蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

旧前田侯爵邸洋館  駒場

2008-06-30 21:29:29 | 古民家、庭園
明治、大正に建てられた湯島の旧岩崎邸や西ヶ原の旧古河邸では、洋館が接客や行事のためのスペースとして使われ、普段の生活は和館で行われた。
昭和4,5年に完成した前田侯爵邸では、面白いことにそれが逆転している。


玄関。いかにも堂々としていて、日常的生活とは程遠いようにも見えるのだが。やはり、殿様となるとこれくらいの押し出しが有って当然なのだろうか。


玄関のわきに有るホール。どうも接客用のスペースに見える。パンフレットに有った、和館は接客のためというのは、ごく限られた客の接待のため、ということではなかろうか。


前田侯爵は、ロンドン駐在武官であったそうだ。階段の下にアルコーブが作られているのも、なんだかイギリス臭い感じがする。


細かい造作に力が入っている。加賀の殿様にふさわしい。


確か、この部屋は長女の寝室にだったと思う。欧州での暮らしをそのまま身に付けていた御一家だったのだろう。


確か、この部屋が夫婦の寝室という説明があったと思う。


旧前田侯爵家和館  駒場

2008-06-29 17:13:26 | 古民家、庭園
同じ敷地内にある洋館は、規模も大きく、公式行事にでも使われたような押し出しの強さがあるが、和館は侯爵家の住まいとしてはおやっと思うほどに、こじんまりとしている。






門から玄関を見渡す。そして、玄関から振り返ったところ。庭木はさすがだが、凝った庭石などは見られない。


玄関をあがってすぐに、奥座敷までが見渡せてしまう。


書院窓などの造りは、贅沢なものだ。木材もいい感じだが、漆の塗りがなんとも素晴らしい。


欄間の細工も手が込んでいる。




規模は大きくないが、座敷に面した庭はそれなりに力の入ったものだ。


加賀の殿様だけあり、兼六園のモチーフがちゃんと使われている。


縁側前の靴脱ぎ石は、形も面白いし、規模も大きい。


おつまみからパスタ

2008-06-28 18:23:53 | おつまみ
アンチョピは熱した油に溶かしてソースにすると、魚醤のような独特な素晴らしい香りが出てきます。ようするにバーニャカウダですね。


ニンニクを薄切りにしてオリーブオイルで炒めます。油に香りがついたら、赤唐辛子を細かくして入れ、さらにアンチョピを加えて溶かしていきます。最後にマッシュルームを加えて、和えます。


マッシュルームが残り少なくなったら、スパゲッティを茹でましょう。


残ったソースで充分においしくいただけます。

蕎すけ  音羽

2008-06-27 21:41:57 | 蕎麦
護国寺から江戸川橋へ向けての護国寺の参道は、江戸時代から現在と同じ一直線の道筋であったらしい。なにしろ、古地図にも一直線の道が記されている。その道筋のかなり護国寺近くに、この春にお蕎麦屋さんが開店した。「蕎すけ」さんである。


お店は九段にある「大川や」の系列だそうだが、大分違った印象を受ける。なにしろ、こちらのせいろは、一杯600円。それでいて昼食として、なんとかいける量。さらに、ランチを頼めば変わり御飯やら、揚げ物やら、この蕎麦にプラスとなる。
しかし、こちらの蕎麦は粉の管理が素晴らしい。こんな時期でも、はっきりとした香りが感じられる。更に、すこしだけ酸味の感じられる汁は、そうとうなものだ。


お江戸としては、ちょっと太めの蕎麦は実に私の好みです。開店早々から、完成度が高いのは「大川や」さんゆずりなのでしょうか。

タマゴ麺の焼きそば

2008-06-26 22:53:56 | 中華料理
タマゴ麺は香港で作られている、細めの乾麺です。


麺の表面がすこしザラザラした感じで、温かいスープに張るよりも、炒める方が相性がいいようです。そうすると、ごく細の麺なのに、素晴らしい粘り腰が味わえます。


タマゴ麺は湯につけてほぐしておきます。
鍋に油を入れ、熱しながら生姜、ネギの薄切りを炒めていきます。
そこへ、タマゴ麺を投入して、強火で炒めます。仕上げは、オイスターソースに醤油。

麺の口ざわりやら、香りやら、具は少なくてもそれらしい麺料理になります。

おつまみ二品

2008-06-25 21:58:37 | おつまみ
ジュンサイというと蔵王山の辺り、宮城県や山形県を思いますが、珍しく長野産のジュンサイが手に入りました。


ジュンサイはさっと湯通しして、酢の物にしました。


イカのゲソは、新鮮なワタと合えてみました。
なんとも、酒が進んでしまいます。

須賀川蕎麦  竜王荘

2008-06-23 20:22:10 | 蕎麦
北志賀高原の須賀川地区には、それなりに名のある蕎麦屋さんが数軒集まっている。この地区の特徴は、オヤマボクチをつなぎに使う事と、メニューにはやそばを載せていることだろうか。
もちろん、そういう伝統的スタイルとは距離をおいて、独自の路線のお店もある。


竜王荘さんは、現在でも現役の民宿だが、蕎麦屋の比重が大分重いようだ。この地区の伝統的蕎麦屋の旗手とも言える存在らしい。
オヤマボクチをつなぎにすると、ちょっと固めのゴリゴリした感じの蕎麦になりやすいのだが、こちらの蕎麦は見事なしなやかさ。それでいて、香りは6月になっても高い。汁は薄めで、蕎麦をどっぷり付けて丁度良い。しかし、この汁は、ただものではない。よく冷えた汁が最初から蕎麦猪口に入れられて出てくるが、出汁の良さにつられて、徳利からの追加が必要になる。その辺の計算も見事。


いかにも繊細な蕎麦の姿。




遅れて、野菜天ぷらも登場(この蕎麦よりも天麩羅後に出てくる呼吸が実に嬉しいのだ)。もちろん、野菜は地物。茄子の陰にもいろいろと、隠れていた。


遊び心も感じさせるディスプレイ。


梅雨時なので、この辺りまでは晴れていたが、山の上は霧に包まれていた。

旧飛田家、旧中山家  古河総合公園民家園

2008-06-22 21:35:58 | 古民家、庭園
このところ湿舌なる名前まで付けられた、湿度の高い空気の吹込みが激しく、そもそも出歩く気持ちをおおいに削がれる。そこで、少し前の写真を持ち出してみた。


旧飛田家は、金砂郷村で代々農業を営んできたという。古民家の多くは南方向からアプローチして、家屋の西側に上段の間や奥座敷があるのだが、この家は変わっていて、写真にある東側に客用のスペースが用意されている。


元々は、金砂郷村の農家と聞けば興味は増す。成立は18世紀の前半とされるので、今のような蕎麦ブームは無かっただろうが、全く無関係では無かったかもしれない。


それでも、西側の屋根は格の高さを示しているようだ。


こちらは、旧岩井町にあった中山家。かなりスケールの大きい屋敷で、江戸初期の建築らしい。


移築とはいえ、江戸初期の建物には時代がついている。柱なども、ちょっと危なく感じられるが、新緑の庭木に負けてはいない。


建物の長手方向とは直角に床板が張られている。これは、木材を薄く製材する技術が行き渡る前の本当に贅沢な木の使い方と聞く。その姿が建物の格の高さをおのずと物語る。


おつまみ二品

2008-06-21 17:11:00 | おつまみ
近所のスーパーで青唐辛子を入手した。
生で齧ってみたが、大して辛くないのでまるごとフライパンで炒った。


味噌をそえてみた。仕込んでからまだ日が浅いので、豆のうす甘い味がする。ちょっとえぐみのある青唐辛子との組み合わせは悪くない。


生の桜海老は、すりおろした山芋と合わせた。醤油をかける前の姿の方が、様になるようだ。

青いペペロンチーノ

2008-06-20 21:31:14 | 男の料理
唐辛子の辛さは、色とは相関はないように感じている。しかし、辛みの中に潜む甘味は、赤い唐辛子の方が強いように思うのだが、本当だろうか。


近所のスーパーで長野産の青唐辛子を売っていた。真夏の暑さが来ると、とんでもなく辛くなるのだが、梅雨時の今なら唐さもたいした事はないだろうと考えたのだが、買って帰って齧ってみればそれなりの刺激はある。
それならばと、パスタと合わせてみた。きっちりと乾燥させた唐辛子も素晴らしいが、取れたてにもそれなりの風味が有る。
いろいろ、試すのがよいと思う。