蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

真田家庭園  松代

2010-07-31 08:42:02 | 古民家、庭園
徳川家にとって目の上のたんこぶ、のような存在であったと思われる真田家だが、それでも江戸時代を生き延び、松代藩主として明治を迎えた。


幕末に建てられた屋敷は、現在改装工事中で2010年9月17日に工事完成予定と聞いた。それまでは、庭の一部を無料で見ることができる。


無料と言うと大変お得なようだが、現在は立ち入られる区域はごく限られており、庭の正面にさえも立つ事ができない。




池の周りの石を、断片的に眺めるのがせいぜいである。


こういう由緒ある庭は、有料でいいから正面から正々と見たいものである。

樋口家  松代

2010-07-29 20:35:01 | 古民家、庭園
松代は真田家最後の領地となったのだが、地理的な条件も味方して実に昔の物が残っているように感じられる。


真田家とわずかに道一筋を隔て、藩の目付役などを引き受けた樋口家の門がある。この晩春にそれなりの時間を要した解体修理工事がこの6月に完成した。


茅葺き屋根も拭きたてだが、それなりに味がある。こういう仕事をできる人を探すだけでも大変だったのではないだろうか。




庭は完全に造り直した感じで、古い面影は殆ど見られなかったが、家の外に広がりのあるスペースがあると言うだけでも、家の居心地がまるで違ってくる。




天井植え込みのエアコンを付けたりして、今の基準でも居心地良く工夫し、様々なイベントに活用しているようだ。

山口屋  戸隠

2010-07-27 08:35:47 | 蕎麦
山口屋さんは戸隠で手広くやっているお店の一つだ。


はっきりと覚えていないのだが、雪蔵蕎麦のような感じの特別に保存のよい粉を使った蕎麦を出す。
それを辛みおろしで食べてみた。蕎麦はさすがに、完成度の高いものだった。


さらにおろし蕎麦は、辛み大根、かつお節、海苔がのり、福井のぶっかけもちゃんと参考にしてまとめた感じの一杯だった。
添えられているのは、蕎麦の華でこれも食べられる。

戸隠中社にて

2010-07-24 22:30:33 | 神社仏閣
中社の前には広いスペースがとられているのだが、三本杉などの巨木がその多くを占有している。


そこから急な階段を上って、中社の姿を拝む事ができる。


中社の背景には緑豊かな裏山がそびえ、湧き水も豊富である。


中社の屋根裏に張られたお札を見て、ちょっと驚いた。なんとお江戸の料理屋さんのお札が多いことか。やはり、商売繁盛を願う思いは同じなのだろうが、「亀戸ふぐ ひら井」はそのままだし、「江戸 秋元」というのは今は麹町にある有名な鰻屋さんではないだろうか。「小千谷 小嶋」は元祖小島屋さんでは。さらに、「松翁」は水道橋の先のお店ではと。
kikouchiとしましては、なるほど霊験あらたかと悟ったしだいで。

川勢  荻窪

2010-07-22 21:58:44 | 日本料理
鰻屋さんの多くは、鰻重を夜のスタンダードに考えておられるので、必然的に敷居は高くなる。ところが、こちらは串焼きが標準なのだ。


串焼きは鰻の急所を押えて焼き上げるので滋味たっぷり。
一通り、という串焼きのコースをお願いすれば、内臓とか皮とか、ちょっと下手(げて)なのが素晴らしいお値段で出てくるのだ。




六串のスタンダードでは流石に物足らず、野菜物に手を出した。ししとうにネギ。いずれも、見事な仕上がり。


この晩は、椎茸の〆がいやに粋だった。

郷土食堂  信州中野

2010-07-21 20:25:57 | 蕎麦
郷土食堂と書いてゴウドショクドウと読む。そもそもは冨倉地区にあったお店なのだが、訳あって中野の町に移り、それでも冨倉流のオヤマボクチつなぎの蕎麦は変わらない。


汁は田舎らしい甘みの少ないどっぷりと蕎麦を付けるタイプ。オヤマボクチはつながりが良く、平打ちの柔らかめ。
ワシワシと蕎麦を食すると、香りも以外に来る。


地物のしめじの天麩羅も、実に香り豊かだった。天麩羅が蕎麦よりも一呼吸前に出てくるところに、非凡なものを感じる。しめじの左右は紫蘇の葉。


馬肉のカルパッチョ

2010-07-20 18:47:30 | 男の料理
信州中野で馬肉を入手した。肉質は霜降り。さすが信州と思ったら、なんとイタリア産の馬肉だという。


肉屋さんは日本産の馬肉を探しているそうだが、それだとお値段がイタリア産の2倍位になってしまうという。


そうと聞いたので、うすく切り、瓶で叩いてカルパッチョにしてみた。
ピーラーで削ったパルメザン チーズ、黒コショウ、バルサミーコ酢、オリーブオイルの取り合わせがなかなかだった。

清澄庭園  江東区(3)

2010-07-19 22:26:44 | 古民家、庭園
この庭は、石と水の広がりと、そこを通り抜ける風が見どころと感じた。


碧豊かなる池を配した庭に一風吹けば、池の面は即と構える。




この庭で、今日まで命脈を繋いでいるのは石であろう。そこへ紫陽花の盛り姿をたくまずし加えることができた。


石に加えた水の広がりは、橋のようなアクセントがあると捉えやすくなる。

九頭龍蕎麦  神楽坂

2010-07-18 01:52:28 | 蕎麦
九頭龍川といえば福井のそれらしい所を流れる由緒ある川なのだが、名にし負うお店が神楽坂に出現した。


いわゆる神楽坂の表通り、早稲田通りから一本入った所に開店した。


蕎麦があり、辛みおろしがあり、それに汁があり、組み立てとしてはいかにも福井の蕎麦だ。ただ、こちらのお店は福井の一般的な蕎麦屋さんとは異なり、おつまみで飲んでいる人の何と多い事か。


おろしやネギ、かつお節をぶっかけると、懐かしい風情の一皿となる。