蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

天ぷら五郎 高田駅裏  上越市

2016-08-30 22:25:03 | 日本料理
高田の料亭、味が冴えるのはよく分かった。出汁を丁寧に取るのと、白身魚を美味しく食べさせる技術で、納得の水準を比較的安く食べさせる。


そうなると、気になり出すのは、いわゆる料亭よりは遥かに手頃なお店。
カウンター中心の天ぷら屋さんが駅裏にある。それも、料亭からすぐの場所。これは試してみるしかないと思った。


その日の最初のお客になったようだが、カウンターに座り海老天丼を注文した。
入店したのは5時半を少し過ぎた時刻で、あまりにも早すぎる。しかし、一人客でカウンターに座るとなると、この時刻を攻めるのが危なげない。


ご主人は注文を聞いてから、煮物の味付けに時間を割いたり、お味噌汁に拘りを見せたり。おそらく、こちらの一人客の立場をよく理解して、それでカウンターに案内したのだろう。
ゆっくりと揚がる天丼のネタの香りが、がやがてお店の中を満たし、そして誠実な姿で登場した。


漬物も、自家製なのだろうと推察する。

夕暮れ時分から夜にかけて、料亭さんよりもぐっとお得なこのお店、味付けに不思議な伝統のようなものが感じられ、面白かった。
そして、美味しかった。

安吾風の館  新潟市

2016-08-29 18:46:25 | 古民家、庭園
無頼派の文士、坂口安吾は新潟の生まれで、この館は資料館となっている。


もともとは新潟市長の公舎であり、1922年の竣工。


芝生に面した広々とした座敷がある。


芝生の奥に、石庭が造られているが、これは平成四年の作庭。




なかなか凝った石組みで、本体の市長公舎よりも見応えがあった。


入場無料。館の中は冷房がきっちり効いていて、散歩のお休み所としても手頃である。


鮨 割烹 丸伊  鍋茶屋通り 新潟市

2016-08-24 23:02:24 | 寿司
こちらは新潟市の老舗の鮨屋さんだが、新しいものへチャレンジする気風が素晴らしい。


新潟の洲の中の鮨屋さんでもとびきりだと思うのだが、金曜日の昼に予約すれば土曜日の昼にはカウンターでも実に良い場所に席を取ってくれる。
おまかせではなく、1巻づつに注文する。
ヒラマサに、キジハタ。どれも、本当に一流の味。


確かな技術のお店だが、その先に「握った直後にカウンター側で味付けする鮨」というコンセプトを狙っているようだ。お店側から提案されれば、とても面白いのでのってしまう。
まずは、ヒラメから。一口食べれば、その目指すところが良く理解できた。


あまりに鮮烈な味わいに慌てて、コハダはピントがぼけぼけ。


バイ貝もしっかりとツユが塗ってあり、つやつやの姿。


夏魚の代表のようなキスも、軽く火を通してやると、味が深まる。


キモやら紅葉おろしやら、沢山載っているのがウマヅラハギ。カワハギの仲間のようです。


アナゴのツメは、一段と味が深い。


締めは、赤身の鉄火巻き。




ご馳走様でした。


旧斎藤家別邸  新潟市

2016-08-23 23:21:39 | 古民家、庭園
新潟の洲の中では、特別に規模の大きい古民家である。


前回、訪れてそう日にちが経ったわけでもないのだが、庭の池の周りの菖蒲が満開となり、再び訪れることになった。


この庭の姿がこれ程に華やぐのは、春のそれも少し遅めの季節だけであろう。
もちろん、紅葉の姿も見応えはあるだろうが、華やかに輝くのは春であろう。


同時に、またツツジの盛りでもあった。


この清楚なる花の盛りでなければ、心長閑かに見られる庭を、華やぐ姿に心を奪われ不思議に落ち着かない気持ちで庭を眺めることとなった。




山笑  旧戸隠村

2016-08-22 18:42:31 | 蕎麦
こちらのお店で出す蕎麦は、粗碾きも、細か碾きも、更科も、すべて地元産の蕎麦粉の十割である。


その三種類の蕎麦を食べ比べる三昧も注文できる。
しかし、更科は品が良すぎて、それほど興味を持てない。そういう人にぴったりなのが「二種合わせ』である。




まずは粗碾き。
ガラスの容器に取り分けられているのは、この分だけで蕎麦汁を使わないで、塩で食べてみてください、という提案である。
粗碾きは、塩ととてもよく合い、せいろの分までどんどん塩で食べてしまう。


粗碾きが片付いたタイミングを見計らって、細か碾き。
表面がツルツルで、十割なのに口触りがボソボソしない。
これはこれで、素晴らしい香りがする。


ご馳走様でした。
いつ行っても、素晴らしいと感じさせてくれるお店だ。

高田のハス  上越市

2016-08-18 22:51:08 | お散歩
この日、高田の気温は35度を超えたのではないかと思う。


お城の内堀を埋めるように咲き誇るハスの花、毎年眺めるのだが勢いがある。


真夏の暑さの盛りに、いかにも清楚な花姿を見せる。
やはり、古代のインドの仏教に繋がる教えを具現化した花のように見える。


歴史遺産を持つ街は、文化という面で恵まれている。

西堀商店街  新潟市

2016-08-17 22:16:30 | お散歩
新潟市は魚が実に旨く、素晴らしい料亭文化も根付く街である。


当然なのだが、毎日宴会で過ごす新潟人ではないだろう。そのために、様々なレベルの飲み屋さんが存在する。


真昼間には死に絶えたようなような姿を見せる商店街もある。


その割に、お店の看板にも力が篭り、夜間には盛んな場所となることが推察される。


新潟も古い港町である。

日本海 白身の刺身

2016-08-08 23:09:46 | 日本料理
上越市のスーパー Nで刺身を買ってみた。


白身の姿が素晴らしい。冬場に限らず、日本海の白身魚は美しい。


筒石漁港で上がったマトウダイ。
以外に脂がのって、ご飯と合わせるのがおすすめ。


こちらは、石川県で上がった真鯛。すっと胃の腑に落ちる見事な味わいであった。

手打そば処 鼎  小布施町

2016-08-01 19:07:01 | 蕎麦
小布施の町の規模は大きくなく、中心の四角から少しだけ入ると、ごく普通の住宅地になってしまう。その住宅地の中に目立たないような姿のお店がある。


「鼎」と書いて「かなえ」と読む。古代中国の三本足の青銅器の壺のことである。なぜ、それをお店の名前としたのかは不明。


普通の二八の他に、1日限定20食で10割を出す。この日は運よく、それにありつけた。




多くの長野市の蕎麦屋さんのように、細くて硬い蕎麦ではなく、適度な太さのある柔らかめの蕎麦をだす。
太めの方が、蕎麦の香りが分かり易いように感じている。
汁は田舎風に薄めで、蕎麦をどっぷりとつけるタイプ。どれも、私の好みである。


庭もよく手入れされていて、蕎麦を食べる座敷から楽しめる。
ご馳走様でした。