蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

関洋軒  新発田市

2019-01-31 23:24:32 | 洋食
新発田市の市役所近くの繁華街にあるお店である。
こちらのビーフシチュー、タンシチューの味は見事である。


外見は少し地味めだし、実際扉を開けても営業しているのかどうか確かめないとならないような雰囲気はある。しかし、本当に旨いシチューを求めて訪れた想いを裏切るようなお店ではない。贅沢というもののなんたるかをきっちりと理解した地味めのお店である。




今回、はハヤシライスを注文した。
スタイルはまさしく昭和。一皿としてよくできた判断のようなものを実感した。
こういう、地方都市にありながらよくできた洋食屋さんでは、本当に頑張ってと応援したいような気持になる。




吉祥亭  直江津

2019-01-30 22:29:09 | 寿司
地物の魚の握りを食べさせるお店で、予約がないと18時以降は入店が難しい。特に週末は。
17:30の開店とともに入店して、カウンターの片隅に座ることができた。


まずは生ビールを注文すれば、サザエのお通し。


握りは、コチから始めた。


続いて真鯛。
やはり、姿が綺麗である。




続いてマツガレイにスズキ。
白身の姿は良く似ているが、脂の乗り方、味わいの深さ、口当たりなどそれぞれ個性がはっきりとある。




バイ貝にヒラメ。日本海の幸である。


少し調子を変えて光物のコハダ。酢の具合も調度よいし、味わいもきめ細かい感じがした。


続いてカンパチ。脂が乗り切る季節ではなかったが、こういうのも悪くない。



締めはつづらめ。白身が輝いている。




ご馳走様でした。


字喜世  高田

2019-01-24 21:43:38 | 日本料理
紅葉には少し早いかと思ったのだが、高田の有名料亭のランチを予約なしで訪れた。


創業100年になる料亭の字喜世さんである。日当たりのいい庭木は、紅葉の姿を見せていた。




料亭の中の庭は未だ紅葉には達せず。庭が良く見える一番良い席に座らせていただきました。


「高田ひめ御膳」を注文したが、味付けが見事。楽しく食べられる。




すごい充実感があり、これがあればそれで十分という気がした。


もちろん、利き酒セットはなくてはならない存在。
でも、この量で満足できるのは、料理が美味しいからである。


デザートとコーヒーも、本格的で楽しかった。

白田邸  上越市頚城区

2019-01-23 22:36:26 | 古民家、庭園
普段は解放されない(所有者が生活しているのだろう)豪邸が、春秋の2回だけ公開されるようになってきた。


門を入ってからの紅葉が素晴らしい。
敷地に余裕がある現れであろう。


屋根組みは日本の富裕層的な形だが、玄関の上の二階の窓は縦長の当時の西洋スタイルそのままに見える。
窓の枠から全部輸入しないと、これは導入できなかったように思う。
富の偏在は今どころではなかったような印象がある。


瀟洒な庭の造り、つくばいの凝った姿。
やはり、新潟の豪農は文化的に高いものがある。


焦点を絞り込んだ日本庭園があるわけではないが、建物の規模は以外に大きい。
その中に、御幸に使われた王座の間が移築されている。



手打ちそば やっこ  福井駅前

2019-01-16 23:14:04 | 蕎麦
金沢の武家屋敷で思ったよりも時間が経過し、福井駅に着いた時にはとっぷりと暮れていた。


ホテルにチェックインすれば、駅近くは真っ暗に陽が落ちている。
それを駅から見てホテルと反対側に数百メートル歩く。お店の明かりが見えた時は、本当にありがたいと思った。
兎にも角にも、体を温めてくれる日本酒。


福井の蕎麦は、鰹節やネギをかけた蕎麦に辛味大根入りの蕎麦をぶっかけるのが原則。




原則以外に何もしないのが一番かもしれない。しかし、それでは満たされない空腹が突然に襲ってくる事もあるだろう。
そのための、この日はかき揚げを追加した。それは福井の蕎麦屋さんへの混乱の引き金にはならなかったらしい。
作りたての時期のお酒を楽しめた。


ご馳走様でした。



武家屋敷 野村家  金沢市

2019-01-09 21:40:11 | 古民家、庭園
加賀前田家の直臣野村家の屋敷跡に建つ館である。


奥の間である。おそらく、大正以降に奥の上段の間が移築されるまでは、武家屋敷の最高に位の高い座敷として機能してきたのであろう。


奥の間からの庭の姿も、それなりに完結している姿を見せる。
ただ、奥の間の座敷の位置からは庭は大分低い位置に設定されている。
見下ろすのは良いが、少し不自然である。


その構造がなぜ必要であったかを雄弁に説明する、上段の間の庭。
奥の間の庭よりは高い位置にあり、上段の間との位置関係はしっくりくる。




庭の途中で石段もなく、区切ってしまうのは、私は他で見たことがない。
上段の間は、繊細だがいかにも作りの良い建具が使われている。


太陽が傾き、沢山の日差しが上段の間の庭に入り込んできた。

小桜  金沢市

2019-01-07 22:06:59 | 寿司
西田家庭園を訪れる前に駅近くで昼食とした。


駅から歩いて数分、非常に地の利が良い。




昼に一度入ったことしかないお店であるが、昼は基本がコースになっている。
それを、ご主人が何か食べられないものがあればと聞いて下さるので、なんとまあマグロは外して下さいとお願いしてしまった。決してマグロは嫌いではないのだが、金沢で食べる意味が・・・、などと生意気を言ったら、ご主人もこの土地の方ではないらしくそこでかえってすんなりと納得していただけた。
まずは、ハタにバイ貝。舌に触れる味わいが柔らかい。


甘エビは大ぶりで、処理が素晴らしい。冷のお酒がどんどん進む。


日本近海どこでも、また季節はいつでも美味しいマアジ。
確かに、ちょっと海に出ればいるのでしょう。


ご主人が昼のコースに必須と考えた大間のマグロのトロ。
味は確かである。


さっと口当たりを変えてヒラメ。見事に味が凝集していた。


赤イカに卵焼き。
包丁の仕事が丁寧で食べやすい。


このイクラは只者ではない。この季節にしか食べられない醤油漬けにもしていない生なのである。
ありがたい味わいであった。


鯖の鮮度、旨味共に素晴らしかった。


酒の締めに、海藻の椀ものはぴったりであった。