再開 私の色

 私の人生観を述べてみます

再開 私の色(4873)

2021-12-29 20:06:10 | Weblog
 数年前から「差別」について考えている。最近は悪質な差別が顕著になってきており、根絶はなかなか難しい。社会全体がしっかりと差別について考え、対処していく姿勢がほしい。

 先日、数カ月かけて「野中広務 差別と権力」著・魚住昭を読み終えた。購入は2006年で「積読」から取り出し少しずつ読んできた。その本を読む前に「差別と日本人」著・野中広務・辛淑玉も読んで、差別はなかなか困難な問題だなあ、と思った。

 「野中広務 差別と権力」は、政治家になりたい人には必読の本といえる。現在の為政者にも読んでほしい本だ。

 野中広務は部落出身の政治家だ。総理大臣にもなれそうだったが辞退した。日本を動かす立場になると、否応なく出自が問題にされる。自民党のある会合で、麻生太郎氏は「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と、言ったという。偏見に満ちた差別的な発言だ、と私は思う。以前から麻生氏は舌禍で問題を起こしてきている。

 人物を見るために、家柄、家族、学歴・職歴などの肩書で判断することなく、その人の本質を観察することだ。言葉のほか、行動を慎重に見る。

 人は差別・偏見にとらわれるが、その根源をよく考え是正していくことが大切であろう。

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