蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

エドヒガン桜  北本自然観察公園

2015-03-31 22:40:52 | 自然
埼玉の桜の中でも、極めて早咲きなのがこのエドヒガンの古木である。


樹齢200年、陽の光をあびて大きく育った桜が、満開を迎えた。通常はソメイヨシノよりも早く開花する。
記事に取り上げる順序が逆転してしまった。


背景を竹藪に守られたからか、枝は大きく広がりその隅々までに花をつけている。
このように大きく広がった桜は、珍しいように思う。


この緑あふれる環境に、エドヒガンが存在するのは、南関東では実にラッキーなことに思われる。


この公園は自然豊かな環境に作られた田圃を基にしているのではないかと推察する。
本当は、桜の季節以外にも面白い自然の営みを見る機会が持てる公園なのだろう。

あっという間に満開に  神田川 文京区

2015-03-29 21:28:41 | 自然
神田上水は江戸という大都市を作る上で、大きなインフラ整備であった。明治初頭の京都のインクラインに比べても、一国の首都を形作る上で必要性が高かった感じを受ける。


それ程に貴重な水を供給しながら、水路の両側にはお江戸の昔から桜が植えられていたようだ。護国寺の真南に当たる江戸川橋から西側には、水路沿いの桜の姿が見事である。
今年は、気温の上がり方が急で、あっという間に満開になってしまった。


桜の木は水面からの暖かい反射に反応するのか、川に向かって触手を伸ばすようにして花を咲かせる。


大輪の花がここぞとばかり、咲き誇る姿を見せていた。


桜の花にそそられてか、白鷺も流れの汀に羽を休めていた。


数日前には予測もできなかった、満開の姿である。


牧之庵  新潟県塩沢町

2015-03-27 22:09:18 | 蕎麦
急速に気温が上昇してきた。スキー場にはまだ十分な積雪があるのだが、夜の冷え込みでしまっていたいた雪も、11時にはぐしゃぐしゃになる。
それを計算に入れて午前の早い時間はハイテンポで滑り、11時前にはスキーを撤退し、リラックスした状態で蕎麦屋さんに向かう。


牧之庵さんは築90年のご自宅を、お店にしている。
立派な池庭もあり、座敷の奥に総勢5名で座りこめば、随分落ち着いた感じがする。


5名中3名が、最初から昼酒を注文。お通しは、ゼンマイの煮物。






続いてニシンの煮物(甘みが抑えられていて、京都の有名店よりも私好みだった)、冷奴(豆の味が鮮やか)、そして漬物を肴に飲み始める。漬物はどれも本物。自然な味わいが素晴らしい。


野菜てんぷら登場。天汁でも、塩でも楽しめる。
昼間からこのつまみを相手に、ゆっくりと呑んでしまいました。


締めは膳もり蕎麦。辛味おろしが非常に効果的だった。


味喜亭  湯沢町新潟県

2015-03-24 22:42:34 | 日本料理
越後湯沢の町の中でも岩原地区に、バブル時代に建てられたマンションが集中している。箱物が立ち並び入居者が不足する状態から察せられるが、食文化は不毛の地域であった。


そのような場所のマンションの1階に、魚沼の味を感じさせる居酒屋が開店。営業は土日だけのようだが、丁寧な仕事にリピーターは急増中のようで、この日も相当に賑わっていた。
まずは、お重にご馳走が並べられ、酒だけ注文すれば宴会がスタートする。




炊き合わせに、酢の物、煮物、どれも丁寧な仕事である。
これには、日本酒の冷酒を友としつつ、ゆっくりと味わうのが礼儀だろう。
久しぶりの、宴席らしい会となった。


続いて、熱々の湯豆腐。しっかりと出汁が効いた鍋で豆腐を煮る。
体が芯まで暖まる鍋だった。


ご飯のお供のようにして、最後にエビフライが現れる。エビのサイズは特大、のような印象。
全部楽しくいただきました。

雪の雁木通り  新潟県塩沢町

2015-03-23 23:51:56 | 古民家、庭園
塩沢町は、「北越雪譜」の著者であり文人兼商人であった鈴木牧之を生んだ町である。


以前から鈴木牧之の記念館は存在したが、ここ数雨年かけて旧北国街道の道筋を昔風の姿に改造して観光客の呼び込みに勤めている。


塩沢町は昔も今も、酒と織物の町である。牧之の生家も酒屋として今に「鈴木商店」の名を伝える。




塩沢を代表する造り酒屋の青木酒造。街並み改造の大きな原動力であったのではないかと想像する。




青木酒造を代表する日本酒の「鶴齢」。キリッとした辛口が好みである。


雁木通りから、雪山を見渡せるの素晴らしい。

西乃茶や  飯山市

2015-03-18 21:38:02 | 蕎麦
飯山の今や中心街となった感もあるバイパスの外れ、信州中野へと向かう旧道と高速道路の入り口への新しく作られた道が分岐する直ぐ手前にあるお店である。
それ程歴史のあるお店ではないだろうと思うのだが、店内の雰囲気は伝統的な北信の蕎麦屋さんそのもの。どうして、こうなるのだろう。


素材にこだわりのあるお店のようだ。地産地消というよりは、美味しいものを全国から取り寄せるというスタンスのようである。


こちらでも辛味おろし蕎麦を注文した。
蕎麦の量は割と少な目だが、質は一級である。


丁寧な仕事が見て取れる。


本日のお蕎麦は、信濃1号でした。

白井の宿  群馬県

2015-03-17 22:16:32 | 古民家、庭園
関東平野の北橋の山の中を流れた吾妻川は、渋川の町の郊外で利根川に注ぎ込む。
白井の宿は、吾妻川と利根川に挟まれた扇状地のような場所にある。




宿場の中央を流れが通る。これは、江戸時代のスタイルそのものなのだが、自動車交通にはなにかと不便で水路は道の端に移動されることが多い。




街道沿いには、昔を偲ばせる江戸期の土蔵造りの建物が、何軒かだが残されている。




川沿いの場所にありながら、水はけが良すぎる地質のためか、湧き水には恵まれず共同井戸が掘られた。


街道中央の水路には、現在でも比較的澄んだ水が勢い良く流れる。

鯵のたたき  日本海産

2015-03-11 21:56:46 | おつまみ
新潟県の運送ネットワークは実に堅牢というか手早い。
日本海で獲れたての魚が、内陸部のスーパーに驚くほどの鮮度で並ぶ。


鯵は日本の近海に、どこでもいる魚なのだがやはり冬の日本海のものは脂がのっている。
そして、関東のものにありがちなちょっとしたクセ(私はこれがあるのも好きなのだが)など、まるで感じられない。あくまでも、透き通るような純粋な白身魚にみえる。


悲しいかな、根が関東出身のため、これほど艶やかに脂がのったタタキには関東風の濃口醤油と丼飯を合わせたくなる。
少なくとも、上品ぶってこれに冷酒など合わせるのは以ての外。
生魚は、人間の体への負担が大きい。刺身でいきたければそれもよいだろうが、私としては熱々の飯と醤油で中和したくなる。


喜楽庵  赤城山麓 群馬県

2015-03-10 22:08:06 | 蕎麦
この年の始まりの頃、新潟県に降りしきる吹雪に嫌気がさして朝早く国境のトンネルを越えた。


ここまで来ると、雪はほとんど降っていなかった。しかし、到着時刻が少し早すぎたようだ。
暖簾も出ていなければ、人気もない。そういえば開店時間の15分前であった。


ただこの時刻、石を豊富に使ったお店の様子を見回すには、とても都合が良かった。
群馬県のお蕎麦屋さんというと、様々な影響関係が想像されてしまう。そのなかで、独自性の高いお店だと思う。




少し早めに開けていただいた感じのお店で、辛味おろし蕎麦をいただくのは、実に清々しい感覚があった。
蕎麦猪口、蕎麦徳利ともに都会的な薄手の作り。このお店の細め、固めの蕎麦がはっきり感じられる演出である。
しかし、一方でかなり野生的な辛味おろし。やはり都会的にヤワになりすぎると面白くない。


食べ終えて帰る頃には、暖簾も出ていた。
ご馳走様でした。

小石川後楽園  梅の咲き出し

2015-03-09 22:33:47 | 古民家、庭園
梅が五分咲きの、先月末の写真です。小石川後楽園を久しぶりに訪れました。




入り口の直ぐ左手では、橋の架け替え工事が真っ盛り。こんな場面にはなかなか出会えません。
重機も使いますが、手作業の率が高そうな作業にみえました。


規模は大きくはありませんが、ちゃんとした梅林があります。


お江戸の中心近くにあるので、訪れる人の数は多くなります。


さすがに内苑は格の高い姿を見せてくれます。
この日の一番は、雪つり姿の池写りでした。