AKB48総選挙の話をします。と言っても、この「コーカイ日誌」の読者は比較的平均年齢が高いと推測されますので、一応簡単な解説を。まずAKB48は知っていますね?秋元康がプロデュースする女の子のアイドルグループですが、特徴はやたらとたくさん人数がいるということ。アイドルグループってキャンディーズとかゴールデンハーフ(古過ぎる?)とかを想像されると全く違いますから。モーニング娘。のさらに拡大版みたいなものです。なにせ48と言ってるくせに100人以上いますから。
で、とにかくその超大人数アイドルグループのAKB48なんですが、人数が多いことを利用して8月に発売される新曲を歌う選抜メンバーをファン投票で選ぼうというのが「AKB48総選挙」です。投票権はCDを買うと得られるということになっていて、これによってCDの販売促進と次の新曲のプロモーションができるという仕組みになっています。
実は彼女たちが総選挙をするのは2回目。昨年8月、本当の総選挙が行われていた時期に第1回総選挙を開催していて、今回は参院選直前に合わせた第2回だったのですが、この8ヶ月の間にAKB48の人気が一気にブレイクしたために、今回は芸能ニュースでも取り上げられるほどの話題になったということです。
この選挙でこれまで「不動のセンター」と呼ばれ、第1回総選挙で圧勝した前田敦子が大島優子に僅差で敗れてしまったことがまたセンセーショナルに取り上げられています。大島の笑顔と前田の泣き顔の対照的な写真が公開され、その残酷さ(?)にまた騒然。もうこれだけ騒いでもらえれば総選挙大成功ということになります。秋元康の「してやったり」顔が思い浮かびます。
こういう仕掛けをすること自体にネット上でもさまざまな批判がありますが、ターゲットからはるかに離れた大人の感覚で言えば「話題作りがうまい」「若者をうまく操っている」と感心するところです。よく言われるように最近の若者は「○○離れ」と言われるくらいに、これまでのマーケティング手法が通用しなくなっています。どうやったら若者にアピールして、彼らに消費行動を起こさせるか難しい時代になっています。CDの販売もそのひとつ。特に女性アイドル市場は若者の「○○離れ」の直撃を受けています。
そんな中で秋元康がいろいろと工夫をして仕掛けを凝らしてAKB48という商品をここまで育てたわけです。まだターゲットに近い20~30代の頃ならともかく、50代になってこれだけ若者を操れる秋元のビジネスセンスはやはり卓越したものがあります。僕自身は昔から秋元の書く曲のわざとらしさは決して好きではないのですが(美空ひばりに秋元が書いた「川の流れのように」を彼女の代表曲のように扱うことにも強い違和感があります)、それは彼を作詞家として考えた時であって、プロデューサーとかプランナーとして考えれば実に非凡な存在だと思います。「辣腕」という言葉がピッタリです。
秋元はモー娘。の卒業制度を「失敗」と言っているそうで、それにまたファンからの批判が渦巻いていますが、僕もあれは失敗だったと思います。秋元がAKB48で「失敗」しないために、「個」を育てつつグループのパワーを落とさない戦略を今後どういう風に展開をしていくのか興味があります。
で、とにかくその超大人数アイドルグループのAKB48なんですが、人数が多いことを利用して8月に発売される新曲を歌う選抜メンバーをファン投票で選ぼうというのが「AKB48総選挙」です。投票権はCDを買うと得られるということになっていて、これによってCDの販売促進と次の新曲のプロモーションができるという仕組みになっています。
実は彼女たちが総選挙をするのは2回目。昨年8月、本当の総選挙が行われていた時期に第1回総選挙を開催していて、今回は参院選直前に合わせた第2回だったのですが、この8ヶ月の間にAKB48の人気が一気にブレイクしたために、今回は芸能ニュースでも取り上げられるほどの話題になったということです。
この選挙でこれまで「不動のセンター」と呼ばれ、第1回総選挙で圧勝した前田敦子が大島優子に僅差で敗れてしまったことがまたセンセーショナルに取り上げられています。大島の笑顔と前田の泣き顔の対照的な写真が公開され、その残酷さ(?)にまた騒然。もうこれだけ騒いでもらえれば総選挙大成功ということになります。秋元康の「してやったり」顔が思い浮かびます。
こういう仕掛けをすること自体にネット上でもさまざまな批判がありますが、ターゲットからはるかに離れた大人の感覚で言えば「話題作りがうまい」「若者をうまく操っている」と感心するところです。よく言われるように最近の若者は「○○離れ」と言われるくらいに、これまでのマーケティング手法が通用しなくなっています。どうやったら若者にアピールして、彼らに消費行動を起こさせるか難しい時代になっています。CDの販売もそのひとつ。特に女性アイドル市場は若者の「○○離れ」の直撃を受けています。
そんな中で秋元康がいろいろと工夫をして仕掛けを凝らしてAKB48という商品をここまで育てたわけです。まだターゲットに近い20~30代の頃ならともかく、50代になってこれだけ若者を操れる秋元のビジネスセンスはやはり卓越したものがあります。僕自身は昔から秋元の書く曲のわざとらしさは決して好きではないのですが(美空ひばりに秋元が書いた「川の流れのように」を彼女の代表曲のように扱うことにも強い違和感があります)、それは彼を作詞家として考えた時であって、プロデューサーとかプランナーとして考えれば実に非凡な存在だと思います。「辣腕」という言葉がピッタリです。
秋元はモー娘。の卒業制度を「失敗」と言っているそうで、それにまたファンからの批判が渦巻いていますが、僕もあれは失敗だったと思います。秋元がAKB48で「失敗」しないために、「個」を育てつつグループのパワーを落とさない戦略を今後どういう風に展開をしていくのか興味があります。