夫の父は85歳になる。2年前に母が亡くなってからは、隣に住む弟夫婦が世話をしてくれている。母を亡くしてしばらくは、自分の体調の悪さもあって父はすっかり気弱になり、弟のお嫁さんにすがるようにして暮らしていた。それが1年たち、2年がたとうとしているこのごろ、以前の頑迷なじいさんが完全復活してしまったという。
穏やかだった母が生前「私も時には爆発して、父さんに食ってかかるのよ。すると2、3日はおとなしい」と言っていた。弟のお嫁さんも「お母さんはよく辛抱していらっしゃる」と漏らしていたので、父の頑迷ぶりは想像できた。離れて暮らしている私が目の当たりにすることはなかったが。
弟のお嫁さんは献身的に父の世話をしてくれている。私たちはいつも頭の下がる思いでいた。なのに父ときたら。
「小さいことまでガミガミ。そしてその□の悪さときたら。ついに私も堪忍袋の緒が切れて、もう少し言いようもあるでしょうと食ってかかりました」と、弟のお嫁さんから途方に暮れた声で電話があったのだ。
今さら変えられない父の性格。「父には最小限のことだけしてやればいいよ」と言っても、そうはできないお嫁さんの立場。きな臭い煙の立ちこめる中で、彼女は立ち往生している。それでも弟夫婦に頼るしかない頼りにならない兄たちなのです。
鹿児島県出水市 清水 昌子・56歳 2009/8/7 女の気持ち掲載
穏やかだった母が生前「私も時には爆発して、父さんに食ってかかるのよ。すると2、3日はおとなしい」と言っていた。弟のお嫁さんも「お母さんはよく辛抱していらっしゃる」と漏らしていたので、父の頑迷ぶりは想像できた。離れて暮らしている私が目の当たりにすることはなかったが。
弟のお嫁さんは献身的に父の世話をしてくれている。私たちはいつも頭の下がる思いでいた。なのに父ときたら。
「小さいことまでガミガミ。そしてその□の悪さときたら。ついに私も堪忍袋の緒が切れて、もう少し言いようもあるでしょうと食ってかかりました」と、弟のお嫁さんから途方に暮れた声で電話があったのだ。
今さら変えられない父の性格。「父には最小限のことだけしてやればいいよ」と言っても、そうはできないお嫁さんの立場。きな臭い煙の立ちこめる中で、彼女は立ち往生している。それでも弟夫婦に頼るしかない頼りにならない兄たちなのです。
鹿児島県出水市 清水 昌子・56歳 2009/8/7 女の気持ち掲載