蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

戸隠へ

2014-10-31 21:57:41 | お散歩
信濃町から西へ折れて、戸隠を目指す。幸い、この地点の通過車両は多くなかったが、植物園辺りの駐車場は満杯。
鏡池で写真も撮りたかったのだが、アクセス道路の行き違いが難しく、ついにこの日はマイカー規制となっていた。


何しろ、紅葉の丁度ピークに当たってしまった。
辺り一帯が黄色に包まれる。


越水のゲレンデは、盛りを少し過ぎた感じだが、風景の広がり具合が実によかった。

三好弥  江戸川橋

2014-10-29 23:04:40 | 洋食
洋食の三好弥といえば、江戸川橋が有名。姉妹店が神楽坂にもあったが、最近閉店してしまった。


まあ、何を注文しても美味しいのだが、洋食屋さんとなると揚げ物は外せない。
しかし、あまりお腹にもたれるのも困るのでおろしカツという実に配慮のある一品を注文した。
ポン酢は、おろしごとカツを浸けてよし、おろしの上にかけてもよし、である。




カツの揚げきりは流石。
水分が多いおろしを載せても、カリッと揚がった衣は揺るぎもしない。
そこに酸味の利いた醤油タレ。いかにも、ご飯とともに食べるのにちょうど良い。


御馳走様でした。

慶雲館 庭園  長浜市

2014-10-28 22:30:59 | 古民家、庭園
慶雲館が明治天皇の御座所として突貫工事で作られた25年後、小川治兵衛によって見事な庭園が造られた。


この庭には、様々な巨石が使われている。おそらく、明治も後半になってかなりの重量物の輸送にも耐えられるようになり、山深い水際に有った見所のある石が次々と運び出されたのであろう。


建物の一階の座敷から眺める庭の印象は、開けた庭の感じが温和で、敷石がリズミカル。




今では庭木が大きく育ち、視線を遮るがおそらく作庭当時は庭から琵琶湖が見渡せて、借景として作られたのではないかと想像する。


それでも巨石の存在感は重い。




涸れ池に架かる石組み、軽快な造りで楽しい。
この庭も宗教性は薄く(帝国主義イデオロギーは色濃いか)、割と気楽に歩けるところがよい。


庭園の内部の植木は実に手厚く手入れされて、よく刈り込まれている。
それが植治の庭を実に巧みに演出する手段である事をよく理解しての事なのだろう。


館の二階から琵琶湖を見渡せたら、さぞやの姿で有っただろう。

慶雲館 母屋  長浜

2014-10-27 22:46:39 | 古民家、庭園
慶雲館は、明治天皇の1887年京都御幸の帰路の御座所として、たった3ヶ月で建築された。


総檜造りの二階建てで、敷地は約二千坪。


贅沢な材を使っての突貫工事は、さぞや骨の折れる物であったろう。




1階は広々とした座敷。規模の大きさに、既に始まっている明治の時代性が感じられる。
おそらく、明治初期の御幸は江戸時代の参勤交代と技術的にはたいして変わらず、随分多くの家来を引き連れての行列で有ったのだろう。その家来の中でも格の高い者だけが、この座敷に入る事を許されたのではないだろうか。




2階には玉座が据えられ、更に贅沢な造りとなっている。


今は庭木が大きく育ちあまり遠方までの見通しは利かないが、建築当時は琵琶湖と伊吹山一望で北という。


吟遊  神楽坂

2014-10-23 21:53:34 | 寿司
この数年の体験で、白身に関しては日本海沿いのお店で食べた方が、お江戸のお店で食べるより、魚の味わいが繊細で鮮度が良いと傾向にあると感じている。
江戸前のものを出すお店で狙うとすれば、光り物、貝類、そしてマグロであろう。


吟遊さんは、また大間のマグロを出すお店。お江戸の中でもそれなりの物をだす。
大トロに、中トロ。どちらも思わず唸ってしまう程の味わいである。


カマトロに、赤身。こちらも、凄い味の深さがある。
いろいろ言っても、マグロの寿司は本当に旨い。


締めは炙りトロ。紅葉おろしが脂多めのトロにピッタリである。


御馳走様でした。
お店の前の柳が、それなりの風情を添える。

舎那院護摩堂  長浜市

2014-10-22 18:50:37 | 古民家、庭園
長濱八幡宮の敷地の中、舎那院という真言宗のお寺がある。八幡宮の脇にある小道を行った先の、神社の裏手のような場所に位置する。
現在は護摩堂を残すのみとなっている。


室町時代の建築とされ、なかなか格の高い姿を見せる。
もしかすると、八幡宮の放生池の石組みよりも、こちらのお堂の方が見応えを感じるかもしれない。

長濱八幡宮 滋賀県

2014-10-21 22:25:28 | 古民家、庭園
ガイドブックには桃山時代の様式を伝える庭園として紹介されている。


それだけの歴史があるのだから、神社の奥に庭があるかと思えば、駐車場の一画にある放生池の周辺にわずかに残されている石組みがそれであった。
社務所の方にそう告げられて、あまりの意外に驚いた。




しかし、よくよく細部を見ればこの庭が桃山の昔を伝えるというのも、一理あるような気がして来る。
池の岸に組まれている石も、確かな素性をみせるものがあるようだ。


中之島に組まれた石組み。
このスケールの大きさが、この庭の由来を物語るように思う。

川魚鮨弁当  高崎

2014-10-20 23:46:42 | 寿司
高崎の駅弁の鳥飯は有名だが、同じ製造元が川魚の鮨の弁当を少量作っているのはそれほど人に知られていないようだ。


ギンヒカリとイワナを使った押し鮨の弁当であり、それなりの値段がする。


しかし、いわなには山椒の実がのっていたり、アサリのむき身がサイドに付いたり、内容は相当に充実している。




赤身がギンヒカリ、白身がいわな。
富山の鱒鮨のように押し鮨を切って食べる。ちゃんと食べでもあり、駅弁としては実に上等だと思う。

八丁  吉見町 埼玉県

2014-10-17 22:08:44 | 蕎麦
こちらは十割しか出さないお店である。


お店は手造りした感じの、山小屋のような姿。開いた窓から自然の風が吹き渡り、建物の中にいるのに外にいるような感じがする。
この季節はとても居心地が良い。




蕎麦を注文すると、青汁のような冷たい飲み物と、蕎麦をふっくらと揚げた突き出しが出て来る。揚げた蕎麦は中身がふっくらとした感触で、焼きたてのパンのようだ。
こういう物を造るのには、蕎麦を手だけで伸ばすご主人の感覚が大きく効いているような気がする。






辛みおろしの、せいろを注文した。蕎麦の感触は独特だが十割の香りは噛み締めると口の中に広がる。
辛みおろしは、少なめでもよく効果を発揮する。


天婦羅は大降りの海老一尾に、夏野菜。なかなかの豪華版だ。


デザートに茹で小豆。これは、確かお品書きには出ていなかったような・・・。長居したあげく、御馳走になってしまったようだ。

木之本地蔵院前  滋賀県

2014-10-15 23:46:28 | 古民家、庭園
木之本の駅から地蔵院までは徒歩で数分しかかからない。


明治に北陸本線が開通してからの門前町かもしれないが、訪れた時は一時的なブームで賑わっていた。




本当の古い街並は地蔵院の並びに見られる。写真は造り酒屋で名を成した冨田八郎家。




向かいには旧本陣の竹内五左衛門家が立つ。


道幅が狭いので、車で行くとちょっとプレッシャーを感じるが、昔の姿をよく伝える街並である。