蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

三田村  別所温泉入口

2016-12-27 21:41:54 | 蕎麦
お江戸は吉原で寿司屋を営み、醤油使いの名人となったご主人が開いた店である。




一番のお勧めは、辛味大根のおろし汁に味噌を溶いた汁でいただく盛りそば。




蕎麦は細めながら、まさしく手打ちの力がある。
蕎麦も汁も、他ではまず味わえない、見事な品質である。




ご主人は、蕎麦でも一言あるこの土地の生れではない。それで、全てをゼロから立ち上げて、その後の引っ掛かりもないように感じた。
蕎麦は日立秋蕎麦。確かな蕎麦粉であった。


ご馳走様でした。

IL RAMELINO 神楽坂

2016-12-26 22:24:57 | 洋食
神楽坂に、評判の高いイタリア料理店が越してこられたようだ。


ご主人の趣味性が高いお店であるのは、一目でわかる。


まずはランチにうかがった。
ベネト風野菜スープの味の濃さに驚いた。その味付けの方向性もまさしく好みである。
ランチは1,000円でこれ程の味レベルは驚いた。
上にかけられた削りたてパルミジアーノの、美味驚くべし。




二皿目は、ホウレン草を練り込んだパスタに、イノシシのソース。まさにジビエの季節の始まりを飾るのにふさわしい。


ランチなので、高い満足感を感じて、これにて終了。


旧古河庭園の紅葉

2016-12-21 23:31:10 | 古民家、庭園
旧古河庭園内には、バラを中心とする西洋庭園と、その外側に広大な広さのある和風庭園が残されている。


和風庭園は、その当時主に京都で活躍した小川治兵衛による作庭である。


鳥の鳴く東の国の人も稀なる峡谷に、流れや池の装置を設定するだけでなく、池から立ち上がる石が置かれている。
その力強さ、凄いものである。


関東の温暖な晩秋では、紅葉しない草はみずみずしさを保ち、その中に思ってもいない紅葉した枝を見かけることになる。


茶室周りは、まだ色づきは薄かったが、全体の雰囲気は見事に演出されたかのようであった。



西洋館の秋のバラ

2016-12-20 23:50:52 | 自然
紅葉の季節でも、清々と咲きそろうバラの姿が同時に見られる館がある。


ただ、バラの花の前は大変な人気で、反対側から撮影しようとする人を写り込まないように撮るのは、ほぼ不可能である。


そこで望遠作戦を試みた訳である。



ある日のつきだし

2016-12-19 22:53:36 | おつまみ
魚屋さんに行ったら、アンコウ鍋のパックの横にアンコウの肝が積んであった。


一番安い300円のを買って蒸したら、こんなにできた。おろしポン酢と合わせると、これが旨いのだが、コレステロールやら尿酸値やらが気になっってくる。


罪滅ぼしに、野沢菜を刻んで納豆と合わせ、つきだしその2とした。
これはこれで、酒によく合う。


梅ざわ  上越市

2016-12-14 21:17:59 | 日本料理
上越市の春日山駅から西方向に数百メートルの場所にある、和食のお店である。


この日は、ウニ、イクラを載せた北海丼が特別なお勧め値段であった。
おそらく、旬のものが不自由なく使えるぐらいに入ったのだろう。




凄いのは、ウニのつぶつぶが立っているところ。


イクラの味付けの上品さも負けてはいない。
どちらも、夏場とはまるで味が違うと感じた。


ご馳走様でした。


初めての矢来能楽堂  新宿区

2016-12-13 22:45:59 | 古民家、庭園
能楽の本家、観世から分家して四代目。大正の初めには神田にあった能楽堂が牛込矢来町に越してきたのは昭和の始めらしい。


その当時の建物は戦災ですっかり焼けてしまい、現在は昭和27年に再建された能楽堂に引き継がれている。寸法、位置ともに昔のままの姿だという。


磨き込まれた能舞台に、敷いたとしても毛氈一枚。そこで、身じろぎもせず謡をするのは、いかにもスパルタンな姿であるが、能というジャンルがそのような姿を求めているのは確かだろう。
歌舞伎は役者の出し物、能は武士のたしなみ、とされたようだ。歌舞伎は同じ舞台を何日も繰り返すが、能は一度のみ。求められる集中度が、非常に高くなるのは理解出来る。






実は、能面を付けて舞った姿を見たことがない。
それでも、迫力は十分に感じ取れる。


たった500円で、能舞台を歩くことができるイベントがあり、それに参加した。
こういう、啓蒙的なイベントはどんどん自律的に深まりがちな能という世界には、もってこいなのではないだろうか。


宙山「帰り花宙」  神楽坂

2016-12-12 23:02:11 | 日本料理
この月のテーマは「帰り花宙」。


前菜七種から始まる。


前菜の中から、真如寺湯景。  イクラのせ。だし汁が旨い。


前菜の中から、子持昆布。


前菜の中から、カラりと揚げた蓮根の陰に、渋皮栗と押し寿司が潜んでいた。


前菜の中から、生子にこのわたがかかれば、他のもので対抗のしようもない。




蟹真薯、青首大根に、椎茸の吸い物。
これで、相当に酒が飲めます。


向付は天然鮪。どこを取ってもトロに匹敵する旨味がすごい。




小向は、こっぺ蟹。
華やかな姿が、この季節にふさわしい。


続いて、宙山さんお得意のフォアグラ大根。これは、味が深い。そして、ゆっくりと食べられる。


焼物は、神戸牛味噌漬け。


赤出汁にご飯で締める。




焼き栗にお抹茶が、ともかく美味しかった。


天喜(喜は「き」が三つ)  本郷

2016-12-08 23:45:17 | 日本料理
春日通り沿いにある気楽に入れるお店だが、歴史はそれなりにある。


ランチは1050円で色々な種が入る天丼を食べられるのだが、あえて1400円の海老天丼にした。
丼からはみ出す尻尾が期待感をそそる。


ネタは、大海老二本に摘み揚げ。
ごまかしのない味だと思うし、非常にお得なので、いわゆる天婦羅専門店のネタを期待してはいけないと思う。
このくらいの値段で、昼にゆっくり満足できるご飯を出してくれるお店がめっきり少なくなったような気がする。見事なイタリアンも良いのだが、前菜とパスタだけで昼食が終わるのは、ちょっとね、と茶々を入れたくなる。


いやいや、ご馳走様でした。


魚谷  地蔵通り商店街

2016-12-06 22:18:10 | 神楽坂よい処
地蔵通り商店街と今では言うが、かれこれ30年前は地蔵横丁と呼ばれていた。しかし、意外に歴史は古いのかもしれない。
今は神田川と呼ばれる川が、江戸川と呼ばれ、それに架かる橋が江戸川橋と呼ばれていた時代が長く、それで営団地下鉄の駅名も未だに江戸川橋である。駅で言えば、飯田橋と池袋の間、区では文教区の話題である。


江戸川橋から護国寺に向かう参道は徳川の威力を示すように、見事に整備され、江戸の絵図にもその姿が確認できる。
その少し南側、昔は湿地帯で有ったらしい早稲田の地なのだが、護国寺への参道や、江戸川沿いの印刷業関連の賑わいで、地蔵横丁あたりまでは繁栄の影響があったのかもしれない。




この日の魚谷の昼定食は海鮮丼。鮮度の良い刺身が、豊富に提供された。
さらに、煮物もつく。


ランチは、とても気軽に入れるお店である。
夕刻の飲みだしの時刻は、おそらく常連さんで一杯になりそうだ。それはそれで、正しい姿ではないだろうか。