蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

おつまみ二品

2008-08-31 21:46:52 | おつまみ
八月も終わろうとするこの時期ともなると、だだちゃ豆の出荷が盛りとなる。 


出荷時期が遅い品種ほど、香りが高く、茹で時間が長くなる傾向にある。日本海側の茶豆は、本当にどこのも美味しいと思うのだが近年は山形の酒田の豆を愛用している。こちらは、白山という品種である。


茹で上がる直前から、香りが台所一杯に広がり、若い豆より少しだけ長く茹でた豆をつまめば、まさしく滋味豊かと感じる。


焼き網はよく焼いて、刺身用のホタテ貝柱をささっと焼く。中心にまで火を通してしまうと、全てが台無しになる。あくまでも、表面を乾かす程度で。


そこへ唐突だが、ニンニクソースの登場。ニンニクは細かい微塵切りにして、熱したオリーブオイルへ加えて香りをだす。ニンニクがキツネ色になったところで、レモン酢をさっと加えかき混ぜる。そうして出来たソースをホタテにかけて、できあがり。
いわゆる無国籍というか和洋折衷レシピはあまり好きではないのだが、刺身用ホタテを見て咄嗟に思いついた、刹那の事情がある。
ホタテの強い甘味に、レモンのさっぱりした酸味がよく会うのだが、それだけでは軽すぎると感じる場合は、このレシピのようにニンニクで補強するのがお薦めだ。
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パスタにシチュー

2008-08-30 13:55:37 | 男の料理
まずは、シチューから取りかかる。何しろ煮込みたいので、時間が必要だ。


にんにく、タマネギは微塵切りにしてオリーブオイルでよく炒める。本当は30分でも40分でも炒めたいのだが、今日は時間が限られているので、20分くらいで、牛肉を投入。ここでまた、よく炒めて牛肉の灰汁が残らないようにする。
後は、ベーコン、トマトに赤ワイン、グリーンピースなど加えて、ゆっくりと煮込む。
その間に、大鍋にお湯を沸かす。塩を2さじ位加え、きっちり沸騰するまで待ってパスタを入れる。私は、ちょっと太めが好み。



薄切りのニンニクとベーコンを鍋でカリカリに炒め、ペッコリーノを振りかける。
このスパゲッティはとても簡単なので、作ることが多い。


シチューは、煮込んでいる間は手がかからないので、パスタをゆっくり味わうゆとりが持てます。
 
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田中家本家  須坂市

2008-08-29 23:44:08 | 古民家、庭園
須坂にある田中家本家は何度か訪ねたことがあるのだが、本当に行く度に圧倒される。また、毎回新しい知識を仕入れることができる。今回も、非常に意義深い訪問となった。


幕末、明治初年の騒動により、田中家の屋敷も焼き払われた。残ったのは、わずかに塀と日本庭園、そして灰かぶりと呼ばれる名物の茶碗だったそうだ。しかし、同じ時期に騒動は北信では多発し、そのために信州中野は長野県の県庁所在地になれなかったと言われるほどの事が頻発したらしい。この田中家も、一時の騒動くらいではビクともしないようで、その後も流石ともいうべき家屋に住んでいたようだ。


須坂藩主の愛でたる庭は、今は夏姿で背後の立木との区別がつきにくい。それでも、この3つ組になる石は、相当な雰囲気を醸し出す。


池の端にある、はまり役の老松のはずが、身のこなしが余りに軽く「現役」とも感じられる姿。



池に面する「清琴閣」が、夏のこの時期にだけ、特別公開されていた。じつは、この清琴閣は約2年前にも実に短期間のみ特別公開されたのだが、それと知って足を運んだ人はごく僅かだったのではないかと思う。使われている材も素晴らしいが襖絵など第一級の絵師が担当し、その保存がまた凄い。その襖絵が瑞々しいという感じで、まるで昨日描いたかのように残されている。ただし、清琴閣内部は撮影禁止なので写真はありません。まあ、著作権の問題もあるし、当然でしょう。




「清琴閣」を訪れる、この日最後の客となったらしく、Tさんと二人でこの建物をじっくりと味わうことができた。さらにラッキーなことに、案内役の学芸員の方も、興味があるのでしたらとことんまで付き合いましょう、という感じのスタンスで、我々の突っ込んだりボケたりの質問に、本当に誠実に答えて下さった。


清琴閣から渡り廊下を隔てた座敷で、干菓子とお茶をいただく。開け広げの座敷から、清琴閣は手が届くように見えるが、本当に格の高い楼閣で、当時の女性の当主でさえも、自身の婚礼の機会以外には足を踏み入れることが出来なかったという。
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横大門  戸隠

2008-08-27 23:50:51 | 蕎麦
戸隠の中社から大久保にかけての一帯に、何軒の蕎麦屋さんがあるのだろうか。ちょっと気になったので少し調べてみたら、少なくとも40軒は有るようです。しかし、ガイドブックなどに取り上げられるのは毎度お馴染みの10軒くらい。そのため、有名店にだけ人が集中する、という現象が起こります。
しかし、それが戸隠のお蕎麦屋さんの実力に見合うものか、常々疑問に思っておりました。
そんな折、長野商工会議所戸隠支部が2006年に出した「戸隠豆知識」の別冊として「戸隠そばどころ」があるのを見つけました。ガイドブックには載らないようなお店まで含め、41店の情報が載っているのです。


という訳で、「戸隠そばどころ」をガイドとして横大門さんへ入りました。すぐ近くの「うずら屋」さんなどは、1時間くらいは待たされそうな騒ぎですが、こちらはお店の横の3台分の駐車場にも空きがあり、とてもスマートでした。
こちらを選んだのは
・いわゆる有名店ではない
・「おすすめの一品」として天ざるや戸隠地大根辛みおろしそばを載せている、蕎麦で勝負のお店である(そばソフトを載せているお店もありますからね)
・冬場は23時まで営業しており、地元客が主なお店らしい



おすすめの「戸隠地大根辛みおろしそば」は、戸隠流ボッチもり。長野の中では細打ち。汁は、甘すぎない薄め。であり、決して有名店に負けてないと思います(そばの実さんの限定なんとか等は、別な次元として)。お客は小さい子供連れのファミリーが非常に多かったですが、そういう条件(込み合う夏の時期)でも子供にも蕎麦を食べさせたい親の気持ちが嬉しく感じられて、蕎麦屋さんとしては騒々しい方でしょうが、そんな事は気になりません。お店の造りを見ていて思ったのですが、こちらは25年位前には蕎麦屋さんではなく、スナック兼喫茶店をやられていたのではないでしょうか。


サービスで、出てきた蕎麦団子の印象が深いです。蕎麦団子は中身はそばがきです。外側をカリッと揚げてうまみを強調してはいますが、中のそばがきこそが味の決め手でしょう。これは、某有名店よりも上とみました。
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上田市柳町

2008-08-26 21:52:04 | 古民家、庭園
上田は立派なお城がある城下町なのだが、町のあり様は東西に細長く、まるで北国街道沿いの宿場町のような雰囲気をかもしている。



最近になって見事に昔の姿に復興された、柳町の中心となる通りは南北方向(写真右手が北)を軸としている。北側の山並みは、町のすぐ近くまで迫っているのがよく分かる。
この歴史的町並みの中に、実に質の高いフランスパンを供する店や、既成概念を打ち破った蕎麦を出す店などもあり、興味は尽きない。
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トマトにマッシュルームのスパゲッティ

2008-08-25 21:47:48 | 男の料理
自分で作ったものを隠れてコソコソとやるのも中々オツなのだが、それを丸見えのブログに投稿したのだから、頭隠してなんとやらです。もちろん家族にはバレバレ。というわけで、もう一度作ってみる、いい機会を与えられる羽目になりましたとやら。



トマトソースに合いそうなものがあれば、その場で採用となります。今回は、マッシュルームが安かったので、完成間際のソースに合わせました。あまり、煮込むと香りが飛んでしまいます。
パスタは一人100グラム。決して多すぎません。どんどん、家族のお口のなかに消えていきます。


今回、チーズはパルミジアーノとペッコリーノ・ロマーノを用意しました。ふと思い立って、皿の上で2種類のチーズをミックスしたら、それはまた思いもかけない香りと味の展開となりました。


パスタの次には、私の定番、ジャガイモと豚ロースの重ね焼きです。これにはTさんから頂いたCotes de Biwaの、クボタ ハウスワインを合わせました。

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高山寺三重塔  小川村

2008-08-24 16:54:27 | 神社仏閣
鬼無里村から信州新町へと抜ける県道36号線は、飯縄山(戸隠にある飯綱山とは別)の肩に当たる場所を抜ける急傾斜の曲がりくねった道である。飯縄山の南側の見晴らしが広がる地点、県道に面して高山寺が建てられている。


寺の創建は建久六年(1195年)。 麻績の法善寺を一番とする、信濃三十三番霊場札所めぐりの最後を締めくくる寺である。


三重塔は元禄七年(1694年)の創建で、長野の県宝に指定されている。

ところで、日本海から内陸部の信州への街道は、大糸線沿いの所謂「塩の道」と、信越線沿いの「北国街道」の2つとされてきたが、松代県の明治初期の古文書より、「信越古道」とでも言うべき、第3のルートが存在したことが分かってきた。そのルートは、新潟県の糸魚川市の東にある梶屋敷宿から南南東に進んで、妙高山の西側の富士見峠を越え、後はやや西寄りに南下して鬼無里へと至り、そこから真直ぐ小川村そして大岡へ南下し、最終的に麻績に出て北国西往還へ通じるものである。今回、鬼無里村から信州新町へと走った県道36号線は、ほぼそのメインルートと重なるのだ。


こんなに人里離れた寂しい所に、なぜそれなりの規模のお寺が建てられたのか不思議に感じたのだが、糸魚川を訪れた際に入手した「信越古道 梶屋敷宿から鬼無里・麻績祝へ」という書を見直して、納得した。

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おに屋  鬼無里村

2008-08-23 21:25:18 | 蕎麦
長野市の周辺には、戸隠、鬼無里、善光寺と日本史の表舞台には顔を出さないが、その根は仏教以前にまで遡るような不思議に神話的な土地が今尚残されている。


こちらのお店は鬼無里村の中心に近い場所にあるのだが、平日など訪れる客もそう多くは無いのだろう(それくらい、行くのも大変なところに有ります)。お店の作りも、ごく普通の古民家を改造したような感じだ。本来ならば、客が集中する時期は見合わせるべきなのだろうが、そうも言えないこちらの事情もある。



席に付けば、漬物は直ぐに出てくる。そして、注文した豆腐までは、それ程時間がかからなかった。しっかりとした豆の味が、嬉しかった。


こちらの蕎麦はすべて十割。ちょうどタイミングが悪かったらしく、蕎麦が出てくるのは少し待たされてしまった。柔らかめの十割で、とても優しい口触りだ。硬めの生地を細打ちにするのとは、まったく別な配慮が必要なのだろうと推測する。
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無双  中頸城郡

2008-08-22 22:56:14 | 蕎麦
妙高山の山麓に迫るエリアまでは飾り気のない地蕎麦を出す店が多いのだが、それを少しだけ外れると、ツルンとした、姿からして食べやすく感じられる蕎麦を出す店が主流になるようだ。



こちら「無双」さんは、国道18号沿いにあり、地元で名のあるのお店なのだが、不思議な事に暖簾には店名が見られない。なんとも謙虚なお店だと思う。



戦国時代の武田、上杉の国境は、長野市南部での合戦の度に細かく入れ替わったが、妙高の北側となるとこれは完全に上杉方。その昔からの笹ずしの姿も、昔しゆかしきものがある。



たまには、蕎麦+αの香りもめでたくなり、とろろ蕎麦を註文した。比較的マイルドな汁に、幅広の蕎麦。とろろ芋はお腹をほっとさせてくれる。蕎麦の生地は柔らかめの、昔の越後の蕎麦の特徴を残しているように感じた。
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職人館  旧望月町

2008-08-20 22:57:53 | 蕎麦
こちらのお店は望月の町から県道を鹿曲川沿いに10数キロ南下した先にある。途中に峠越えなどの難所がある訳でもないのだが、不思議に迷いやすい。高原のような地形の中を曲がりくねった昔からの道が何本か並行して走っているからだろうか。



お店はいかにも農家を改装した感じで、夏場はあけっ広げ。時折、涼しい風が吹き抜ける。
まずはと、供された熱いお茶に癒される。


お茶と一緒に出てきた漬物に、野菜の良さをつくづく感じる。そうそう、こちらは地産地消をめざしたお店です。



わざわざ、ここまで来たのだからと、蕎麦前やつまみものまで注文した。豆腐も地物で、香りが高い。大豆の甘味もそれなりにあるのだろうが、付け汁自体に甘味があり、ちょっとマスクされた感じだ。
薪ストーブは一年中、このお店の主役を務めているのだろう。



もう一皿頼んだ「野菜ときのこの蕎麦味噌」はまさしく、こちらのオリジナルだろう。普通、蕎麦味噌は、練った味噌に蕎麦の実等を加えてさっと火を入れて出してくるが、こちらのは、そばがきがベースのようだ。生き生きと練ったそばがきに、麹菌が生きているのを感じさせる酸味豊かな味噌で味をつけ、それにキノコなどを混ぜ込んだような感じだ。
ご主人の工夫が生きると同時に、味噌やそばがきの伝統を良く尊重した一品と感じた。


蕎麦は、大盛の十割。蕎麦も凄いが、まず汁のまろやかさに驚かされた。


ごちそうさまでした。
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