蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

喬楽  茨城県境町

2007-08-31 21:56:45 | 蕎麦
境町は文字通り、茨城県と埼玉県の境にある町だ。茨城県の中では最も西よりに位置し、県境のある利根川は目と鼻の先になる。
こちら、喬楽さんは茨城の蕎麦屋さんとしては、相当に名が売れている。もと電気屋さんだったご主人が工夫した石臼が、今や全国的に有名らしい。

粉にこだわるお店らしく、蕎麦にもいろいろ粉の違いがある。お品書きによれば

  九割  彩美そば(おすすめ) 全粒そば
  生粉打ちそば

の3種類がある。実は、お品書きを見るまでは「生粉打ち」でと、決意を固めていたのだが、どうも「彩美そば」が気になって仕方がない。アクセスが比較的よい場所にあるので、何回か伺うつもりで、まずは彩美そばの「辛み大根そば」をお願いした。


季節もよかったのか、辛味はなかなかのもの。そして、汁にしても、蕎麦とのバランスにしても、ベテランの手堅い味わいを感じた。


つけ汁スタイルで、数口いただいたが、これは全面的に行くしかないだろうと判断し、ぶっ掛けスタイルで押すことにした。
もりスタイルで味わえる、際立った繊細さはないのだが、食べ進むうちにお腹がなごむような、美味しさがある。

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結城の町並み

2007-08-30 22:17:04 | 古民家、庭園
茨城は真壁の町をゆっくりと見て回りましたが、その近くにも歴史的町並みの残る町が幾つもあるようです。その中で、紬で有名な結城の町を見てきました。この町も、織物で有名だっただけあり、江戸や明治の見世蔵が、30位も残っています。
じっくり見て回れば、これ程に風情のある町も、今の日本では少ないでしょう。しかし、時刻は午後二時から三時。素晴らしい晴天だったのですが、その分容赦なく紫外線も照りつける。わざわざ来たのだからと、ヨレヨレの状態で町中を歩き回りましたが、あまりの暑さのため古い建物に集中することができず、流れ作業をこなすような状態になってしまいました。
写真の説明は、省かせていただき、何とか撮れた写真を数枚載せることにしました。














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手打ちそば工房「楓」  旧真壁町

2007-08-29 22:19:57 | 蕎麦
真壁の町から、蕎麦屋さんを求めて県道を北上する。時刻は。13時半を廻っている。中休みになる前にたどりつかねば・・・。空腹を強く強く感じながらも、ひた走る。




突然に、前方左手に十割そばののぼりを発見。十割はよいが、店の構えはそれほど特別に感じられない。
迷ったのはコンマ2秒くらいか。もちろんガイドブックなどには出ていないお店だが、寄って行くことにした。




十割そばは、何と最初に水蕎麦もお試し下さいとのこと。いやいや、じつに素直な蕎麦である。産地は笠間の山間部らしい。これは、そうとうなものだ。
汁は、ちょっと中途半端に感じた。勝手なことを言えば、出汁も効いた薄味だが塩辛い風味の田舎風汁と、お江戸風かえしのまったり濃い汁と、2種類置かれたほうがよいように感じた。


お店の方と、お客さんの会話から察するに、こちらのお店は新築した訳ではないが、「楓」さんとして新装開店直後のように思われた。真壁の町並みと、こちらのお店と、組み合わせると素晴らしいコースになると思う。
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真壁の町並み

2007-08-28 21:17:15 | 古民家、庭園
真壁の町は江戸から明治にかけて、茨城県中西部の産業や文化の中心だったという。繊維産業(絹織物ではなく木綿)を中心に町が栄え、一時は鉄道も通ったが、昭和30年代後期に廃止になったという。それ以降、町の中心部でも急速な開発が行われなかったため、現在では有形文化財登録された建造物が77棟もある、貴重な町並みを残す町となった。


郵便局までもが、文化財として登録されている。




御陣屋前通りと下宿通りの四辻にある瀬田家。今も現役の商店である。


筑波山が目と鼻の先に迫る。


村井醸造は、もともとは近江商人の築いた商店らしい。




星野家の斜め向かいの三輪家は、屋根周りの手入れをしている最中だった(屋根瓦に塗られた漆喰を良く見てください)。真壁の中心辺りを一回りすると(あまりに暑い日だったので、丹念に全部を見るのは不可能だった)、大工さんが声を掛けてくれた。「昔の通りに直してるんだ。よく、見てってくれよ。向かいの家は、いじりすぎて・・・、そのまま修復とはいかないけど。」これは嬉しい。お許しをいただいて、向かいの家にあがる事ができた。




このお宅は、なんと江戸の中期の建物だそうだ。その後に、いろいろ余計なものが付けられているが、確かに横から見ると、その面影がある。そして、写真下は、江戸中期の違い棚だそうだ。床柱も無垢。
これは、手入れ次第で大変なものに化けそうだ。
見せて下さった大工さんに、感謝!
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ギャラリー和空間  真壁市

2007-08-27 22:06:26 | 古民家、庭園
真壁は茨城にある。江戸初期の町割がそのまま残され、江戸からの建造物が多数、建ち並んでいる。町の規模は、比較的小さいので、車で通ると見逃してしまうような小路にも、実に趣のある建物があったりする。
駐車場(有料だが料金箱に自分で駐車料金を入れるシステム)のすぐ隣の風情ある建物にみとれていたら、中から「どうぞ、ぜひお入り下さい」という声をかけていただいた。




こちらは、江戸中期からの乾物問屋をされていた諸川商店さん。町屋の造りになっており、室内には昔からの家具、着物、花が実にうまい具合に展示されている。




奥に向かって左側は昔、帳場があったのだろう。現在は、床板を張替え、なかなかの陶磁器なども飾られている。




ご主人も奥様も、とても気さくな方で、初めて伺ったにもかかわらず、真壁の事、お店の事をいろいろ教えてくださった。その上、冷え冷えの麦茶までご馳走になった。
こちらのお店は、2年前にリフォームされたそうだ。現在は、床には大谷石が敷き詰められているが、それまでは町谷らしく三和土だったそうだ。それにしても、展示されている家具も、着物もセンスが抜群にいい。こんな素晴らしい背景の中で、器や、花で遊んでいたら、時間などどれほどあっても飽きるということはないだろう。




こちらに展示されているミニチュア着物は、奥様の手作りのようだ。日本の中でも、まだ細かい手仕事の文化が生きている町があるのを知り、嬉しい気持ちがわいてきた。

ギャラリー和空間http://www15.ocn.ne.jp/~machiya/
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鮨処「響」  神楽坂

2007-08-24 12:56:28 | 寿司
神楽坂の通りは、江戸時代からたいして変更が加えられていない。建物自体は、ごく最近の普請でありながら、面する道は江戸の古地図とほぼ同じ姿を繰り広げている。


「響」さんは、数年前にこちらに移られたと記憶している。伺ったのは、真夏の土曜日の昼どきで、うるさそうな客などまるでいない、実に落ちつく瞬間だった。


まずは、鮪に白身。実に正統派である。個人的には、鮪は1カンは脂がもう少し少ない方が赤身の深みも味わえて、好みなのだが。


太巻きは、中落ちがベース。こうすると、酢飯の甘味がちょっと目立つが、まずは嫌味のない味だ。




うに、イクラ、卵焼きにイカ、南蛮海老。イカの柔らかさ、味の深さは絶品。どれも、ネタが実にいい。

そうそう、これってランチ限定で、1200円で食べられるんですよ。
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さようなら「ACCESS」

2007-08-23 20:58:05 | お散歩
お江戸は神田、神保町ともなるとこれは出版社、書店のメッカである。全国展開の新刊書店が本店を構え、書籍の品揃えでは、当然戦前からの定評がある。また、靖国通りには古書店が文字通り軒を接して建ち並び、しかしそれで、しっかりとした住み分けができている。


古書店の専門分化は素晴らしいが、新刊書は有名な出版社の新刊が中心になるのは、最近の情勢からも、やむおえないのだろうか。
それでも神保町の中に「部数は行かないけれど、貴重な地方の出版物を紹介したい」という小売店が存在した。というか、この10月で閉鎖を決めたので、今の時点では、立派にお店を開いている。




例えば、地方の食や、風俗習慣について、こんなに豊かな情報が、書籍を購入するだけで入手できるんですよ。
あまり、一般的ではないかも知れない事柄をテーマとした書籍が多いかもしれません。でも、もしかして、それに興味を持ったら、こんな宝の山は、そうやすやすとは手に入りません。
大分古い看板のようですが、電話などで問い合わせも可能ではないかと思われます。
なお、私自身は、お店の方とそういう話は全くしておりませんので、お電話等は慎重にお願いします。
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ささくら  軽井沢町

2007-08-22 22:10:56 | 蕎麦
軽井沢町といっても、夏場は人出でごったがえす旧軽井沢ではない。旧中仙道沿いの追分宿に面している。最近は、この近くも風情を求めるお店で、いささか過密化しているが、それでも旧街道の味わいをかろうじて残しているエリアである。




限定の石臼びきあらびきそばは、この季節だと昼には売切れてしまう。夕方からはお店全体が居酒屋と化すので、蕎麦のみの客は、カウンターが指定席のようだ。こちらでも、最近、こだわっている「おしぼりそば」を注文した。
大根の絞り汁だけではなく、味噌が出てくるのはさすが東信。しかし、こちらのお味噌では、ちょっと力足らずで、蕎麦汁でブーストするところが、いかにも軽井沢か。


お蕎麦は、それなりに繊細。予約等は面倒なので、それが必要なお店は知りませんが、確かにその範囲では、レベルの高いお店です。
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高井鴻山記念館 小布施

2007-08-21 21:27:59 | 古民家、庭園
高井家は江戸初期からの奥信濃の豪商。豪農として栄えただけではなく、京都の九条家、飯山藩、高田藩などへの大名貸しを勤めた。その証文は、記念館の蔵の中に、今日も大事に保存されている。
鴻山は、幕末に高井家の当主となった。若き時より、京都、江戸へ遊学し、学問、芸事を修めるも、幕末・維新の世の中で、多くの思想家、文人たちと交流した。幕末の変革の時代に関わった事は明らかではあるが、その具体的役割は明確にされていない。鴻山の書斎には様々な人々が集まったと見え、非常時のための脱出路が設けられているのは有名。晩年に鴻山を幾度も訪れた葛飾北斎のアトリエ碧漪軒は、書斎の数メートル先に建てられている。


これが、書斎のからくりの一つ。地下の通路伝いに書斎から母屋に抜けられるようになっている。


これも書斎の一階なのだが、蔵の町小布施の、蔵の裏の小路に面したような、どこか庶民的な雰囲気がただよう。


書斎の二階にあがれば、栗の木を中心とした庭が見渡せる。




二階は書院の造り。窓に向かい、鴻山が愛したという一弦琴が展示されている。


二階の座敷。先ほどの写真から、振り返ったところ。もう一台の一弦琴が置かれ、窓辺には豊かな緑が。


こちらが、北斎がアトリエとして使った碧漪軒。現代の基準でみれば、非常に狭く感じられる。本当にここで、スケールの大きい天井画を製作したのだろうか?
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山の実さん再訪

2007-08-20 22:07:55 | 蕎麦
先月に、北志賀エリアの竜王スキー場内の「山の実」さんを初めて訪れたのだが、蕎麦もピッツアも最高に美味しい、というのは人の舌をくすぐるものらしい。kikouchiの廻りでも、食べたーい、行ってみたい、の声が上がり、まだ2回目だというのに、案内役をかってでた。


まずは、お漬物。野菜が凄く新鮮なのだ。活きてるうちに漬け込んだ姿。お皿のセンスも、なかなか。




今回は、いろいろと楽しめるコースでお願いした。まずは、そばがき。それが、不思議なくらいにフワフワのそばがきなのである。スフレのごとく、空気がかきこまれている。口当たりは軽く、香りは立つ。粉使いの技を、早速に見せてくれる。


何度食べても、十割を繊細にこなされると、ため息が出てしまう。これなら、いくらでも食べられそうだ。


コースではなく、一品で注文した玉子とベーコンのピッツア。それなりの大きさがあるのだが、生地は薄くパリパリで、どんどんいける。玉子も、近くで採れたのではないだろうか。


そばの実を載せたピッツア。チーズにちょっと変わった甘さがあり、グリュエールをベースに何か混ぜたのか、などと話しているうちに気がついた。これは、白味噌だ。ちょっと甘めの味噌がチーズによくマッチする。とても印象深い一皿だった。


デザートに善哉仕立てのそばがき。奥信濃は蕎麦だけでなく、豆がいい。その地元産の豆がなんとも滋味。どこまでも、洗練の味だ。
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