蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

真楽寺  御代田町

2016-09-29 20:43:43 | 古民家、庭園
開祖は奈良時代というが、どの程度確かなのかは分からない。平安時代後期にこの地に移ったという。


杉並木は、確かに時代が感じられる。


佐久から上田平への地は、鎌倉、室町の時代には不思議な文明が栄えたようである。
いくつもの塔が建てられ、今でも残る大規模な寺が建築された。
写真は、寺の前庭にある池なのだが、実に澄み渡り水鏡となっている。




石段の上には、18世紀に復元された五重塔と千年杉がある。
実に厳粛な場所なのだが、京都のように狭い場所に凝縮されない大らかさが感じられる。


竜神伝説のある池は、未だに神秘を伝える。

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きりもみそば 泰眞  須坂市

2016-09-29 00:09:07 | 蕎麦
田舎風の、太め、柔らかめの蕎麦。それをどっぷりと付ける薄めの汁。


平打ちの田舎蕎麦が、ともかく素晴らしい。そして、天婦羅の出来もよい。
地元の人気店に、私のような他所者が混ざるから、店は混雑する。


蕎麦屋の天婦羅にふさわしく、たっぷりの衣が付いてくる。衣がべったりとしていれば食べられたものではないだろうが、このお店の衣はカリカリ。結構なボリュームだと思うのだが、いつでもキッチリ食べてしまう。




主役の蕎麦は、みずみずしく、蕎麦の香りが高い。
どんどん、食欲を増してくる蕎麦である。

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ゆずや  上越市

2016-09-27 22:54:56 | 日本料理
直江津、そして高田の町には、昔から非常に鮮度の良い魚が入ったのだろうか。
近年の寿司屋さんのレベルは驚くべきものがあるが、それに比べて地味な作りの天婦羅屋さんにも凄い魅力がある。


昼には少し早めを目指したのだが、到着した時点でカウンターは空き席が一つだけ。
どうにか、その席に滑り込んだ。となれば、面倒臭いことを注文する場合ではない。
まずは、コースの海老。これが素晴らしい。


海老に続いて出てきた白身、ホウボウの類はなかったか、と記憶はまったくあやふやである。
しかし、どれも香りが高く、基本として塩を使ったこと、その香りが素晴らしかったことは覚えている。


キスに、イカに、ナス。どれも夏の上越の名物である。
豊かな味わいを楽しめた。


締めは、かき揚げ天丼で。
これは、単品でも十分に注文に価する。というか、コースの花形である。
そして、漬物も味噌汁も本格的に旨い。


ご馳走様でした。

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和食処 かわたに  柏崎

2016-09-26 22:17:54 | 日本料理
柏崎は町として大きくないので、粋な握りを出す寿司屋さんは見当たらない。
しかし、港に上がる鯛は他では得られないレベルなのだろう。


「かわたに」さんは、昔から鯛飯で有名であった。
昼間ではなく、車でなければ、さらにさらに、美味しいものをお酒とともに楽しめたようだ。




小鉢に盛られた、突き出しのような一皿にも美味しさがよくよく感じられることが、それを物語っている。




鯛飯、本番。日本海の旨さが凝縮する。
歴史ある見事な味である。


蜃気楼のごとく追い求めた、日本海の幻の寿司屋さん。本質はこのお店にあった。
鯛飯にしみた出汁の味わい、これこそが贅沢というものに思えた。
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瞽女ミュージアム高田  上越市

2016-09-20 22:34:13 | 古民家、庭園
高田駅からそれ程遠くない町家が、瞽女ミュージアムとして公開されるようになった。


町家の建築は昭和12年と、それ程に歴史がある訳ではないが、町家の造りの文法をきっちり受け継いだ貴重な建物である。
新潟は最後まで瞽女が残った土地なのだが、瞽女を大きなテーマとした斎藤真一画伯の作品も展示されて、その昔への思いが感じられる館である。


建物は平家ではなく、二階、三階があるのだが道に面した店の上の二階と、奥まった座敷の上の二階は、店の裏の吹き抜けで構造上は断ち切られている。吹き抜けの空間は内部の明かり取りとして大きな役割を果たしている。


座敷の奥には、佐渡の赤石や伊豆石なども配された小庭が存在する。隣の建物が迫っていないのでそうは見えにくいが、これはこれで坪庭として整えられたもののようだ。今の上越市でこれほどに昔の姿を残す坪庭は珍しいと聞いた。


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よし清  飯山市

2016-09-15 21:14:45 | 寿司
北陸新幹線が開通して1年。飯山の駅前には小綺麗なスーパーマーケットが開業したようだが、そこから数百メートルの場所には、昔からのお店が残されている。


なにしろ、新幹線駅まで数百メートルだというのに、このようなゆったりとした昔からの土地の構えが変わらないでいる。
これは、長野県の地方都市の文化が旨い具合に破壊されないでいる貴重な一例とまで感じられる。


特上の寿司を注文すれば、ネタは不足ないものが出てくる。


白魚に鯛、南蛮海老と、豪華なネタが並ぶ。


ウニ、イクラ、マグロ、イカ。
よいですね。


新潟の寿司屋さんと少しだけ違うと感じるのは、シャリの扱いだろうか。本当に何もネタが無くても、握った姿を粋に見せる技、そこが越後のお店にあって信濃のお店に見当たらないもののように見える。


確かなネタを食べさせるお店だと思う。
食べ終えた後に、少し考え込んでしまった。

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こそば亭  限定の手挽き

2016-09-14 22:08:35 | 蕎麦
新潟県旧新井市のこそば亭は、妙高在来蕎麦が基本である。蕎麦の花は虫媒花であり、基本的に近くにある蕎麦の品種と交配を繰り返すのだが、山奥の蕎麦畑では今だに在来種だけで代を継いでいく蕎麦の畑が守られているようだ。その一つが、妙高在来である。


妙高在来を使った手挽き蕎麦は土日限定である。
蕎麦を手挽きすると、とんでもない手間がかかるようである。しかも、人気店となると手挽きを食べられるチャンスは本当に限られる。
何年も通って、はじめての体験であった。


蕎麦は、ともかく一つ芯が通った強さがある。しかし、口触りは繊細。香りは実に豊か。これ程、刺激的な蕎麦は他では、味わった事がない。
蕎麦汁はあまり必要ではない。


妙高の海老を使った天婦羅が絶妙。


ここまでの蕎麦、なかなか求めても得られない。
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出雲崎風景  新潟県

2016-09-13 22:07:41 | お散歩
出雲崎は良好な漁港であり、太古の昔から日本海の文化に大きく貢献したのだろうと想像する。


近年になっても、漁師町の地区割りは昔の形を踏襲し、建坪の少ない一軒家が居並ぶ光景が変わらずに残されているようだ。
それぞれの家の前には、外流しが配置されたり、港町らしい造りがこの場所に的確に設計されている。


一軒の地割は限られているのに、二階を立てないのはそれなりの決まりごとが確かに守られているからだろう。
街中にいて、見通しが効くというのは近年稀である。


良寛上人の生まれた地。裕福な家系に生まれたと伝えられるが、納得である。
盆踊りのためのステージが贅沢な木組みで作られていた。



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若杉  高田

2016-09-12 22:49:04 | 日本料理
数年前に訪れ、カウンターで出される天婦羅の質の高さに驚愕した。しかし、その日は自ら車を走らせたため、このお店の味をゆっくりと味わうことはできなかった。この夏、願ってもないチャンスがやってきた。


カウンターに座れば、お盆にサラダと、漬物と、煮物がささっとセットされる。皿の中身の顔色を見れば、どれもちゃんとした作り方をされていることが分かる。


天婦羅鍋の向こうに座ったご主人が、カウンターに座った人数をざっと数えてどんどんと天婦羅を揚げていく。
そのスピーディーな事、驚くべし。そして、間違いなく熱々が供される。
これは塩を合わせるのがよいだろう。


続いてキス。香りが衣の中に閉じ込められながら、カリッとした揚がり。
これも、塩でいただいた。


この時点で、飲み物はこのお店のオリジナルの日本酒となった。


イカの紫蘇巻き揚げ。イカに火が通り過ぎないところが、よいのだ。
これも、塩。


茄子は汁がよく合う。新潟の茄子は味が深い。


肉厚の椎茸の香り、本当に素晴らしい。


オクラは、また塩に戻ったと思うが、記憶はかなりあやふや。




締めは、掻き揚げ。そのまま食べてよし。天茶にしてよし。しかし、多くの客は天丼にする。その魅力、恐るべし。その方策を選ぶ道理、確かなるべし。

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駅そば店  黒姫駅

2016-09-08 22:24:11 | 蕎麦
旧信越線、今はしなの鉄道の黒姫駅。昔から蕎麦の名産地だけに駅の立ち食い蕎麦の評判も高かったようです。


今年の春に、一度は閉店したお店なのですが、その後お客の声が高く、再開となりました。
これは、かき揚げ蕎麦。実に、魅力的です。


このお店が信濃町の名所としてパンフレットに載ったので、大変な事態です。お客が次々と訪れ、私が訪れた時には10人以上の注文が入り、蕎麦を調理するブースの中は戦場のような忙しさ。ささっと出てくるような気持ちで注文しても、相当な待ち時間となりました。
しかし、見事に熱々な汁蕎麦は普段通りの粋すがた。乾麺を茹でたのではない、特上蕎麦の感触も生きていました。
それに、贅沢な海老2尾載せ。


看板も何もなく、お店の識別にはA4のプリント普通紙が一番有力のようです。
こういうのは、独特な旨さがあります。
ご馳走様でした。
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