蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

森の  本郷

2007-09-30 21:14:28 | 蕎麦
本郷は壱岐坂を登りきった辺りにある、お店です。とてもおしゃれな感覚と、雑駁さが不思議に共存する感じがします。


お店の構えは、凝っているのですが笠たてなんかは、雑駁ですよね。客層も、遠くからわざわざの食べ歩き人から、近くの職人さんまで幅広い感じです。


でも、手抜きとか無いですね。竈前から水周りから、ご主人が一人でされるようです。


こちらは、もり汁は2種類、関東風と関西風が選べます。これは珍しいなと思い関西風を注文しました。ご主人に伺うと、関東風汁とは、醤油が違うだけだそうです。使う醤油が薄口だけあって、天麩羅の汁くらいの色に見えます。でも、かつお節の香りとその酸味は豊かに立ち上がり、塩味はそれなりにあります。「関西の方にも、違和感無くもり蕎麦を召し上がっていただきたくて」、そう説明される口調から、蕎麦を大事にされる想いが伝わってきます。
ちなみに、こちらのかけ汁は、すべて関西風というか、薄口醤油ベースだそうです。
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蕎麦蔵 結  神保町

2007-09-29 14:12:37 | 蕎麦
神保町は本の街。様々なジャンルを専門とする古書店が並び、それを見ているだけで、飽きることは無い。明確な「お目当て」がなくても、ついつい休日に足が向いてしまう。
そんな街に、つまみ物もいろいろあるような蕎麦屋さんがあればなー、と思っていたのだが、目と鼻の先にあった。場所は、三省堂の靖国通りを隔てた向かい側。地下にあるので、今まで気がつかなかった。


まずは、薩摩揚げで生ビール。薩摩揚げは、文字通り揚げたて。熱いやつを、フーフーいいながら齧る。そして、よく冷えた生。古書街を歩き回った跡に実にぴったりだ。
このお店は、魚の焼き物類など、つまみ物の種類が豊富だ。




蕎麦は細打ち。それらしい、舌にひっかかるような感触もある。
量はそう多くないが、なかなか良い感じだ。


このお店は、場所も良く、何度も足を運ぶことになりそうだ。
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スパゲッティ2種

2007-09-28 23:57:24 | 男の料理
疲れてヘトヘトになって帰ってきたので、まずは簡単にできるスパゲッティにしました。どちらも、煮込んだソースではないので、スパゲッティを茹でる前に、落ち着いてソースを作ってしまえます。この心のゆとりは、疲れているときには特に必要です。


カァチョペペは、ペコリーノ・ロマーノというチーズをおろし、ブラックペパーとあえるだけ。直ぐに出来て、難しいところは全くありません。


カルボナーラは、ニンニクの微塵切りとベーコンを炒め、パルミジアーノ・チーズをおろしがけ、玉子を割りいれます。こちらも、ブラックペパーをふります。




あとは、スパゲッティをアルデンテに茹で(この作業が一番気を使います)、あえれば出来上がり。
カァチョペペは、実に軽い仕上がりです。ペコリーノがちょっと塩気がきつめの、一本気な性格なので、粋な感じです。
それに較べ、カルボナーラは、パルミジアーノの滋味をさらにベーコンで盛り上げ、玉子でハーモニーを作るというヨーロッパ的豪華版です。


スパゲッティで元気がでたので、ちょこっとだけ肉を焼きました。
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忠七めし  小川町

2007-09-27 22:34:31 | 日本料理
幕末の頃、小川町を父の知行地とした武家の山岡鐡舟と、旅館二葉の主である八木忠七の出会いより、「忠七めし」が生れたという。


割烹旅館 二葉は、小川町の名物となり、大変な賑わい。広大な日本庭園の中に、離れも建つ。




相当に凝った料理なので、予約していない場合はロビーで待つことしばし、となる。その間に、庭の様子を見に行くのが良いようだ。


「忠七めし」の本来の姿は、これに尽きる(茶碗蒸しは、後に追加されたもの)。鐡舟は、忠七に「調理に禅味を盛れ」と示唆するのですが、禅味として
剣 わさび(剣の鋭さ)
禅 海苔(禅を宿す味)
書 柚子(他の薬味を邪魔しない、香り)
を盛り込み、それに熱い出汁を用意したのだ。




本来の忠七めしの前には、酒の肴が用意されている。
懐石風のしつらえもあれば、名物の鰻も選べる。どちらも、湯葉豆腐の味わいは、はずさない。
時間に余裕があれば、車ではなく電車を利用し、あらかじめ席を予約される事をお奨めする。
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尾崎一雄邸  小田原文学館

2007-09-26 21:05:59 | お散歩
尾崎一雄は、伊勢市の神官の長男として生れたが、小田原市を郷里とした。その小田原市下曾我にあった尾崎邸が、小田原文学館(田中光顕別邸)の敷地内に移築されている。
尾崎一雄の名前は知っていたが、浅学にもその作品は、全く読んだことがない。ブログに書く前に、にわか勉強で2-3読んでみたのだが、まさしく私小説スタイルで、あまり好みではなかった。ただ、自分の感情や、周りの状況を非常に醒めた目で分析しており、短編を続けて読んでも、先を読みたくなる何かを感じた。


比較的小ぶりな家だ。どうやら、そうとうな財産を父親から受け継ぎ屋敷なども有ったようなのだが、文学青年時代の売り食いで、人出に渡ってしまったらしい。


学芸員の方によれば、尾崎一雄が日常的に使っていた、小物なども移築した先に持ってきたそうだ。
梅干や、煙草の吸殻なども実物(というのか?)だそうだ。ただし、邸内部は撮影禁止。家の外からなら、という事で望遠を効かせて写真を撮らせていただいた。
執筆に使っていたらしい机が、意外に小さいのには驚いたが、若いときにいろいろと有ったらしい私小説を思い起こすと、親しみがわいてくる。。




日常、使っていた小物は、不思議に人間味を漂わせる。芸術院会員にまでなった作家にしては、いささか質素な感じがするが。
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たんぼそば店  旧戸隠村

2007-09-25 18:58:14 | 蕎麦
「たんぼそば店」は、戸隠村の大久保地区にあり、蕎麦は自家栽培したり戸隠の農家から仕入れ、それを石臼挽きしているので、注目していたのだが、なかなか実際に食べてみる機会が無かった。


混んでしまう前にと、開店早々に伺った。どうやら、本日の一番目のお客になったらしい。おすすめの「うすやき」も魅力的だが、車なので普通にざるを注文した。




ちょっと太め、かつ色も黒目のクラシックな感じの蕎麦だ。香りもなかなかのもの。やはり、細打ちよりは太めの方が、蕎麦の味がわかり易いような気がする。




お店の周りの緑が、みずみずしい。




近くで、はしりの秋を見つけた。
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寿司割烹 志乃  糸魚川市

2007-09-24 18:17:35 | 寿司
糸魚川市は、親知らず海岸の東側にあり、当然のことながらよい地魚が揚がる。


こちらのお店は、地魚を専門に握るお店です。糸魚川の駅から1分。常連客が多く、ちょっと入りにくい雰囲気かと思いましたが、気さくなご主人がうまくさばいてくれます。
お品書きには、いろいろありましたが、なんといっても初めて行くお店でもあり「おまかせ寿司 11種」がよさそうです。


日によって魚の種類も変わり、それに応じてお値段も2630円から3150円の間を変動します。
「よく噛んで、味わって食べてください」と言われましたが、固いネタなどバイ貝を含めて、まるで無く、白身といっても随分様々な味わいがあるものだ、と感動しました。
こちらの白身のお寿司は、蕎麦の産地の新蕎麦のようなもので、圧倒的な材料のよさにより、他で真似のできない味だと思います。
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北前船回船問屋「森家」  富山市

2007-09-23 17:40:59 | 古民家、庭園
富山港の中心、神通川の河口近くを川沿いに岩瀬大町通りという藩政時代からの通りがある。この通り沿いには多くの回船や北洋漁業で活躍した旧家が並び、独特な町筋の景観を形作っている。


銀行の建物なども、その景観に溶け込むような造りになっている。


その一画に、代々四十物屋千右衛門と称した森家の住宅がある。




住宅といっても、事務所兼用で、町屋の構造をしている。入口脇の帳場から裏庭まで「通り庭」の土間が通っている。




前庭に面したガラス戸は突合せで、柱を立てていない。細かい所に贅をこらしたものだ。


裏庭と土蔵。こちらの柱も、申し訳のような太さだ。


座敷から前庭を見通す。町屋らしく、奥行きが深い建物であることがわかる。
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銀寿し  高岡市

2007-09-22 21:41:56 | 寿司
高岡や氷見の港には、新鮮な日本海の海の幸が多く水揚げされるという。となると、だれしも。その町で寿司を食べたくなるだろう。それで、富山からちょっと足を延ばしてみた。


「銀寿し」さんは、高岡の古城公園近くの、大道りからちょっと裏に入った、寿司を食べるには比較的適した立地にある。
コースは、松、竹、梅とあるのだが、それをベースにどんなネタを食べたいか聞いてくれて、微調整をしてくれる感じだ。日本海の白身魚を強調して、お願いした。


イカも、平目も決して固くなくて、魚の味が濃い。中トロもやはり、あなどれない。


写真がブレてしまったが、鰤の身やエンガワも印象が強い。ガリもシャリも、日本海側のお店としては少し甘めか、という程度。


そして軍艦まき。これもブレてしまっている。手前はカニ。左は、白エビ。奥はイクラのしょうゆ漬け。イクラは実に味が深い。新鮮なものを、あまり何も加えずにしょうゆ漬けした感じだ。


高岡市の金屋町は、みごとに古い町並みを残している。
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内山邸  富山市宮尾

2007-09-21 22:26:50 | 古民家、庭園
内山家は、450年続く豪農の家。神通川河口近くの宮尾の土地を新田開発し、越中一千石地主といわれた。


門構えも、実に厳しいが、この門は昭和16年までは茅葺だったそうだ。その頃は、大分雰囲気も柔らかかったに違いない。


正面が切妻造りで、玄関脇から延びる塀が、内庭と前庭を隔てている事など、信州安曇野の民家を思い出させる所がある。現在の建物は、殆どが慶応4年に建てられたものである。






この家には、徳富蘇峰や若槻礼次郎などの多数の文人や政治家が、来遊したという。彼らはおそらく、書や茶を楽しんだのだろう。家の裏手にも、いくつもの茶室が建てられている。






素晴らしいアクセントとなる月見台。書院の前の廊下から、斜めに突き出した形だ。




内山邸も非常に軒庇が深い。写真は表座敷の前。






この月見台で、庭を眺めながら夕方から宴を開き、月が出るのを待つ、なんて事ができたらそれは、最高にいい気分だろう。夏場に気楽に浴衣で。多少の演奏なども付いたら、それこそ言うこと無しだ。
昔の人は、贅沢のやりかたを良く知っていたな、と感じる。

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