以前に「痛いところがないということがない」という話を書きました。テニス仲間を見渡してもアラフィフになると、膝や腰や肩や肘など、体のあちらこちらが痛くなり、それが慢性化している人がたくさんいます。膝の手術をした人がなんと多いことか。痛みの原因はテニスのやり過ぎとケアの不足がほとんどで、さらに言えばフォームが悪く大きく負荷がかかっている部分があるからです。
もちろん僕も同じで、痛みの程度に差はありますが、肘、手首、肩、腰、股関節、膝、足首などが常に痛いです。痛いけれどもだからと言ってテニスはやめないので、なかなか治りません。ただ最近はちょっとずつ調子が良くなってきました。長年悩んでいたアキレス腱痛もほぼおさまりましたし、かつては痛み止めのステロイド注射までした肘も悪化していません。
痛いところが少なくなってきた要因はいくつかあります。ケアをこまめにするようになったのは間違いなく効果的でした。またフォームを少しずつチェックして改善しながら、体に強い負荷がかからないように気をつけているのも大きいでしょう。そして何と言っても一番は「無理しない」ようになったことです。若い頃はどうしても頑張り過ぎて、体がアラート出しているのに、それを無視してテニスをしていると大きな怪我につながります。
ところが年を取るにつれて無理ができなくなってきたし、無理したいとも思わなくなりました。何より健康第一です。無理して大怪我してテニスがずっとできない方が困るので、最近は「腹八分目」を意識してテニスをするようになってきました。ポイントごとの無理もしないし、体が疲れてきて今日はこれ以上はヤバいと思ったらすっぱりそこでテニスをやめるようにしています。また2日続けてテニスするのはなるべく控えて、少しでも回復する時間を作るように心がけています。全力でとことんやるからこその趣味だろうと長年思っていましたが、コツコツと長く続けるのもまた趣味。何事もバランスは大事です。