ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Classics / Thelonious Monk

2023年08月08日 | ジャズ

Original Album Classics / Thelonious Monk (2007)

このブログではお馴染みの簡易紙ジャケ5枚組「Original Album」シリーズ。今回購入したのは以前に1968年の「Underground」を買って気に入ったセロニアス・モンク(Thelonious Monk)。収録されている5枚は以下の通り。

・Straight, No Chaser (1967)
・Underground (1968)
・Criss-Cross (1963)
・Monk's Dream (1963)
・Solo Monk (1965)

代表作「Straight, No Chaser」には「Japanese Folk Song」と題された日本の曲「荒城の月」も収録。1962年から70年までのコロンビアとの契約時代のモンクは、それまでと違ってしっかりとしたプロモーションもあって売れ行きも良かったようだ。ここにも収録されている1963年の「Monk's Dream」は彼のキャリアで一番の売上げだったとか。自分は彼のキャリアをよく知らないので、この5枚を彼のコロンビア時代の代表作とみていいのかよく分からないが、スタジオ作品であってもミスタッチを気にせず、外した音も含めてモンクといった感じ。これ、かっちりとした演奏をするアーティストだったら気に障ってしょうがないんじゃないか(笑)。鍵盤を激しく叩いてガンガン前に出るといったプレイの曲は意外と多くないのだが、バンドとのグルーヴを止めない自然体の演奏が楽しい。

ネット・ショップにて購入(¥1,350)

  • Label ‏ : ‎ COLUMBIA
  • ASIN ‏ : ‎ B000UO7IM4
  • Disc ‏ : ‎ 5
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Original Album Series / Peter Tosh

2023年03月09日 | レゲエ・スカ

Original Album Series / Peter Tosh (2014)

安っぽい造りとはいえ簡易紙ジャケのアルバムが5枚入ってお得な「Original Album~」シリーズ。今回購入したのはピーター・トッシュ(Peter Tosh)。ご存じの通りウェイラーズ(The Wailers)のオリジナル・メンバーで、脱退後はソロとして活躍したが、1987年に強盗に撃たれて命を落としている。ここに収録されているアルバムは以下の通り。

Bush Doctor (1978)
Mystic Man (1979)
Wanted Dread & Alive (1981)
Mama Africa (1983)
No Nuclear War (1987)

時期的にはローリング・ストーンズ・レコーズと契約していた頃の3枚とEMIと契約していた2枚。自分が最初に買ったピーターのアルバムは1978年の「Bush Doctor」。ストーンズ(The Rolling Stones)のアルバムを集めていて関連アーティストも買うようになって手に入れた。アルバムにはミック(Mick Jagger)とキース(Keith Richards)が参加していて、プロデュースもグリマー・ツインズ(The Glimmer Twins・2人の変名)が担当している。

サングラスで分からないが眼光鋭く、主義(ラスタファリズム)を貫き、解禁(マリファナ)、アフリカ回帰、人権、反戦など、様々なメッセージ性の強い作品を発表していて、ここに収録されたアルバムにも主張がしっかり。彼の低音ヴォーカルはボブ・マーリー(Bob Marley)と並び立ち、ウェイラーズの音楽に深みを与えていたし、ソロ作品でも個性は際立っている。自分は先述の作品と、コロンビア時代の2枚は持っているが、残りのアルバムはしっかりと聴いたことがなかったので聴けて嬉しい。ちょっと遅きに失したけれど…。レゲエのベテラン勢は、流行した”ダンスホール”など大幅にスタイルを変えて生き長らえたアーティストもいるが、ピーターは亡くなるまで同じスタイルを貫いていたんだな。

ネット・オークションにて購入(¥1,198)

  • Label ‏ : ‎ Imports
  • ASIN ‏ : ‎ B00KM4787C
  • Disc ‏ : ‎ 5
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5 Classic Albums / Parliament

2022年09月05日 | ソウル・ファンク・R&B

5 Classic Albums / Parliament (2016)

泣く子も黙って踊り出すジョージ・クリントン(George Clinton)総帥率いるパーラメント(Parliament)。その絶頂期のアルバムが入った簡易ジャケット5枚組。以前から「Original Album」シリーズが好きで集めているが、これも同趣向の企画盤。収録されているのは以下のスタジオ・アルバム5枚。

・Mothership Connection (1975)
・The Clones Of Dr. Funkenstein (1976)
・Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome (1977)
・Motor Booty Affair (1978)
・GloryHallaStoopid (Pin The Tale On The Funky) (1979)

当時の熱が一番伝わり易い名ライヴ盤「Live (P.Funk Earth Tour)」(1977)こそ入っていないが、どれを取っても最高な、しかもジョージ・クリントンならではのファンク(=P-Funk!)が楽しめる。特にはっきりとした区別を付けている訳ではないが、自分は「Funkadelic」名義の作品よりパーラメント名義のこれらのアルバムの方が好み。とはいえ、ハイどうぞって聴かされたらどっちがどっちなんて当てられないんだろうなァ(笑)。それでも後半の3枚はしっかりアルバムとして聴くのは初めてだったので嬉しい。

メンバーが多いし、残っている当時の映像を観てもステージ上は混沌としているので、音楽的に誰がどんなプレイをしていたかというのは分かりにくい。それは各アルバムでも変わらない。もちろん、そのごった煮感が彼らの神髄でもあるのだが。それぞれのアルバムにコンセプトがあり、中心になるキャラクターが創造されている。そういう世界観がもっとこちらに響いてくると楽しいんだろうが、いかんせん文化的にも言語的にも遠い存在で、音で楽しむぐらいしか出来ないのが悔しい。さて今日の1枚はどれにしようか。

amazonにて購入(¥1,920)

  • Label ‏ : ‎ Imports
  • ASIN ‏ : ‎ B01G4NYC4G
  • Disc ‏ : ‎ 5
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Original Album Series / Bootsy's Rubber Band

2022年04月28日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / Bootsy's Rubber Band (2010)

毎度お馴染み簡易紙ジャケ5枚組CDの「Original Album 」シリーズ。今回購入したのはブーツィー・コリンズ(Bootsy Collins)のバンド、ブーツィーズ・ラバー・バンド(Bootsy's Rubber Baんd)の5枚のオリジナル・アルバム・セット。収録されているアルバムは以下の5枚。

・Stretchin' Out In Bootsy'S Rubber Band  (1976)
・Ahh…The Name Is Bootsy, Baby!  (1977)
・Bootsy? Player Of The Year  (1978)
・This Boot Is Made For Fonk-N  (1979)
・Ultra Wave  (1980)

最後のアルバムだけはブーツィーの個人名義。ジェームス・ブラウン(James Brown)率いるJBズ(The JB's)、そしてジョージ・クリントン(George Clinton)率いるP-Funk(Parliament-Funkadelic)というファンクの2大巨頭のバンドを渡り歩いた。かの巨匠2人の薫陶を受けた、というより彼の個性的なベース・プレイをどうしても欲しがった巨匠が呼び寄せたと言っていいんだろう。満を持して発表された彼自身のバンドがコレ。JBとの関係がどうなったかは知らないが、ジョージ・クリントンとは良好だったようで、この5枚のアルバムは全て彼との共同プロデュース。

そもそもこのバンドもP-Funkのサイド・プロジェクト的な発生だったようで、P-Funkでの活動と重なっている。細かいクレジットはこのセットでは分からないが、調べてみるとメイシオ(Maceo Parker)やフレッド・ウェズリー(Fred Wesley)も参加しているようだ。奔放なブーツィーのベースと同様に特徴的なのが彼独特のヴォーカル。何ともとぼけたような高い声だし、決して上手い訳ではないのだが、70年代ファンクのド派手で明るいイメージとはぴったり。80年代に入って発売された5枚目となっても路線はさほど変わらないが、個人名義になったのは何か理由があったのだろうか。

ネットオークションにて購入(¥1280)

  • Label ‏ : ‎ Warner Music
  • ASIN ‏ : ‎ B003097AFQ
  • Disc ‏ : ‎ 5
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Original Album Series / Stiff Little Fingers

2022年03月29日 | パンク・ニューウェーヴ

Original Album Series / Stiff Little Fingers (2014)

このブログではしょっちゅう取り上げている簡易紙ジャケ5枚組の「Original Album」シリーズ。今回購入したのは北アイルランド、ベルファスト出身のパンク・バンド、スティッフ・リトル・フィンガーズ(Stiff Little Fingers)。収録されているのは以下の初期アルバム5枚。

 ・Inflammable Material (1979)
 ・Nobody’s Heroes (1980)
 ・Hanx! (1980)
 ・Go For It (1981)
 ・Now Then (1982)

自分は5枚目だけ所有していないが、後は全部アナログでもリマスターCDでも持っているので本来必要の無いセット(苦笑)。でもこのシリーズは沢山買っているので、ついこれもと手に入れてしまった。内容は文句無し。1、2枚目は捨て曲無し。レゲエのリズムの使い方もかっこいい。3枚目はライヴだが、当時の雰囲気も伝わってくる熱い内容の名盤。この3枚は若い頃に本当によく聴いた。だんだん興味が薄れてしまって結局買わなかった5枚目も、こうして聴いてみるとなかなかの出来。ただやはりジェイク・バーンズ(Jake Burns)の叫びが熱く、焦燥感たっぷりの初期3枚と比べると、歌は上手くなっているがちょっと落ち着いて聴こえてしまうかな。

ネットにて購入(¥1,450)

  • Label ‏ : ‎ Warner
  • ASIN ‏ : ‎ B00G040N4S
  • Disc ‏ : ‎ 5
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Original Album Series Vol.2 / Aretha Franklin

2021年09月30日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series Vol.2  / Aretha Franklin (2013)

このブログではしつこいくらいに出てくるお馴染み簡易紙ジャケCD5枚組ボックス「Original Album」シリーズ。今回購入したのはソウルの女王、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の1967年からの5枚組。以前に購入した「Vol.1」の続きということになる。中古とはいえ、たった3,500円でアレサの黄金期のオリジナル・アルバムが10枚揃ってしまうこの凄さ。収録されているアルバムは以下の5枚。

 ・「Aretha Arrives」 (1967)
 ・「Aretha in Paris」 (1968)
 ・「Soul '69」 (1969)
 ・「This Girl's in Love With You」 (1970)
 ・「Young, Gifted and Black」 (1972)

単体でも所有しているアルバムが含まれているが構わない。なんせこの時期のアレサは何を歌っても凄い。ビートルズ(The Beatles)、ストーンズ(The Rolling Stones)、ザ・バンド(The Band)など、白人アーティストのカヴァーや当時のヒット曲が多いのはもちろん売れ行きを考えた戦略でもあったろうが、この時期はそういった言わば”ヒット曲即カヴァー”は常識だったようで、他のアーティストも同様。それでもそんな曲がアレサの手に掛かったらオリジナルを凌駕するような圧倒的にソウルフルなヴォーカルで歌われるのだから、カヴァーされる側も本望だったろう。全てではないが、多くの演奏は鉄壁のMuscle Shoals Rhythm Sectionが担当。ちなみにザ・バンドの「The Weight」にはデュアン(デュエイン)・オールマン(Duane Allman)が参加してスライド・ギターを弾いている。

アレンジを誰が担当しているのだろうと調べてみると、トム・ダウド(Tom Dowd)、アリフ・マーディン(Arif Mardin)、ジェリー・ウェクスラー(Jerry Wexler)など、当時のアトランティックを支えた名プロデューサーの名前がクレジットされている。アルバムによって出てくる名前が違ったり、担当役名が違ったりするので、実際にアレンジをしたのが誰かまではよく分からなかったけれど、もしプロデュース業と一緒にやっているとしたら凄い仕事量とセンスだ。11月にアレサの伝記映画「Respect」が公開されるけど見に行こうかな。

「Vol.1 」の記事はこちら

ネットにて購入(¥1,798)

  •  Label ‏ : ‎ Warner Bros UK
  • ASIN ‏ : ‎ B00DDVPXOQ
  • Disc ‏ : ‎ 5

 

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Original Album Series / Dr. John

2021年09月06日 | クラシック・ロック

Original Album Series / Dr. John (2009)

お馴染み「Original Album」シリーズ。今回購入したのはニュー・オーリンズの重鎮、ドクター・ジョン(Dr. John)の簡易紙ジャケット5枚組。彼が亡くなって2年にもなる。彼を初めて聴いたのはストーンズ(The Rolling Stones)関係の音源を聴き漁っていた頃。1971年のアルバム「The Sun, Moon & Herbs」にミック(Mick Jagger)が参加していると知ってから。それからRhinoのコンピ盤などを購入した。こちらに収録されているのは以下の5枚。

・「Gris-Gris」 (1968)
・「Babylon」 (1968)
・「The Sun, Moon & Herbs」 (1971)
・「Dr. John's Gumbo」 (1972)
・「In The Right Place」 (1972)

ヴードゥー教に関してはよく知らないのだが、ドクター・ジョンと言えばブードゥー。そもそもドクター・ジョンという名前も実在の人物なのかは知らないけれどヴードゥー教の司祭の名前から取られているそうだ(本名はMac Rebennack)。ファーストは初めて通して聴いたが、怪しい雰囲気の曲が並んでいてジャケットもおどろおどろしい。最初に発売された時はどういうジャンルとして捉えられたんだろう。いわゆるブルーズとは言い難いし。サイケデリックか? 3枚目ぐらいになるとニュー・オリンズ特有のごった煮というか、ジャズやR&B、ブルーズがミックスされたような音楽が主になってくる。でもドクター・ジョンは白人。こういう土着のニュー・オリンズの音楽で高名なアーティストは主に黒人なので、どうして彼が早い段階からそういった音楽を演るようになったのか興味深い。

彼のアルバムで一番人気が高いだろう「Dr. John's Gumbo」では、いわゆる”セカンド・ライン”のリズムを多用した”あのドクター・ジョン”の音楽になっていて聴き易く、楽しい。自分もオリジナル・アルバムで購入したのはこれが最初だった。カヴァー曲が主で、「Iko Iko」「Mess Around」「Let The Good Times Roll」「Junko Partner」ヒューイ・スミス(Huey "Piano" Smith)メドレーなど、50、60年代のR&Bを聴いている人なら聴き覚えのある曲が目白押し。これもドクター・ジョンのダミ声でダルなヴォーカルと、転がるピアノ、それに特有なリズムによってちゃんとドクター・ジョンのフレーヴァーになっていて、まさに彼ならでは。

オークションにて購入(¥1,398)

  • Label ‏ : ‎ Warner Music
  • ASIN ‏ : ‎ B003097B8M
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Original Album Classics / Fleetwood Mac

2021年07月04日 | ブルーズ

Original Album Classics / Fleetwood Mac (2010)

自分の中でフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)といえば70年代に大ヒットを飛ばした女性2人が居るポップ・バンドという印象だったので、ずっとしっかり聴いたことが無かった。最近スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)を聴くようにはなったが、バンドの方は全然。それがジューダス・プリースト(Judas Priest)を聴くようになり、初期に彼らがカヴァーした「The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)」の原曲を聴いてみようとこの「Original Album Series」を購入。このブログではお馴染みのこのシリーズ、いつもは5枚組だが、こちらは3枚組。ピーター・グリーン(Peter Green)が在籍していた初期のフリートウッド・マックのオリジナル・アルバムは少ないのでこの3枚組(うち1枚はコンピレーション盤)でいいはず。収録されたアルバム3枚は以下の通り。

・Fleetwood Mac (1968)
・Mr. Wonderful (1968)
・The Pious Bird Of Good Omen (1969)

ブリティッシュ・ブルーズのバンドは大好きなのに、どうして今まで彼らを聴こうと思わなかったのかが不思議。エルモア・ジェイムス(Elmore James)を彷彿とさせるドンピシャのエレクトリック・スライド・ギターから始まる。アンプリファイド・ブルースハープもピーター・グリーンが演奏しているようだ。後のフリートウッド・マックとは全く違うバンドと言って差し支えない。ファーストの再発時にはわざわざ”Peter Green's Fleetwood Mac”と改題されたのだとか。収録曲のうち4曲がブルーズ・レジェンド達のカヴァー。思ったより自作曲が多いのが意外だった。3枚目はシングル曲、B面曲、エディ・ボイド(Eddie Boyd)のバックを務めた音源などで構成されている。3枚とも、正直言ってどれも商業的には成功しなさそうな”黒い”曲が並ぶ。素晴らしいエレクトリック・ブルーズ・バンドだけれど、どうしてバンドはこのままのスタイルで存続しなかったのか詳しい歴史は知らない。このスタイルで68年というとちょっとだけ”遅かった”のかも。実は届いた後に気付いたが、肝心の「The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)」が収録されていない(苦笑)。しっかり確認していなかった…。不覚。(→原曲はこちら

ネットにて購入(¥900)

  • Label ‏ : ‎ EPIC
  • ASIN ‏ : ‎ B0030BCCB6
  • Disc ‏ : ‎ 3
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Original Album Series Vol.2 / Otis Redding

2021年02月21日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series Vol.2 / Otis Redding (2013)

このブログではお馴染み、乱獲中の簡易紙ジャケ5枚組の「Original Album」シリーズ。今回購入したのはオーティス・レディング(Otis Redding)のシリーズ2作目「Vol.2」。こちらに収録されている5作品は以下の通り。

・「Live In Europe」 (1967)
・「The Dock Of The Bay」 (1968)
・「Otis Redding In Person At The Whisky A Go Go」 (1968)
・「Love Man」 (1969)
・「Tell The Truth」 (1970)

オーティスは1967年12月に飛行機事故で亡くなっているので、彼が存命中に発売されたのは「Live In Europe」のみ。自分が初めて購入したオーティスのアルバム(もちろんアナログ)もこの作品だった。つまり後の4作品は没後に発売されたものばかり。あの有名なシングル・ヒット曲「The Dock Of The Bay」も没後の発表だったんだね。調べてみたらこの曲の録音を終わらせたのは事故の3日前だったのだとか…(→奇しくも彼の最大のヒット曲となった)。「The Dock Of The Bay」はキーボードであのアイザック・ヘイズ(Isaac Hayes)が、デュエット曲「Tramp」でカーラ・トーマス(Carla Thomas)が参加しているが、概ねバックの演奏はMG’s(Booker T & The MG's)の鉄壁の布陣。68年発売のライヴ・アルバム「In Person At The Whisky A Go Go」は66年の録音で、これだけMG'sの連中は参加していない。

有名アーティストの没後に発売される作品というと、ジミ(Jimi Hendrix)やマーク・ボラン(Marc Bolan)の例を見るまでもなく、”粗製乱造”というのが頭をよぎるが、こちらに収録されたスタジオ3作は、ちゃんとスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)がプロデュースを担当していて、しっかりと作られているし、収録曲のクオリティーも全く問題ない。66年のライヴも演奏者こそよく知らないが決して悪くなく、少し荒っぽくて喉の調子も今ひとつなものの、勢いのあるオーティスのヴォーカルがたっぷりと楽しめる。それにしても当時の映像を見ても貫禄たっぷりだったオーティスが、まだ”27 Club”(※)にも満たない若干26歳だったとは…。

※「27 Club」・・・ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)やジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン(Jim Morrison)、新しくはカート・コバーン(Kurt Cobain)など、何故か27歳で亡くなるのが目立つ有名アーティストの総称

Vol.1の記事はこちら

オークションにて購入(¥1,598)

  • Label  : Warner Bros UK
  • ASIN : B00DDVPXXC
  • Disc : 5
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Original Album Series / Graham Central Station

2020年11月19日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / Graham Central Station (2013)

このブログではお馴染みというか、コンプリート目指してんのかというくらい集めてしまっている簡易紙ジャケ5枚組のOriginal Album Series。今回購入したのはグラハム・セントラル・ステーション(Graham Central Station)。スラップ・ベースの名手ラリー・グラハム(Larry Graham)が主幸するファンク・バンドだ。ラリー・グラハムは1966年から72年間でスライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone)に在籍し、あの革新的な曲の数々を屋台骨で支えていたベース・プレーヤー。スライで名作と言われるアルバムほとんどでベースを弾いていたというのは凄いことだ。74年に自身のバンドを結成し、アルバムを発表。そこからワーナーで発売された1977年までの5枚が収録されている。

  • Graham Central Station (1974)
  • Release Yourself (1974)
  • Ain't No 'Bout-A-Doubt It (1975)
  • Mirror (1976)
  • Now Do U Wanta Dance (1977)

正直自分は彼らのアルバムを1枚も持っていないし、これといって思い出せる曲も無いのだが、スライは結構聴いているので、彼のプレイや存在はもちろん以前から知っていた。それでもスライの演奏映像はほとんど見たことが無かったのでどんな風に弾いているのかは全然知らず。何かのきっかけで彼の後年のスラップ・ベース演奏を映像で見てこういう感じかとやっと分かった次第。あの特異なフレーズ(当時)はこうやって弾かれていたのか。そのラリーのバンドだもの、つまらないはずがない。白眉はやっぱりデビュー・アルバムだけれど、他のアルバムもブンブン、バタバタとベースが轟いて楽しい。これらを聴くとザ・ファミリー・ストーンでのラリー・グラハムの存在の大きさが改めて感じられる。

オークションにて購入(¥1,400)

  • Label : Warner Bros UK
  • ASIN : B00DDVPXPU
  • Disc  : 5
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