蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

雪の十二峠  新潟県

2013-02-26 21:52:30 | 自然
降雪時期にも通行止めにならない峠のなかでは、非常にハードな方だと思う。


今年に入ってからの撮影だが、数週間前のものなので積雪量は今よりも大分控えめだと思う。しかし、道はガチガチに凍りついて、恐ろしく滑りやすい。


雪景色は余計な物を隠すのはよいが、モノトーンの世界となり実に潤いのない風景となる。
凍てついた自然がどんなに厳しく、拒絶的であるか見て取れる。


先週末もこの場所を通過したのだが、激しい吹雪でとても写真を撮る余裕はなかった。
どんどん凍りつくフロントガラスの中、かろうじて前が見える位置から先をのぞき込むが、つづれ折れの道からはみださないようにするのが、精一杯だった。
そんな状況でシャッターを切っても、もやもやとした白い画像が写るだけだろう。


丸珍  湯沢町西口

2013-02-25 22:36:30 | 日本料理
雪が吹きすさぶ中、入れるお店を探す破目になった。予約客以外はまったく受け付けないお店が多かった。


そんなところを、お店のカウンターに座り、熱燗を注文すると出汁の効いた突き出しが出てくる。これは、かなり幸せな状態である。


暖かいのがとても嬉しく、カニ味噌を注文。
熱燗にはピッタリだった。




揚げだし豆腐に、焼き鳥。
どれも熱燗と相性がよく、お代わりへと突入。


いやー、助かりました。


MEL'S  菅平

2013-02-23 20:16:57 | エスニック料理
高田の城内で降り積もる雪に身も凍る思いをした翌週、はるかに厳しい環境に遭遇することとなった。


菅平は標高が高く、北海道の内陸の冷え込みには及ばないが、朝晩にはマイナス20度は珍しくないようだ。
ランチに立ち寄ったMEL'Sさんの辺りでも、車載の温度計はマイナス9度を指していた。
その割りに晴れ間などもあり、写真ではたいしたこと無さそうに見えてしまう。
そういう明るい空にアメリカンスタイルのお店がよく似合う。


お腹を空かせたお客の多くが、温かみを求めており、オーブン焼カレーは一番人気だという。
トッピングに使われている福神漬けの酸味が、疲れを癒してくれてありがたい。


菅平から須坂へ抜ける急勾配の峠道。
夕方となり、冷え込みはさらに激しい。
道は凍り付いて、実にわずかな減速や加速動作によりスピンが起こるのは目に見えていた。それでも、馴れた車は意外なほどのハイスピードで、パスしていく。


ひだなん  新井 道の駅

2013-02-20 22:54:53 | 蕎麦
まさか道の駅に蕎麦の名店があろうとは。こちらを知って1年半。相当の回数、伺いました。


今回は、とろろ蕎麦を注文した。
とろろ芋は、出汁で上手に伸ばされていて口に含んだ瞬間にまったりとした出汁の味を感じる。




蕎麦は、相変わらず在来種を使っているという。最初にこのお店の蕎麦を見た時はびっくりする質の高さだったが、今回うかがってさらにレベルアップした感じがする。
姿からも、質の高い蕎麦の実を贅沢に使っていることが感じられる。


雪の高田城  上越市

2013-02-18 21:49:27 | お散歩
いわゆる西高東低の冬型気圧配置ではなく、東北地方を通過した低気圧の影響で、新潟県全域に雪が降りしきる。
標高が低い場所でも、驚くほどの降雪量であった。


前日までの冷え込みにより、高田城の内堀は凍結していた。そこに雪が降り積もる。
堀にのぞむ桜も、不思議に白い花を咲かせた感じだ。




この城はごく最近の復元なのだが、雪に覆われた姿は、その昔を彷彿とさせる。


高田城は桜と、ハスの花が素晴らしい。
真夏には大きな花が咲き並ぶ堀も、今はこのような凍てついた姿を見せる。




越後屋  直江津

2013-02-15 23:49:43 | 日本料理
直江津駅北口を出て、港のある北へ向かう。道が鍵の手に折れる所を直進し少し行ったところに、かに磯料理の越後屋さんがある。


まずはビールと突き出しで。


最初は控えめにカニみそが出てくるが、それに日本酒を合わせない手はない。
この後が、凄い。越前ガニ3本勝負である。




絶叫しそうなカニ刺し。これは甘みが強い。一年中やっているお店で、刺身もいつでも食べられるが、やはりカニ漁をやっている3月までに行きたい。


蒸しカニ。これに付いてきたカニみそが最も鮮度がよく、素晴らしい味わいだった。


そして、焼きガニ。
ここまでの所に、十分な時間をかけるのがお勧めのカニの食べ方である。いかにお腹がペコペコでも、貴重なカニの実を丹念につつくべし。


続く天麩羅で、前半が終了という感じである。天麩羅のカニは、鋏の所を使っていて、驚くべき味の凝縮具合である。天汁ではなく塩がふさわしい。


ここで一呼吸おいて、まずはサラダ。これにも実に大量のカニの実が入っている。




続いて、茶碗蒸しに、カニシューマイ。シューマイは余計なつなぎを使わないので、純な味わいが楽しめる。




締めはカニ寿司に、カニ汁。出汁がすごいし、味噌も一級を使っている。
こちらのお店はさらに上級者向けにアラカルトも用意しているが、まずはコースで十分に満足すると思う。


お食事処 公営  旧戸隠村

2013-02-14 23:34:37 | 蕎麦
戸隠スキー場は相当に標高が高く、雪質がよい。軽い雪で滑れるのはとても気持ちがよい。さらに、ゲレ食にも特徴が見られる。


手打ち蕎麦「公営」の看板が有るのは、公営の食堂。戸隠地区の公営なのだから、まず間違いはないだろう。


隣の食堂は「くえい」。おそらく、戸隠が村だった時代の地区の食堂なのではないだろうか。
それにしても、なんとも安直なネーミングである。


「公営」では、思った通り、きれいなボッチ盛りで蕎麦をだす。たまたま混み合う日であろうとも、その作業は乱されることなく入念に行われる。こちらの都合で非常な空腹感を覚えた瞬間ではあったが、釜前の冷静な作業を見ていると、実に興味深かった。


このスキー場は、実は瑪瑙山にリフトをはって成立している。確かに、聖地の山にリフトをかける訳にはいかないだろう。


戸隠連峰の脇に聳える高妻山のすっとした姿が魅力的だったが、その分登りの傾斜が厳しい、ということだろう。


ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)  芦屋市

2013-02-12 22:33:24 | 古民家、庭園
芦屋は阪神地区の中でも指折りの高級住宅地だが、特にこの旧山邑邸の辺りは、規模の大きな住宅が多い。
帝国ホテルの設計者として来日したFL ライトが1918年に設計したものである。




その時代の日本家屋と較べれば遥かに伸びやかだが過度に近代的ではなく、中にいるだけでワクワクする感覚が有る。


2階の応接室は南北に長く、南側の瀬戸内海を見降ろす眺めが素晴らしい。




4階の食堂。規模はあまり大きくないが、凝った造りの暖炉と、南側のバルコニーがゲストを退屈させない見事な装置として備えられている。


幸いに南側に高層ビルが見られないので、バルコニーからの見通しは、今でも良好である。


それぞれの窓に表情がある。


手打ちそば工房 若月  信濃町

2013-02-10 22:42:13 | 蕎麦
久しぶりに若月さんを訪れた。夏場は混み合うのかもしれないが、今の季節は相変わらず長閑なお店である。


何かを注文する前に供される、定番の漬物。


ざる蕎麦が700円なのに、おろし蕎麦は1300円と、だいぶ差が大きい。
これは、大根おろしの薬味が付くだけでもあるまいと思い、聞いてみたら、ぶっかけ系統だという。
これは面白いと思って、頼んでみた。
蕎麦は実に品良く打たれている。その上に載るおろしはそれなりにワイルドであり、この土地の名産のとうもろこしの揚げ物と釣り合う感じがする。


純な蕎麦は、もちろん途方もなく美味しい。
しかし、順な行き方だけが美味で、それ以外は旨くないか、といわれると、それには大反対するしかない。
蕎麦に意外なものを合わせるのも、産地の立場としては当然のことなのかもしれない。


かぐらスキー場  湯沢町

2013-02-07 22:10:01 | 自然
スキーブームに沸いた1980年代、多くのスキー場がより標高の高いところへリフトを建設しようと乗り出した。
そして、圧雪車も入れないような急斜面にペアリフトを掛けるパターンが数多く見られたのだが、シーズン半ば以降はコブだらけ斜面となり、余程の上級者でないとこなせなくなった。結果として、訪れるスキー客は非常に少なくなり、短命に終わったゲレンデをいくつも知っている。


かぐらスキー場の第5ロマンスリフトがかかるゲレンデも、標高の高さではそれらの消えて行ったゲレンデに負けないのだが、管理の良さが幸いして、今でも人気スポットとしてリフト待ちの長い列ができる状態である。


リフトから眺める風景は、森林限界ギリギリである。神楽ヶ峰へと連なる尾根がはるか上に見えるが、風あたりの強い斜面には全く樹が生えていない。
気持ち良さそうに見えるオープンゲレンデに見えるが、雪崩の温床で、踏み込むには専門的知識を持ったガイドの案内と登山計画書が必要になる。


水力発電に利用されるカッサダムの姿も見えた。