蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

親どりガラパック (1)

2010-02-28 21:32:19 | 男の料理
これは私の性格なのでしょうが、味の基本となる出汁やフォンにはついついこだわってしまいます。




この頃の軟弱な鳥ガラでは、ろくなスープも出ないと嘆いていたら、こんなものを見つけました。親どりを使っているので、濃い出汁が取れるようです。さらに、ティーバックタイプとは。


煮出していけば、当然灰汁は出てきますが、仕事のしてあるガラなのか血の塊のような赤みを帯びた灰汁は出てきません。


例によって、一番出汁はラーメンスープに利用しました。トッピングはホウレンソウ、チャーシュー、ごま油で和えたもやしです。

府中の街並み

2010-02-25 22:19:07 | お散歩
府中は奈良時代に武蔵国の国府が置かれた町であり、関東の町としては例外的に長い歴史を持つようだ。江戸城大普請の後も、家康は鷹狩りの名目で、よくこの地を訪れたようだ。


京王線の駅の南側を、旧甲州街道が走る。駅前から、ほんの少し外れただけでこんな酒屋が残る。


前回の日記で紹介した吉見屋さんの前も、歴史ある蔵が並ぶ。


昔からの荒物屋さんの店先。トンガッテいるものが何一つなく、美しい。




大國魂神社から、町の中心へと欅の並木道がつづく。

吉見家  府中

2010-02-24 23:24:06 | 蕎麦
府中の駅から徒歩でもたいしたことはありません。旧甲州街道に面しています。




ビルの2階にありますが、なんとなくそれらしい雰囲気が伝わってきます。


歩き回って疲れた後なので、府中一大きい車海老の天ぷらにビールを付けます。




車海老が売りといっても、野菜の揚げ姿が見事です。


車海老は長すぎるので、途中で切ってありますが熱々の、豊かな味わいが素晴らしい。


締めの蕎麦は、あえて十割でなく、お品書きに強調されている二八のせいろを選びました。
非常に濃い汁に細打ちです。

百草園  梅まつり

2010-02-22 23:44:53 | 古民家、庭園
遠い昔の事はよくわかっていないが、とりあえず18世紀前半に再興された松連寺の庭園が、百草園のもととなったのは確かなようだ。




庭園は大変な急坂を登りきったところにあり、園内も傾斜がきつい。入場料にシルバー割引がないのもうなずける。
この日は梅まつりで、大変な人出だった。






入口の小屋から梅の花を眺めながら、階段を登っていく。




松連寺の跡には松連庵が建てられ、かけ蕎麦などを供す。
松連庵の前の前に有るのが園内でも最も有名な梅で、寿昌梅と呼ばれる。


わずかばかりだが、それらしい姿も留める。


園内の三檪庵の茶庭にも、梅の花が見られた。


即席豚ロース煮込み

2010-02-21 21:35:05 | 男の料理
基本的に横メシの煮込みは、丁寧な灰汁取りと煮込み時間が勝負だと考えているのですが、そんなこと毎日出来る訳がありません。そこで30分勝負の料理です。


薄切りニンニクと豚ロースを炒めたら、野菜を入れて更に炒め、ワインで煮込んで出来上がりです。


申訳のように香草を添えましたが、あくまでも即席です。豚ロースを炒めて煮込むのがポイントといえばポイント。
好みで醤油を一たらしすると、味がしまります。

龍公亭  神楽坂

2010-02-20 16:25:57 | 中華料理
龍公亭さんは、中華料理屋さんとしても昭和の初めからの長い歴史がある。




お店は2008年に大改装された。


ランチメニューにある「本日の汁そば」が高菜そばだったので、そちらを注文した。
高菜の酸味がちょうどよく効いていて、適度に火を通したピーマンの口触りがポイントになっている。
広東風のお店らしく、スープにとろみがつけられている。


麺は細打ち。




連れが注文した、鶏から揚げに土鍋入り麻婆豆腐。

草庵(2)  六日町

2010-02-19 22:39:50 | 蕎麦
六日町自体が豪雪の降る場所なのだが、そこからちょっと登るだけで雪の量はぐっと増える。


その雪深い奥に草庵さんが構えている。移築された建物だが、よくこの地方に馴染んでいる。


蕎麦屋さんとして使う座敷は、天井を張らない農家の造り。建物の毎日の手入れはしっかりとされている感じだ。


突き出しに出てきた煮びたしは、出汁の味が深く、冷たくても味わい深い。連れは早速飲みだしてしまった。


今回はお仕着せの、天ぷらざるを注文した。天ぷらはひとつひとつ端正な姿。塩をお願いして味わった。


蕎麦はざるなので、海苔かけになる。本当はもりが嬉しいのだが。汁が独特の蕎麦をどっぷりとつけるタイプなので、これもまた善きかな、と思い注文したのだ。それ程、外れていないと感じた。


地元の食材を大事にするお店のようだ。また、訪れたい。

小島家  越後湯沢

2010-02-18 21:00:44 | 日本料理
数は少なくなったとはいえ、越後湯沢の西口には名のある温泉旅館が並び、夜ともなれば温泉客が行き交う。小島屋さんは、そこから一本入ったというか、一本上がった所にある鰻屋さんである。


座敷にあがって日本酒を注文すれば、ホタテのお通しがさっと出てくる。なかなか味が深い。


どじょうのから揚げ。パリッとしているだけでなく、滋味に富む。冷酒のアテにはぴったりだ。


キュウリ味噌。味噌が味をぴたっと引き締める。大雪の湯沢で新鮮なキュウリというのも贅沢な話だ。


本命の鰻はふっくらと蒸され、申し分なし。やはりスキーの後の鰻は旨い。

雪の八海神社

2010-02-17 21:54:13 | 神社仏閣
水運が栄えた魚野川からそれ程離れていない八海山は昔から宗教的な意味を持つ山として、崇められてきたらしい。


連峰になっている八海山の麓には、いくつも八海山を祭る神社があるようだ。


今回は、杉並木が素晴らしい八海神社を訪ねてみた。
降り積もった雪の下を豊富な水が流れる。




神社全体が雪に覆われている。
ひっそりとしているが、身が引き締まるような姿だった。

そば処  田畑屋

2010-02-16 22:21:01 | 蕎麦
蕎麦を木製のお盆のような容器に盛るのは、山形の板蕎麦と共通である。しかし、織物で栄えた新潟県中部は、その後の展開が違った。


太めの蕎麦が基本になる。つなぎは、繊維物にも使うフノリ。ビックリする位、蕎麦を長くつなげてくれる。これは意外に歴史は浅く、昭和の半ば位からの風習だそうだ。確かに、麺の口触りと汁の味で蕎麦を食べるという発想は、伝統的な中越の蕎麦(たとえば越後湯沢の隣の塩沢地区にも蕎麦畑はごく少数あるのだ)が滅びかけてからの発想に思われる。
つなぎの力で、なまじな事では切れない蕎麦をボッチにしてへぎに盛る。


蕎麦が乾いてしまうと、国際線の機内食のそばのようになってしまうので、気合いで早食いをする。薄めの田舎汁にドップリと蕎麦をつけて。蕎麦の香りのどうのという世界ではないのだが、それなりに田舎の蕎麦の味わいは感じられる。


舞茸天ぷらは香りの塊。蕎麦の香りは気にしないのに、これは絶品。二人前で十分な量が熱々で出てきて、相当に幸せな世界。