蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

宇喜世  高田 新潟県

2013-09-30 21:55:42 | 日本料理
どうやら高田駅の南側に、歴史のある料亭が何軒も存在するようだ。土地勘がない故、それに気がついたのは割と最近のことである。
しかし、そうなると行ってみたいお店がにわかにクローズアップされる。
こちらも、その中の一軒である。




江戸末には仕出しの魚屋さんだったのが、明治初期に料亭に姿を変えたお店である。
推測するに武士階級の家の中で行われていた宴会が、明治維新を機に市民階級にも広がり、その宴会の場所までも手配することとなったのではないだろうか。




この日は、庭に面した松の間でゆっくり日本庭園を楽しむことができた。
ただし、少人数で訪れたので、当然ながら席は入れ込みとなる。


ランチメニューの特選お造り御膳を注文した。
全体に、出汁使いがよい味を出していた。


お造りは、ちょっと寝かせる手をかけたもののように感じられた。
もちろん甘エビやホタテは新鮮そのものだが、マグロの旨さを引き立てる技が使われている感じだ。


茶碗蒸しの出汁の濃さ、漬物の味わい、どれも素晴らしかった。




連れが注文したひめ御膳の天ぷらや煮物も、絶品だった。


食後のコーヒーカップは好みのものを選ぶ。




これだけの庭をきっちりメンテナンスする料亭の存在は貴重だと思う。


その昔には、滅多に見られなかった三階建ての姿を今に残す。

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旧師団長官舎  高田

2013-09-29 16:58:06 | 古民家、庭園
高田の連隊は強かったという評判があるようだ。その陸軍第13連隊の師団長の官舎である。


建物はそれなりに傷んでおり、解体修理されて移築された。


明治・大正の軍隊は、欧米の最先端の知識を受け入れる窓口という面も持っていた。
レルヒ少佐により日本に初めてスキーが持ち込まれたのも、この連隊の偵察のためのツールとして使用するためだったという。
建物の外部は完全に西洋スタイルで統一されている。






一階にある、応接室や会議室なども完全に西洋スタイルで統一されている。
この姿をみると、少なくともこの官舎が建てられた時代には、軍隊の中でも近代化し合理的になろうという志向が見られたのだろうと思われる。






ところが師団長のより個人的生活に結びついた二階に上がると、西洋式スタイルは突然に日本式になる。
その突然さがちょっとおもしろい。


これはイスラム世界を意識した意匠だったのだろうか?
やはり、大陸側と接する土地であることが、そのような意識を持たせたのかもしれない。


それにしても、よくこのような建物が残されたものだと思う。


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居酒屋 豊  越後湯沢

2013-09-26 22:26:15 | 日本料理
午後9時も過ぎて越後湯沢の街に到着。
いささか中途半端な季節で、まだ営業しているお店は数えるほどしかない。ここは、決断が必要だ。


西口温泉街の、ホテルニューオータニ方面に曲がる角の「豊」さんへ入った。


まずは生ビール。
ささっと、突き出しがが出てくる。


続いて、マグロの山かけ。
これには生ビールでは手薄になる。すぐに日本酒にシフト。冷酒の辛口を注文したが、なぜか旨みが薄い。


海老の天ぷらで締め。
海老はなかなか良心的に、それなりの太さがある。天汁の出汁も悪くはない。
これはなかなか、いけた。

でもね、いくらオフシーズンで暇だからといって、お客の目の前でご主人以下のお店の方がTVに見入ってしまうというのも、問題なような気がします。
そりゃ、別にお客を待たせてTVを見ている訳でもないのだから、実害はないのですが、それでもねー

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旧福田屋  ふじみ野市福岡

2013-09-24 23:34:26 | 古民家、庭園
徳川による江戸の普請は、関東平野の治水およびそれの結果として発達した新田開発や水運事業の発達を背景にしているようだ。


埼玉県の主要な河川というと荒川や入間川があげられるが、17世紀半ばにはその支流までも水運事業に使われるようになったという。
旧福田屋(現福岡河岸記念館)もその時代から、大手の水運業者として栄えた。
新河岸川沿いの、船着き場や養老橋は江戸時代から変わらずこの地にあった。


明治末まで、この地には大きな水運業者が三軒残っていたが現存するのは福田屋さんだけである。
しかし、この福田屋は明治31年に木造三階建ての離れを建てるなど、当時としては画期的な普請を行う程に勢いがあったようだ。
現在は、稀な機会にしか離れの二階、三階は公開されないが、三階からは新河岸川の向こうに筑波山が見渡せるという。




母屋の座敷は、相当に凝った造りである。
障子の桟もこの通り。


こちらは離れの三階。どうやら、窓周りの細工に非常に凝った家のようだ。


離れの一階の窓。アールデコ風の素晴らしい仕上がり。
江戸期に水運で財をなし、その後の世代が教養を摘んだのは、日本海側だけの現象では無かったことが伺える。

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トリエンナーレの記憶   十日町

2013-09-23 23:56:12 | お散歩
大沢トンネルを抜けた、すぐの所にトリエンナーレからの専用駐車場が完備し、なかなか贅沢な造りである。


トンネル出口には、県道334号線と並行して流れる入間川が流れ、わずかながら平地がある。
その一画にトリエンナーレの作品が展示されている。
この作品は、マッドメン。


そう遠からず、自然の浸食を受けそうだが、それも計算に入っているのだろうか。


もう一つ、設置されたのはモミガラパーク。
時期的にはピッタリなのだが、地元の農業との結びつきが感じられない。

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福寿庵  越後湯沢

2013-09-21 21:09:01 | 蕎麦
福寿庵さんは越後湯沢の駅の西口の目の前にある。
伝統もあるお店で、おそらく駅前蕎麦屋さんとして設立されたのだろう。


まずは、自家製の漬物。
駅前蕎麦屋さんにしては、全般に仕事が丁寧で、実にお酒が進む。






続いて天せいろ。
蕎麦は、田舎の太打ちの味がピッタリ決まる。
天麩羅もカリッと揚がり、歯ごたえも心地よい。


都を遠く離れた場所でも、最近は都会風の細打ちにこだわる蕎麦屋さんが多い。
それはそれで、素晴しいとは思うのだが、こちらのように当たり前に太打ちが出てくるお店が最近はとても貴重に感じられる。

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め乃惣  神楽坂

2013-09-18 21:59:52 | 日本料理
神楽坂を横丁へ入ると、石畳の路地が走る。
実は、石畳がひかれたのはそれ程昔の事ではないのだが、最近のグルメガイドなどは、まるで江戸の昔から続く伝統のように扱っている。


め乃惣という店は、実は架空の存在だった。
今も存在する料亭の「うを徳」をモデルに、泉鏡花が小説中に書いたのが「め乃惣」。
しかし、神楽坂の楼亭の主人も粋を理解し、小説中で使われた店名をそのまま使って「め乃惣」を立ち上げる。
め乃惣の御主人は、今のうを徳の御主人の親戚筋である。


まずは温泉玉子が出てくる。
きっちりと冷やされ、しかし出汁の具合が素晴らしい。この一品で期待が高まる。


京菜のおひたし。やはり、出汁がとても美味。


お造りは、魚の調子を上手に整えた感じである。


一番の呼び物の海老しんじょ。カラッと揚がった衣のなかに、調度よく火の通った海老が惜しげもなく入っている。こちらのお店の名物だが、いくら食べても食べ飽きないだろう。


西京漬けは、少し甘めだが、ご飯が実に進む。


ご馳走様でした。

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大庄屋 山口家  安曇野市堀金  夏の夕方

2013-09-17 22:21:07 | 古民家、庭園
山口家は大分前に一度訪れて、結構見ごたえがあった記憶がある。
今回は到着が夕方になってしまい、光の具合は前回よりも不利だったが、撮影した数枚をご紹介しようと思う。


安曇野の平地の山際に一辺が百メートルを超えるかと思われる塀が続き、その塀の中ごろに重厚な造りの門が構えている。
門の上には北アルプスへと続く山並みが見える。
山口家は北アルプスへの入り口のような場所にあり、ウェストンも常念岳登山の時には宿舎としているそうだ。




広々とした座敷から、江戸初期の作と言われる庭を見渡す。




そうとうな広さおある回遊式庭園で、見どころがいろいろと工夫されている。




池に架けられた橋は、様々な形を取り、ぱっと目を引く。
橋の周辺から背景の森の奥に目をやれば、そこにも石が配され塔も建てられている。
古いだけではなく、よく手入れされた庭だと感じた。
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天和庵  ふじみ野市 鴨汁せいろ

2013-09-16 23:54:33 | 蕎麦
こちらのお店、以前訪した記憶があるのだがどうにもはっきりとしない。


記憶にあるように、庭の造りはバッチリである。
盛夏が終わり滴るような翠に別れを告げていても、紅葉には程遠い「やつれ」のころあいである。


庭木の手入れは実に丁寧になされ、安心できるお店である事の証拠となっていた。


鴨汁せいろを注文した。
実に行儀のよいこのお店の蕎麦が、脂で熱々の鴨汁につけた瞬間に香りをひらくのが感じられた。
一度に多すぎない量の蕎麦を箸でつまみ、一瞬鴨汁につける、その刹那蕎麦は香りを増し、まるで別物のようになる。

もともとの蕎麦の素姓の良さまでがありありと感じられて、ちょっと舌をまいた。

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福幸亭  中軽井沢

2013-09-15 23:07:15 | 洋食
どのようにしてその評価を獲得したのかは定かではないが、福幸亭のカツカレーは日本一だという。


お店は国道18号線から少し北側に入った路地にあり、日本一という表現にそぐわない感じのごく普通の地元客を対象とするのお店である。しかし、お店の前で感じた出汁の香りの濃厚さが、それなりの力量のあるお店であることを雄弁に物語っていた。その結果、少し遅めの昼食をこちらで取ることを躊躇しなかった。


カレーはタマリンドを効かせた感じの酸味がまさる味わいで、確かに他では味わえないものだった。
カツはロースとヒレから選択できる。この日はヒレにした。


ご飯がカレーとは別の丼で出てくるのも、好感がもてる。本当にカレーだけ食べたければ、それも可能である。
そして、自家製の漬物でご飯を食べるというのも、悪くない選択だと感じた。

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