蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

ささくら おしぼり蕎麦  信濃追分

2012-05-31 23:54:06 | 蕎麦
辛み大根のしぼり汁に味噌を合わせる「おしぼり蕎麦」のスタイルが、信州全般で流行っているようだ。


すんでの所で、粗挽き蕎麦は逃してしまったが、おしぼりは十分満足できる味だった。




細かい所を見ても、デリケートな食感が伝わってくる。


ご馳走様でした。


ヴィラ・デスト  東御市

2012-05-30 18:43:26 | 洋食
ご存知、玉村豊男さんのお店である。


まずは野菜の前菜。どれも、この辺りで採れたものだそうだ。
野菜の味が濃い。


続いてサラダ。野菜2連発である。
カイワレが紫色で、おしゃれだが不思議な姿。


羊肉を中に使ったロールキャベツ。
お皿は、玉村さんの手になる絵付けと思われる。
玉村節を極めた一皿だった。


ご馳走様でした。
写真は母屋で、一般客は入れない。



前山寺  塩田平

2012-05-28 21:13:25 | 古民家、庭園
13世紀初期から、北条氏の一族が塩田平に館を構え、その後の数十年に限られてはいるが、この地は文化豊かな土地になった。
まさしく、その時代に造られた三重塔を持つお寺である。


参道の並木のうち数本は、樹齢700年を超える。




本堂は江戸期の建築だと記憶しているが、茅葺の屋根が実に優美である。


お願いすれば、本堂でクルミたれのおはぎを食べさせてくれる。
おはぎは結構お腹にこたえるのだが、クルミたれがとても上品で、あっさりと食べ終えてしまった。


書院の借景の庭の感じは、左京区の円通寺を思い起こさせる。




三重塔は2階より上には窓もなく、未完の姿である。ある時期以来、高度な文化を推し進めるパトロンが姿を消してしまったように推察される。


カルミネ  新宿区細工町

2012-05-24 23:48:17 | 洋食
カルミネさんは、神楽坂周辺のイタリア料理屋さんの草分けである。
お店を開いて10年は軽く経つのに、客足は途絶えない。






夜のコース。まずは前菜から。
右手奥の白いのはホワイトアスパラガスのムース。
その手前、左手は牛タン。
右手に海老のマリネー。一番手前はワカサギのエスカベーシュ。
いずれも、料理への繊細な配慮が際立つ。


続いてプリモピアット。
モツァレッラチーズと野菜のリゾット。
リゾットにはしっかりと波があり、それでもフォークを使う。


セゴンドはラム。
焼き具合、ソースともに素晴らしい。
メインを食べ終えてもお腹は軽い。


デザートのババロア。
甘みはきつ過ぎず、締めくくりにふさわしい一品だった。


ひだなん  道の駅あらい内

2012-05-21 22:47:26 | 蕎麦
道の駅の中にあるお店でありながら、地物の粉を使い、見事に香る蕎麦を出すお店である。
隠れ家系のお店とは、全く志を異にする。


蕎麦はきっちりと香る。この辺りは在来品種を食べさせる。
それを惜しげなく、道の駅の中で提供するのがこのお店の姿勢だ。


天麩羅の揚がりはサクサク。
海老はもしかして、妙高の雪海老だろうか。


連れが注文したイクラ丼も、大ぶりのイクラの鮮度がよくて非常にレベルが高かったようだ。


焼肉 一龍  南軽井沢

2012-05-19 15:27:40 | エスニック料理
有名観光地で少し名のあるお店に入ると、とんでもなく待たされる事がある。休日と平日で来店人数が極端に違っていて、それに対応し切れていないことが多いためだと思う。
そのお店が最高ランクにあり、その日の主目的がそのお店だというのなら、待つことなど気にしないでいられるかもしれない。しかし、他にもいろいろと計画している場合は、昼食にそれ程の時間をかけたくない。
そういう場合、私は中華料理や韓国料理を選択することがある。東アジアの人々は基本的に勤勉で回転時間帯も長いし、注文すれば料理はささっと出てくる。彼らは、食欲というものをよく理解している。

一龍さんも、まさしくそういうお店の一軒である。本気で焼肉メニューを注文すれば、相当に贅沢な質の肉まで出してくるのに、ビビンバ一杯でも決していやな顔をしない。


この日はユッケ ジャン。


玉子をのせ、熱々で酸味が効いたピリ辛味。
舌を火傷しないように、意識してゆっくり食べたつもりだが、結構なスピードで食べ終えてしまった。


そば味処 ぼっち  長野駅前

2012-05-17 22:39:54 | 蕎麦
長野駅善光寺口を出て、駅の並びのホテルの地下にある。
実に分かりやすい場所にある。


生ビールを注文すれば、辛めのキンピラが出てくる。
激辛(そいうのも大好きだが)でもなく、生ビールと合わせるのにちょうどよい。


茸のおろしがけ。
これもまた、定番メニューの一つ。


天麩羅盛り合わせ。
この数日、山菜天麩羅を何度も賞味した。それぞれ見事な味わいだった。
気楽な感じのこのお店では、あえて普通の天麩羅を注文した。
山菜に比べて、蛋白豊富なネタが肩の凝りをほぐすような作用をしてくれた。


調子に乗って、出汁巻き玉子まで注文。
日本酒にぴったり。




〆は、十割のもり。
舌にあたる、ざらついた感触がいかにも十割。
江戸のさらしなのように野性味を失っていない。
ご馳走様でした。


霧下蕎麦 高はし  信濃町

2012-05-16 21:59:29 | 蕎麦
信濃町の東はずれ、タングラムのゴルフ場の目の前にあるお店である。


連休前半、お店の周りにも雪が残っていた頃に訪れた。


桜の花に、蕗の薹。
お店の各テーブルに飾られていた。




こちらの蕎麦は十割。細打ちでありながら蕎麦の繋がり具合が素晴らしい。
実に理想的な蕎麦が出てくる。初手は迷わずせいろだろう。
しかし、それでは真面目すぎるきらいがあり、遊び心が湧いてくるようだ。


とろろも、うずら玉子も、海苔も実に高品質。
質の高さを実感しながらの、遊び心。なかなか、味わえるものではないと思う。


寿し ちとせ  上越市

2012-05-15 22:22:45 | 寿司
日本海沿いの街の寿司屋さんは、白身のネタが素晴らしいことが多い。
こちらのお店、店の造りはまるで気にしていない風だが、出てくる味は最高と言う、実質を重んじるお店だ。


地物寿し。12カンついて、2100円。
白身の鮮度は最高。また、季節によって、出てくる魚が変わってくるという楽しみがある。


左から、コチ、白キス、甘エビ。


同様に左から、バイガイ、セイカイ、ホウボウ。


前列に移り、左から、ヤナガシラ、ツヅノメ、サヨリ。


左から、ソイ、サカンボ、アイナメ。
これ程に豊富な種類の白身魚を用意してあるだけでも感激。
甘エビや、バイガイ、サヨリといった、ちょっとアクセントになるネタも入っているところも素晴らしい。
ご主人も気さくな方。このお店、3世代の家族連れで来ておられるお客と一緒になることが多いように思う。


曽根原家住宅(2)  安曇野

2012-05-14 21:42:04 | 古民家、庭園
北アルプスの足元に位置する安曇野には、意外なほどに古民家が残されている。いずれも本棟造りを特徴とする。
その中でも、最も建築年代が古いとされるのが曽根原家である。


板ぶき石おき式の屋根は、少し離れた所から見るとよく分かる。
推測にすぎないが、建物の左手が玄関、右手が奥座敷であるので、手前の畑の辺りにそれなりの規模の日本庭園が存在した可能性がある。


現状のこの家へのアクセスは、座敷前の庭奥へ踏み込む形の身分の高い人にのみ許された小道になっている。
刈り込みの先の松の木など、昔の主庭の構成要素であったように感じられる。




座敷の奥側の庭。昔の姿を想い起こすのは難しい。


かつては、この面の左手が玄関だったのではないかと想像する。