ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

勢川本店 @愛知県豊橋市

2019年12月19日 | 愛知県(三河・老舗)

豊橋遠征の続き。自転車で愛知大学周辺を周った後、市内中心部に戻ってきた。歴史ある食堂を目当てにしていたが、豊橋の食堂は日曜休みの店が多く、選択は意外と難しい。ある老舗食堂へ向かうも外に待ちが出るほどの盛況ぶり。遠征は時間との闘いでもあるので断念して、もう一つの候補、こちら「勢川本店」へ。創業は大正3年(1914)。当初は割烹旅館で、食堂となったのが昭和27年だとのこと。他に豊橋市内に10軒も支店があり、一番新しい店は平成27年開店というから素晴らしい。暖簾をくぐって中に入るとほぼ満席の盛況ぶり。すごい活気だ。2階にも席があるのだとか。給仕女性が相席をお願いしてくれ、先客女性も快く引き受けて下さった。せっかく電車で来ているのだからと「お酒・一級」と「そば味噌こんにゃく」を注文。既製品とはいえ、酒に漬物が付いてくるのは嬉しい。

漬物で酒をやっていると「そば味噌こんにゃく」が登場。透明感のあるこんにゃくに蕎麦の実が入って粒感のある甘口の味噌が塗ってある。これがいい塩梅で酒にピッタリ。活発なホールの給仕女性の動きを眺めながら1本を空にした。さて腹に入れるのは何にしよう。周りを見ていると豊橋市内の飲食店有志が推している「豊橋カレーうどん」の注文が多い。洋食もあるので食べたい物ばかりだが、以前から気になっていた豊橋ならではのうどん「にかけ」を追加した。”煮かけ””荷かけ”など、”にかけ”の語源は諸説あるらしいが具材ののったうどんのことで、つゆは通常の赤つゆ、三河ならではの白醤油を使った白つゆがあるとのこと。

しばらくして運ばれた「にかけ」には、花鰹、蒲鉾、ほうれん草がのっている。自分がこの具材で思い付くのはきしめん。全く同じじゃないか。麺は細打ちのプリッとした弾力の麺。豊橋は自家製麺率がかなり高いらしいのでこれもそうなのかな。つゆは赤つゆ。花鰹の効果もあるだろうが、しっかりと出汁が効いて旨い。食べているとますますきしめんとの共通点が。どうしてこういうスタイルのうどんが豊橋でだけ”にかけ”と呼ばれ親しまれることになったのか興味は尽きない。活気ある店内で美味しい酒と酒肴、そしてうどんをいただくことが出来て満足。次は丼物、洋食も食べてみたいなァ。(勘定は¥1,260)

  

 


 

↓ 「愛知大学・豊橋キャンパス」の通用門(建築詳細不明)。資料が見つからず古いかどうか分からなかったが意匠はクラシック。他にもっと古いだろう正門や他の門柱があったのに痛恨の撮り忘れ。

↓ 大学の敷地を囲むコンクリート塀(写真下左・建築詳細不明)はシンプルだが、いかにも時代を感じさせる意匠と塗り方。これも旧軍で使われていたものだったりして。その先の時習館高校南交差点突き当たりにある現在は使われていなさそうな門の脇には歩哨が立つ哨舎(しょうしゃ)(建築詳細不明)が残っていた。

 

↓ 更に南に歩みを進めると古い建物と煉瓦造りの建物が並んだ「コンドーパン」(建築詳細不明)が。看板の文字が力強い。残念ながら日曜休みでパンは購入できなかった。ひょっとして隣の煉瓦造りの建物の方でパンを焼いているんだろうか?(食べてみたいなァ)。敷地裏手にある建物(写真6枚目・建築詳細不明)もかなり年季が入っていそうだ。

 

 

 

 


 

 

うどんそば所 勢川本店 (勢川)

愛知県豊橋市松葉町3-88

 

( 豊橋 とよはし せがわ せがわほんてん うどん そば 麺類食堂 大衆食堂 100年食堂 近代建築 陸軍第15師団 軍都 コンドーパン南栄蟹原店 コンドウパン ) 


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