。


路地裏に入ると、昔ながらのしもた屋もみられる。バブルや地上げを生き抜いた、貴重な遺産である。


眠庵はそんな一画のはずれの方にある。神田須田町の交差点が目の前で、秋葉原が眼と鼻の先にある。そんな場所ながら、非常に場所が分りにくい。道に面しては小さな暖簾が出ているだけなので、通り越してしまった。隣が工事中だったのも、ひとつの要因かもしれない。そういうわけで、その辺りを、かなり迷ってからお店にたどりついた。


お店の中はリラックスした感じで、お昼からお酒にいかれている方も多い。なぜか、その気分に本腰入れられず、わさび味噌と喜久酔の組み合わせに後ろ髪引かれながらも、いきなり2色盛りをお願いした。ちなみに、2色と言っても変わりが出てくるのではなく、産地の違う蕎麦が2枚楽しめる。


一枚目は栃木産。汁はあくまでも辛口、濃いめ。それで、十割の細打ちをいただくとなると、三分の一も汁に付けないのが王道でしょう。十割の風格は充分ですが、もう少しインパクト欲しいところ


と、勝手に思っていたら、二枚目。こいつは凄い。まずは、蕎麦のもちもち感。あれは、小諸の「そば七」、長野の「小杉」で味わったものを、思い出させる。蕎麦の味も濃い。それにしても、濃い汁をどうしようかと考えていたら、実に濃い蕎麦湯をいただいた。


実に堪能。あのお店がそのまま、残ることをきたいしつつ。ごちそうさま。

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新潟県六日町  草庵

2007-02-23 23:17:16 | 蕎麦
その土地、その気候で栽培された蕎麦を、産地で食べるのは、何か格別なものがある。蕎麦の生産量の問題で、完全に地元の粉だけでは打てないお店もあるが、なるべくなら産地の粉を味わいたい、と常々感じている。信濃や常陸、越前のような名産地とされる土地では、そういうお店はたくさん有るだろうが、どうやらそれだけではないようだ。


大雪の日、六日町から凍った道を上の原高原へ登る。雪の壁に隠れるようにしている、草庵をみつけた


こちらは、柏崎の古民家を移築したそうで、天井裏の造形が素晴らしい。


まずは、お酒を注文した訳でもないのに、突き出しに煮込みが出てくる。甘みが非常に押さえられていて、期待が持てる。


そして、もり登場。香りはそれほど感じなかったが、姿かたちが素晴らしい。
粉は、地元塩沢の枝吉という集落で栽培したもの。


野菜のてんぷらもそれなりの評判なので、野菜てんぷらも注文した。ちなみに、天ざるとの組み合わせはセットであるのに、もりとなると、単品でそれぞれ頼むことになる。
てんぷらは、抹茶塩でいただく。恐らく、野菜も地物なのだろう。うむ、さすが。
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新潟県大和町  宮野屋

2007-02-21 23:40:39 | 蕎麦
群馬県から新潟県に抜けるのは、谷川連峰という障害物がそびえ、今日においてもそれなりの難所になる。清水峠の地下を十数キロ抜けるトンネルか、三国峠の九十九折の山道しか、いまだに無いのだ。それを超えると、魚野川沿いの魚沼盆地が広がる。
江戸以前から、谷川連峰超えには、清水峠と三国峠の2つのルートが存在したようだが、江戸時代には三国峠が主流だったようだ。
さて、時代は明治初期。明治も後期となれば地方の鉄道幹線が開通し、物流は激変するのだが、明治初期には江戸時代とあまり変わらぬ水運が主流だった。その明治14年から18年にかけて、清水峠の改修が行われ、馬車交通のための4メートル幅のルートが確保された。工事完了時には、内務卿山縣有朋や北白川宮能久親王らも招いて盛大な開通式が行われたのだが、わずか数ヶ月で土砂崩れが発生し、通行止めが続いた。谷川連峰東ルートは、その後幻しとなり、現在は国道291号線として、地図にのみ、その足跡を残している。
ふしぎなことに、国道291号線は、谷川連峰を越えた後も、魚野川東岸を延々と北上していく。それは、現在のメイン国道17号線が魚野川西側を北上するのとまさしく並行し、小出で合流する。このように、川の両岸にルートがあるのは、長野市千曲川沿いの国道18号線と403号線を思い起こさせる。

八海山は魚沼盆地の北東にあり、山岳宗教のメッカである。ふもとには、多数の神社が見られ、江戸時代からの杉並木もみられ、よい湧き水が無数に湧き出している。戦国時代にこの地を治めた上杉家の保護も手厚かったようで、幾つかの史跡もみられる。
大和町大崎地区は国道291号線沿い。八海山尊神社への参道の入口にあり、門前町と言えるのだろう。小さな集落でありながら、高度な味覚文化を伝える。これは、と思われる料理屋/蕎麦屋が2軒、寿司屋が1軒ある。寿司屋さんでいろいろ聞いてみると、大昔には映画館や銀行まで有ったそうだ。これは、谷川連峰東ルート291号線現役時代の遺産ではなかろうか?などと想像が頭をめぐる。つまり、大崎地区は、そのルートが賑わっていたごく限られた時期に、ルートの北側の補給所として繁栄をみ、ルートの崩壊とともに、廃れてしまったのではないのだろうか?そして、以前の繁栄を示すものは、ほとんど絶滅し、いまや味覚文化のみ、となってしまったのではないだろうか。

蕎麦屋「宮野屋」さんは、大和町大崎地区から参道をのぼり、八海山尊神社への登山道の脇にひっそりと立っている。地元の方にうかがうと、こちらは入学だとか、なんだかの節目に家族で食べるハレの食らしい。粉は地元産らしい色黒。汁は、醤油を感じさせない薄めで、煮干の出汁。新潟といえばへぎそば、という中で、この薄めの汁だけがへぎとの共通点だろう。

山菜のてんぷらは、春に摘んできたものを塩漬けにして保存したもの。

薬味に、姫胡桃。ホークでほじって、供する。もしかすると、クルミダレが汁の主流であった時代の名残なのかもしれない。
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木曽福島町  時香忘

2007-02-20 21:35:07 | 蕎麦
午後3時過ぎ、木曽福島から開田高原を目指して、361号線を登る。気温はマイナス2-3度か。かなりゴリゴリした凍結道だ。道の左側に、紅色の看板を発見、その先に木肌を生かした瀟洒な別荘風の建物が。店名までは読み取れなかったが、その下に「営業しています」の文字は確認。長野グルメの本で注目したあの店らしい。

前後の車を確認して、Uターン。駐車場に入れる。駐車場の隅には、写真のような石臼と看板が。

そこから、茶室の露地を連想させる木の廊下を歩いて、店へ。 中は、小物が置いてあったり、薪ストーブが燃えていたり.。

お店の名は「じこぼう」と読み、割り箸にはさりげなく「ZCOBO」なんて入れてある。自家栽培、石臼挽きで、オヤマボクチ(雄山火口と書くそうです)のつなぎを入れているとのこと。ところが、オヤマボクチつなぎにありがちの、ガリガリとした固さがみじんも感じられない。あくまでも、まろやか、つややか。蕎麦を頂いた後で、お店の方に聞いたら、こねに1時間もかけるのだそうだ。全体的に、女性的なセンスが光るお店だった。
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福井市  養浩館

2007-02-19 18:58:26 | 古民家、庭園
「だいこん舎」さんで、かなりゆっくりとしてしまったのですが、その後は福井市の「養浩館(御泉水屋敷)」、すなわち福井藩主松平家の別邸を見に行きました。江戸中期の回遊式大名庭園です。戦災で建造物が消失してしまったり、いろいろあったのですが、昭和五十年代後半に復興されたものです。

中心の大きな園池の周りには様々な石組みが配してあり、ところどころの見所を形作っている様子です。石組みは、江戸当時のものと思われ、なかなかの味わいです。

邸の対岸に「清廉」と呼ばれる小亭があり、池のひとつのアクセントになっています。

「清廉」は四畳半の狭さですが、書院造の窓があります。昔のお殿様は、ここで独り気楽に読書などしたのでしょうか。

邸の座敷部分は、二棟の建物が雁行しています。手前右が御月見の間、左奥が御座の間です。軒が深いのは、雪を考えてのことなのでしょうか。

御月見の間から「清廉」をみたところです。

この日は、何か特別の行事があったのか、庭の各所にろうそくを燈す灯篭を配置していました。閉園時間ころに火をいれており、ほんの少しだけ、見ることができました。
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福井県鯖江市  古民家と蕎麦「だいこん舎」さん

2007-02-18 14:22:04 | 蕎麦
新幹線でひと走り。米原で乗換えて、北陸線の「鯖江」という町に来ました。ここにはどうしても食べてみたい蕎麦屋さんが有るのです。しかし、お昼にはまだ早い。ガイドブックを探しまわったら、瓜生家という福井で最も古い古民家があることがわかり、まずはそちらを見に行きます。


おもちゃのような電車で3駅ほど。駅の近くの神社の境内に「瓜生家住宅」が建っています。これは、神社の空き地に家を移築したのではなく、瓜生氏が代々宮司を務めてきた家なので、元禄の昔からずっとこの場所に建っていたのです。

庭や屋根には、昨晩の雪が薄っすらと残っています。足跡から見るに、訪れる人は多くはないようです。


戸を開けて、家の内に入ます。冬だからでしょうか、雨戸をあらかた閉じていて、薄暗くて直ぐには様子がわかりません。まず感じたのは、いぶり臭さです。囲炉裏で火を焚いているのです。茅葺の家では、これを絶やすと虫にやられてしまうのです。ボランティアの方が、囲炉裏の火の面倒をみながら、家の説明をして下さる。それを聞きながら、囲炉裏端で寛いでいると、なにかとても落ち着いた気分になるのです。

柱や梁は、天然の木の曲がり具合を活かした巧みな造りです。これを造るには、大変な技術が必要だと聞きました。

早朝にお江戸を立ち、ずっと座りっぱなしではありましたが、少しだけ歩いた効用か、お腹が減りまして「だいこん舎」さんへ向かいます。こちらは、TVにも登場する名の知れたお店です。

友人を待ちながら、あぶりクルミで一杯。そして一杯、さらに一杯。耐え難くなり、細打ちをお願いしました。

こちらのお店では、様々な味わい方が用意されています。基本は、お江戸のようにつけ汁のもりか、越前ぶっかけか。それに、汁のバリエーションがあるのです。まずは江戸風につけ汁で。でも、汁はおろしにしてみました。蕎麦は、凄いです。リズミカルに打たれた素性がそのまま。汁は、だいこんの絞り汁に生醤油。とてもシンプルな汁です。それが、よいのです。

友人とも合流し、いよいよ2杯目。もり汁でいこうと思っていたのでしたが、くるみたれという誘惑には勝てず、ぶっかけに。まるで、蕎麦のカルボナーラです。まったりとした、クルミの香りと蕎麦のコラボレーション。
「だいこん舎」さんは、摘み物あまり出さないです。蕎麦で勝負、蕎麦で遊ぶお店です。
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