蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

野尻湖の古海地区 そして茅葺き

2017-10-30 22:59:51 | 古民家、庭園
湖越しに北信五岳(それも全部ではないのだが)を眺めるには最適な場所である。


近年、駐車場も少しだけ広がり、釣りのために訪れた人々の邪魔をしないようになっている。


車を止めてぶらぶらするうちに、現役の茅葺きの農家を見つけた。
大概の家はトタンで覆っている屋根が、今だに美しい茅の姿を見せてくれる。


屋根の傾斜の柔らかさ。
背景の里山まで含めて、滅多に見られない姿だと思う。


花伝舎  旧戸隠村

2017-10-25 22:15:37 | 古民家、庭園
戸隠のメインロードから、長野市方面に向かう旧道沿いに数百メートル降った先、見事な庭が存在する。


庭を運営されるのはカフェとランチのお店なのだが、驚くほど整備された庭が戸隠を背景として展開する。


雑草の姿などまるでなく、その結果として見事な花を愛でる事ができる。


庭園は傾斜地に造られているが、一番上の層は、上部を遮る樹木がなく初夏の光が冴え冴えと当たる。
とても見応えがあるが、長時間きびしい日差しに当たると疲れてしまう。




第二層の林の中に入り込めば、ひんやりとして居心地がよくなる。
特別に華があるわけではないが、非常に印象的である。




一番下の第三層には、再び日の光を大きく浴びる円形の庭園が作られていた。
戸隠の清涼な気候がこのようなスタイルの庭園を作るのに、適していると感じられた。


山笑  旧戸隠村

2017-10-23 18:54:12 | 蕎麦
戸隠の中でも、十割りの蕎麦を出す店は、数が限られる。
このお店は、蕎麦粉を挽く製粉業が元で、それだけ蕎麦粉にこだわるようで、細か挽き、粗挽き、更科の三種類の蕎麦が食べられるが、全て十割りである。


粗挽き蕎麦に、妙高の雪海老の天婦羅。
このところ、毎回この組み合わせになってしまう。


蕎麦汁だけではなく、塩を使ってもみて下さい、という事で少量の蕎麦がガラスの容器に取り分けられて出てくるが、この日もそれ以上の蕎麦を塩で食べてしまった。塩を使うと、蕎麦の自然な甘みが非常にわかりやすい。


蕎麦は、戸隠ではめずらしくボッチ盛りではない。


目の前に蕎麦が出てくると、どうしても天婦羅は後回しになってしまうが、とても美味である。


ご馳走さまでした。

貞観園 回遊式庭園の細部  柏崎市

2017-10-19 21:24:34 | 古民家、庭園
新潟県柏崎市高柳町にある貞観園は、厳しい積雪の地にありながら、館・庭園ともに完成度が非常に高い。


賓客のための奥座敷から庭を見渡せば、興味は尽きない。
ただ、この庭の展示で一つだけ残念なのは苔の保護のために、本来回遊式である庭を歩かせないことである。


一計を案じ、望遠レンズで擬似的に回遊を試みた。
まずは、池の正面にある灯篭を近づいて眺める。


その左側にある滝の落し口。


池の左側にある灯篭。その脇の石段をたどり、築山を登ってみようか。


池の右方には涼しげな離れの茶室。


茶室の奥にも重厚な石橋が掛る。




石段にも、質感溢れる苔が生している。雨の日、ここを降りるのはさぞや大変だろう。ややイージーだが、望遠レンズが作り出す世界の中を旅する方が安全である。

天婦羅 若杉  高田

2017-10-17 21:30:15 | 日本料理
上越市高田は魚が素晴らしい。特別なお店に行かなくても、普通に出てくるお造りの切れ味に驚かされること、度々である。


それでも、天婦羅専門店は数が限られる。
その代表格の若杉さんを訪れた。


天婦羅定食の最初に出てくる海老の揚げ切りの良さは、驚くばかり。
一匹は塩で、二匹目は天汁で食べると丁度いい。


口の中で、ほっかりと香る白身をはさみ、イカ紫蘇巻き、ナス、椎茸。
どれも、しっかりとした天汁に合わせたくなる。こちらのお店、塩レモンへの理解も深いが、汁の味わいがすごく深いのだ。


オクラにキス。繊細な香りが続く。


締めのかき揚げは丼に。至福のひと時である。

サントリー美術館 おもしろびじゅつワンダーランド展より(4)

2017-10-11 21:48:22 | 美術品
ついに鳳凰が硯箱に舞い降りたようです。
個人的な硯箱に鳳凰を受け入れるとは、余程豪壮な詩想の持ち主なのだろう。


桃山時代の蒔絵は、迫力がすごい。


鳳凰の止まる樹の皮や根元の力、その下の池の深み、池の淵の3次元的にも盛り上がる石の存在感。
樹の葉の繊細な薄造りと、よい対照を成す。


仕出し弁当  軍ちゃん高田店

2017-10-10 19:05:20 | 日本料理
軍ちゃんの弁当は、基本前日の予約が必要なようだが、この日は運よく昼食時に注文して応じてもらえた。


海の幸御膳というだけあり、酒の肴にぴったりな具がいろいろと詰まっている。


焼き魚にすり身。


煮物。


天婦羅。


それにお造りが付く。
左上から、カワハギ、スズキ、甘エビ、赤イカ。
これで2000円は、非常にお値打ちである。

サントリー美術館 おもしろびじゅつワンダーランド展より(3)

2017-10-03 23:31:03 | 美術品
色絵の大皿。有田焼。17世紀中頃の作品とされる。


大皿一杯に鳳凰の姿を描いた作品。やはり江戸初期らしい迫力を感じる。
前回載せた香合の数倍の大きさの鳳凰ではあるが、そもそもは途方もない大きさを想定された伝説の存在である。
一枚の皿の中などに収まってしまうのも、問題であろう。

立喰そば山吹 きつね蕎麦

2017-10-02 18:56:20 | 蕎麦
山吹の一番の売りはかき揚げ蕎麦(それも温かい方)だが、今回はきつねを試してみた。


油揚げは大きめのものが使われていて、そのために丼もかき揚げ蕎麦よりもひと回り大きなものが使われている。


油揚げの味付けは甘すぎず、出汁の効いた汁とよく馴染む。たっぷりのわかめが乗るのも嬉しい。
ついつい、唐辛子をかけすぎてしまう。


ご馳走様でした。