蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

小嶋屋  越後湯沢店

2012-03-31 21:22:20 | 蕎麦
上越新幹線の越後湯沢駅中のお店で、シーズン中は大繁盛。
やっと待たずに入れるようになった。


鴨肉の焙り。黒胡椒かけ。
蕎麦屋さんのつまみも、豪華になってきた。


蕎麦の実なめこ。おろしが付いてくるので、脂分の調節によい。


川海老のから揚げ。こういうあまりお腹にたまらないつまみでやるのが、蕎麦屋のスタイルには合っているように感じた。


岩もずく。酸味が効いて、ちょっと疲れた体にはうれしい。


天麩羅の盛り合わせ。おろしは付くが、塩で食べるのが丁度よい。
野菜も薄く切るか、じっくり火を通すかして、塩とのマッチングが素晴しい、


よく出汁の効いた玉子焼き。決して、甘すぎない。魚沼の酒によく調和する。


締めはへぎそば。
小嶋屋さんは、どうも系列が複雑なようだ。よく分からないが、総本店は川西町にあり、本店は十日町にある。こちらは、薬味にわさびが出てくるのを見ても十日町系統のお店のようだ。


ご馳走様でした。


バターライス

2012-03-30 21:54:45 | 男の料理
久しぶりに、ちょっとやってみる気になった。


まず、玉ねぎは極力細かいみじん切りに。それを、中火でじっくり炒める。
様子を見ながら、ベーコン(切り方は好き好きだが、今回は温かいご飯に合わせるので薄切り)を切って加える。
玉ねぎ、ベーコンともに焦がさないように、しかもキツネ色をめざして炒める。


十分に炒めたら、ご飯を加える。
ご飯は、相状態に薄くはぎとり、なべ底との接触面積を増やしたい。
焼きつけるようにして、なるべくかき回さないようにして作ってみた。

油を多くしないと玉ねぎの旨みは出てこない。でも、多すぎると、油臭くなる。
素人なので、油大目の仕上がりです。



ととや  湯沢駅東口

2012-03-28 22:28:52 | 寿司
こちらのお店は、それなりの人気店である。確実に食べようと思うなら、予約は必須のようだ。


この日はぶらっと訪れたのだが、運よく待たずに席へ案内された。生ビールを注文すれば、昼間の運動を癒す酸味の効いたお通しが。


寒い季節が華の、白子。
鮮度が良いと、口の中に全く臭みを残さない。
さわやかな、お酢の味覚が残るだけ。


今年は鰤の旨いのが沢山あがったようだ。それに、ヒラメの昆布締め。
驚くほどお手頃な値段だが、鮮度は素晴らしい。
こういうのが食べたいと、連れと意見が一致した。


白身がこんなに素晴らしいので、もう少し遊びたくなる。
より、味わいに、主張があるカツオに生ウニ。
生ウニは北海道産ながら、鮮度抜群。


鰤はどんどん注文。その隣は鯛。
相手に不足はない感じであった。


白子を軍艦に。
鮮度がよく、食べていて嬉しくなる。


〆の鉄火巻き。ご主人の技を感じさせる見事な姿。
このところ、このお店にはまっている。

かわむら  越後湯沢

2012-03-27 23:08:29 | 日本料理
越後湯沢東口で旅館も経営されているようだ。それに、定食ものが主にショーケースに置かれていて、チープに食事を済ませる客層が多いように感じる。


しかし、このお店の実力はそれでは収まらないように思っていた。
鶴齢の生酒(おそらく火入れをしていない純粋なお酒)と、突き出しのタコをいただくだけで、その感じはひしひしと迫ってきた。


冬季限定メニュー、その1.
白子である。この店はよほど条件が整わないと品書きに載せないように思う。
つまり、これは合格した最高の品。


アンキモも冬季限定まニューその2。
ちょっとした運動で疲労感があり、この酸味が効いたアンキモは途方もなく旨い。


モツ煮も、冬季限定メニューその3.
これは限定にするのが、よいのかどうか。
でも、普通のお店では味わえない部位もどんどん入っていて、それで新鮮そのものだから、指定は必要かもしれない。


天麩羅も、美味しく味わった。




〆は、ぎんだらの煮つけに、イクラ丼。
ご飯と、おかずのそれぞれの美味を堪能した。


シュプール  石打丸山

2012-03-26 22:36:07 | お散歩
今年の雪は実に豊富で、春めいた季節は百も承知ながら、いまだにゲレンデにはまり込んでしまう。


シュプールさんは、それなりに歴史のあるゲレンデの食堂である。少なくとも、15年前から同じ営業スタイルが変わらない。

ヒジキや、クルミやなどが、地元産のご飯にマッチする。


連れはハヤシライスを注文。なかなかである。


本当に少なくとも15年前からお世話になっている、レストハウスである。湯沢の大峰から、飯士山に向かって飛び出すように作られている。
この日の夕方は、まさかの吹雪となり、高速道路はチェーン規制となった。山の天気は春めいたからといって甘く見てはいけないようだ。



龍府(ロンフー)  南青山

2012-03-23 21:37:09 | 中華料理
一応仕事を片付けてからの遅い時間に、まず一汗かいて。
それから訪れるのが最高だ。


生ビールをともかく飲みたいときには、料理の注文がまだでも、気を利かせた前菜が出てくる。


ピリ辛のワンタンが出てくると、俄然勢い付く。


腸詰と野菜の炒め物は、腸詰が味を調度よく支えている感じがする。


青菜炒めは、全員が必要と認める定番メニュー。


このお店の「白身魚の唐辛子スープ煮」は、なかなか他では食べられない、唐辛子の甘みが生きる味。ただ、唐辛子の種を喉に詰まらせると、エライことなる。


絞めは、カニあんかけ炒飯。これは濃厚な味で、体が温まる。
青山という場所、酒も散々飲んで、余裕で一人2000円台。
料理に手抜きは無いのに、このお値段は申し訳ないような気がしてくる。


お堂  六日町

2012-03-21 23:15:21 | お散歩
六日町は下原近くに、こけら葺きと思われる、歴史のありそうなお堂をみつけた。


県道に面しているが、県道から見えるのは背後の部分。昔の道は、微妙に違うルートを通っていたのだろう。




杉の葉が落ちている、クラストした雪に足跡を付けて正面に回ってみた。
昔の建物をそのまま使っている姿が、美しい。

屋根の傾斜が急なので雪降ろしの必要もないと判断されたのか、冬場は全く人が訪れないようだ。それも、ちょっと寂しい感じがする。


そば屋 長森  六日町

2012-03-19 23:41:10 | 蕎麦
霧が立ち込めて、小雨が降る日だった。


古民家風のお店の後ろには森があるのだが、ボンヤリとしか見えない。


古民家の造りの再現は、結構きっちりしていて入口の引き戸の高さが低いこと。頭をぶつけそうになる。


十割の蕎麦を田舎風汁で。天麩羅盛り合わせも注文した。
両方がピッタリのタイミングで同時に出てきた。


野菜天麩羅の盛り合わせ。野菜の種類が多く、とても健康的な感じがする。
もしも、これがお江戸の蕎麦屋だったら、まずは天麩羅だけを注文して、蕎麦前をダラダラやっていたと思う。仮に、アルコールフリーの飲み物と組み合わせるとしても、そういうパターンになる。


しかし、ここは中越。お店の反応としては「蕎麦も天麩羅も食べたいんだな、よし、両方よいタイミングでお出ししましょう。」という感じになる。
弱々しさなど微塵も見せない、弾力のある十割。やはり、田舎風の甘みが少ない汁にどっぷりつけるスタイルで食べても、よく香る。

中越でも、蕎麦前の存在をよく理解するお店もあるのだが、普通の蕎麦屋さんよりは、料理屋さんに近くなる。
今回、変に江戸流を気取らない注文方法で、気分がよかった。

ここ長森は、歴史に登場する場所のようだ。上杉謙信の実の父親、長尾為景が上杉顕定を破った長森原の戦い(1510年、しかしそれで長尾の息子が上杉を名乗るのはどうなっているのだろう。日本の歴史は複雑に思われる)がこのあたりで行われたようだ。国道291号線沿いの平地の中に、ところどころ林がある、とても明るい風景に見えるのだが、戦国時代の幕開けのような厳しい下剋上の戦いが行われた地のようだ。


越後湯沢  久美

2012-03-17 22:42:56 | 日本料理
3月も後半に入ると、ゲレンデでさえもぐっと春めいてくる。
湯沢駅西口の温泉街から、坂を上がっていく道筋は、なぜかディープな匂いがただよう。表通りと比べると相当に入りにくい雰囲気が漂う。




飲み会で、その中の一軒を指定されたときはちょっとラッキーと思った。
早めにお店を訪れれば、囲炉裏の炭火で鶏串を焼いている最中だった。


ビールを頼めば、ふわっと体を温めるお通しが出てくる。


お刺身(二人前)。


お漬物は自家製。


はらこ丼、醤油の鯵が柔らかくてとても美味しかった。


松よし  龍谷寺けんちん

2012-03-15 21:29:44 | 蕎麦
こちらは大崎(集落の)八海(八海山の麓の)そばを銘打っておられる。
歴史が深いとは思われない「へぎ」そばには見向きもせず、魚沼八色産の蕎麦を打つ。




蕎麦は見事なものを出すのだが、その前の天ぷらも何とも充実している。
しかも、それには天汁は付けず、塩が推奨となる。これは、なかなかの感覚だ。


出汁は効きながら、甘辛味は控えめでいただく蕎麦は、いつもながら堪らない美味。


しかし、蕎麦の後に今回初めて注文した龍谷寺けんちんの味は、実に新鮮であった。
松よしさんのパンフレットによれば、
「宝暦10年に龍谷寺本堂は完成したが、その造営の際に大量の豆腐を寄進していいた村山六左衛門がいた。豆腐を運搬中に馬が暴れだして豆腐がぐじゃぐじゃになってしまったのだが、それを聞いた住職はけんちん汁にするように命じた。それ以来、大崎村では豆腐は小さく砕いて使用する。」
けんちん汁は、体を実にポカポカと暖めてくれ、素晴らしかった。
集落内での勢力争いを連想させる逸話だが、龍谷寺有っての大崎集落、という位置づけがはっきりする。


ご馳走様でした。