昭和生まれの老翁の面白話。第32話 「多すぎ宇犬、猫.」
A雄とB子は浦和市のおんぼろ一軒家を借り、共同で雑誌、単行本などの原稿書きや編集業務代行をしていました.B子は頭がよく、容姿端麗で夫がいましたがA雄はB子に惚れていて、頭が上がらず、B子の尻にひかれ何事もB子主導でした。B子が言うには「A雄は私の呪縛から逃れられないのよ」と言いました。A雄とB子は犬、猫が好きで、仕事場で猫23匹、犬1匹を飼っていました。いずれも、散歩道で拾った捨て猫や犬で目や手足などに障害があるものが多かったです。散歩をすると捨て猫や犬、巣から落ちた小鳥などが目につくそうで、かわいそうと言って見境なく、拾ってくるそうです。ところがA雄はひどい犬、猫アレルギーでいつも鼻をずるずるし、目をショボショボしていました。
これらの犬、猫が仕事場の狭い所に飼われていました。仕事をしているとこの犬や猫が遊んでくれとちょっかいを出してきて膝に乗ったり、パソコンのキーを踏んだりして、仕事にならないのです。そこで仕方がなく、大きな犬用のサークルを買ってきて、その中に座卓を置きそこで仕事しました。犬、猫はサークルの外にいて、中に人がいるという、逆転現象が起きた状態で仕事していました。「こんなに犬、猫を拾っては餌代や病院の治療代が大変だろう」と聞いたところ「1匹拾うと不思議に餌代や治療費分に似あった仕事が増えるの」と言っていました。遊びに来るように呼ばれてもあまり行きたくない職場でした。
今週の一花 ペチュニア ‘ピスタチオクリームレイ’
ペチュニア ‘ピスタチオクリームレイ’ 緑花のペチュニア。