メディアは自民党総裁選の票読みに忙しいですが、直近の報道では石破と高市がリードして僅差で追う小泉ということのようです。3人以外は完全に脱落したようで、特に河野あたりは石破小泉と同じくらいの扱いだっただけにガッカリでしょう。もちろん断然リードしていたはずの小泉も3位では決選投票に残れないので、陣営も大慌てということらしいですが、あれだけ本人を喋らせたらボロが出るに決まっているので、予想通りではないかと思ってしまいます。
石破が安定してリードしているのは、小泉は頼りなく、高市は右過ぎるということで、比較すれば石破という選択になるからでしょう。ただ言われているように相変わらず国会議員票は人気がなく集まらないみたいなので、決選投票になれば石破に勝てると小泉、高市の両陣営は思っているようです。これだけ長年に渡って国民人気が高いのに、それでも能力も経験も足りない小泉や、極端に右寄りで嘘つきな高市に負けるとなると、石破は本当に周囲の人間から嫌われているんだなと思います。
3パターンの決選投票の組み合わせのうち、小泉対石破は小泉、小泉対高市も小泉というのが大方の読みのようです。小泉は決選投票に残れるかどうかが鍵を握っています。一番可能性が高そうな石破対高市の場合は全く互角というか、どう転ぶか予想できないようです。菅は小泉がダメなら石破、麻生は石破嫌いだから高市、岸田は勝ち馬に乗りたいから様子見となると、結局のところ誰が勝っても長老たちの操り人形に過ぎません。自民党は自民党のままです。
先ほども書いたように、理屈で考えれば小泉でも高市でも危なっかしいのですから、その三択なら石破しかないと思うのですが、みんな石破は嫌いだから入れたくないという小学校のクラス委員の選挙みたいなことを言っています。好き嫌いで国のトップを選ぶなよと思いますが、現実は好き嫌いで決まるようです。僕がまだ若い頃に、親くらいの年齢の上司に「人事は好き嫌いで決まる」と言われて呆れたことがありますが、本当に会社の人事も実力ではなく好き嫌いで決まっていました。一緒にゴルフに行ったり飲みに行ったりすると、凡庸な人でも昇進するのです。小学校も会社も総理大臣も好き嫌いで決まるのですから、そりゃ日本が衰退していくわけです。