蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

ラムを焼く

2013-08-31 10:50:41 | 男の料理
バーベキュー第2弾。今回は、ラム肉を焼きました。


羊の肉はクセが強いと敬遠する方も多いが、ラムは幼い羊の肉で、柔らかくクセも少ない。
そして肉自体の味が濃くて、いつでも食べたくなる。
香辛料としてニンニクの微塵切りとローズマリーを合わせ、1時間ぐらい漬け込む。


玉ねぎは、思いつきでクミンと塩を合わせアルミホイルで包み焼にする。


炭火が落ち着くのをじっくり待って焼く。




ラム肉はロゼに仕上がった。タイミングが難しいが今回はうまく行った。
玉ねぎは薫り高く、矛矛になった。

寿し ちとせ  上越市

2013-08-28 22:18:22 | 寿司
普段は夜のみ営業のお店なのだが、5月の連休とお盆の頃だけは昼時にもお店を開ける。


故郷へUターンした家族とともに食べる地物寿しの味は格別なのだろう。


この土地は、私の故郷ではないのだが、旨い寿司を昼から食べられるのはとてもありがたい。
やはり、これが最高だと思う。地物握りをお願いした。


左から、松カレイ カサゴ レンコダイ


サカンボ サザエ サバ


ホウボウ カジカ サカンボ


白バイ レンコダイ カジカ


あまりに美味だったので、巻物を追加。
甘エビの巻き物は素晴らしかった。


仁科神明宮  大町市

2013-08-27 21:54:20 | 神社仏閣
国宝に指定される、日本最古の神明宮様式の建物である。


参道には特別に古い三本杉が並んでいたが、近年風でその中の一本が倒れてしまった。


奥深い森の中の、中門。その後ろの本殿まで全てが国宝に指定されている。
そもそもは、平安時代の終わりころに祭られた神宮だそうだ。


ところで、神明造りの神宮は伊勢神宮を始めとして全国に存在するが、式年遷宮という二十年周期の建て替えシステムを忠実に守っているため、建物自体の建築年代は新しく国宝に指定されているものはないそうだ。
ところが、この仁科神明宮はこれを管理する松本藩の財政悪化に伴い1636年以降は修理が行われただけで、建て替えは行われていないそうだ。その結果として、日本一古い神明造りの建物となり国宝に指定されたようだ。


そば処 美郷  大町市

2013-08-26 22:39:54 | 蕎麦
長野方面から白馬を目指し、国道19号線、県道31号線と走って来ると美麻村野のT字路に突き当たる。


これを右に曲がり北上すれば白馬のスキー場、そこを左に折れてちょっとした曲がり道を楽しんで、木崎湖への四つ角に美郷さんがある。


この辺りには蕎麦屋さんはそれなりに存在する。初めて訪れるので、ガイドブックにも出ている有名店をめざすのは自然の気持ちだろう。
お店の前では、順番待ちのお客がみられたが、回転は速く程なくしてカウンター前に席を占める事ができた。
それとともに、漬物類の一皿が供される。




蕎麦は平打ちの、柔らかめ。これは、信濃の山里近くのお店で実質を重んじた蕎麦の姿と思う。
サービスで紫蘇の葉の天ぷらがもれなく付く。


そばうす焼き。ネギみそも香りたかい。



旧志賀高原ホテル (3)

2013-08-25 23:05:38 | 古民家、庭園
暑さが厳しいときは、標高の高い所へ登り涼しさを感じるに限る。
しかし、標高の高い場所にある文化施設は限られる。そういうわけで、今年も旧志賀高原ホテルは私のブログに登場することとなった。


スキー客が主なので、玄関前の車回しには十分な広さの屋根が備えられていた。


玄関ポーチ部分の屋根と、母屋の屋根は90度の角度で交わるため、玄関ポーチ両脇には大変な量の雪が屋根から落ちてきたろうと想像される。
木製の縦長窓が見事に昔の姿を伝えているのは、きっちりとした雪囲いがなされたからなのだろう。


山小屋風の雰囲気を残すフロント。


その脇のロビーの暖炉では、夏の盛りでも火が焚かれていた。煙突が効果的に空気を吸うので、空気の流れが生じて涼しいのだそうだ。


階段はしっかりとした材楼で造られていて、その昔の姿そのままに見える。




石造りの暖炉、ステンドグラス、木製の枠の窓。
ワクワクさせる装置が、実に洗練された形で組み込まれている。
さすが、名門ホテルの姿と思う。


天ざるそば 笑和  赤倉温泉

2013-08-24 23:04:07 | 蕎麦
赤倉温泉宿の源泉かけ流しの宿が、蕎麦を食べさせる。




殆どの食材が、宿の畑で作られたそうで、それらしい生き生きとした味わいが感じられる。


蕎麦は上に大根を載せるスタイル。長野の早蕎麦を意識したように感じられる。


こちらのご主人は山男のようだ。
玄関には、昔から今に至る道具の数々がつるされていた。
ご主人が忙しすぎなければ、いろいろ楽しい話を聞けるお店だが、今回はお盆休みの最中の忙しい最中であった。



中村家住宅 村のかじや  信濃町

2013-08-23 23:07:26 | 古民家、庭園
信濃町は旧中仙道沿いに形成された街道町である。その中でも、茅葺屋根が最もよく保存されているのがこの中村家である。


その中村家が8月13日から15日まで特別に公開される。
古民家の内部を見られるのはラッキーだ、程度の気楽さで訪れた。






この家を訪ね、参考として流されていたビデオを見て初めて分かったのだが、この家こそ江戸以来の伝統的な刃物を扱うかじやさんだったのだ。
しかも、平成5年に親方が亡くなるまで伝統的な手法を守り続け、その手法を守った日本で最後の一軒だったのだ。
火を扱った道具が未だに展示されている(ただし、オリジナルの道具類ではないようだ)。


この家で造られた刃物は、農具にしても薄く造られ扱いやすいという。
切れ味は、見ての通りだろう。最後にメンテナンスされて何年になるか分からないが、造り込まれた確かさが直感的に感じられる。


たたきは、実に様々の工程のなかで使われ、この家自体がうまく造られた道具なのだろう。
これは、実に貴重な文明の姿を伝える住宅である。

蕎楽亭 もがみ 山葵抜き  天神町

2013-08-22 22:01:03 | 蕎麦
もがみさんは休日の昼蕎麦居酒屋として定着した感もあるが、おっと思わせる設定があった。


今回のタイトルのごとく、せいろ蕎麦の山葵抜きである。
おそらく、蕎麦汁に凝った蕎麦屋さんは蕎麦の洗練された食べ方が定着した今日に、ワサビを汁に丸ごと入れて溶くような事はあり得ないだろうと考えていると思う。
それでも薬み皿に生山葵が出てくるのは何のためか。
昔からの蕎麦の姿に拘ったお客のための、時代遅れのサービスではないか。このお店はそこをついた。
山葵抜きはオプションとして50円引きで供される。


私は蕎麦には山葵は使わないし、折角の生わさびが無駄になるのを少々心苦しく思っていた。
そういうオプションならありがたいの一言だし、蕎麦もこの格である。


ご馳走様でした。


夏の朝

2013-08-21 22:16:53 | 自然
朝の光が全開となっても、夜の涼しさは残されている。


夏場に茂った樹の葉が、涼しい朝の風にゆすられてブラインドにシルエットを自在に描く。


この時期に浴びた日の光を、秋になれば木の実の形に凝集させて、地上に返してくれる。


こんな日は、さっさと日陰に逃げ込むのがよさそうだ。


蕎麦処 一郷庵  鴨汁そば

2013-08-20 21:49:24 | 蕎麦
一郷庵の蕎麦は、姿が実に端正で、そうなると逆に姿を少しくずした食べ方を試みたくなる。




鴨の出汁が効いた汁は、端正な蕎麦と合わせると、蕎麦の香りをぐっと引きだす。
鴨の脂がのった汁は冷めにくく、蕎麦切りを暖めて香りをぐっと引きだす。


邪道のようで、夏場にも食べたくなる味の濃さ。


お店の横に庭があるのだが、それがまた実に端正に手入れされている。


夏場にこんな広々とした庭が眺められる蕎麦屋さん、少なくともお江戸には存在しない。