書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

吉田松陰「留魂録」に見える“公明正大”という語

2018年09月01日 | 日本史
 テクストは『青空文庫』。

 それ梅田〔源次郎・雲浜〕は、もとより奸骨あれば、余ともに志を語ることを欲せざるところなり、何の密議をなさんや。わが性、公明正大なることを好む、豈に落文なんどの隠昧のことをなさんや。

 この“公明正大”とは何に基づく何だろう。「密議をなさず」「落文なんどの隠昧のことをなさず」は、その発動による具体的な結果にすぎない。

小川環樹 『中国小説史の研究』

2018年09月01日 | 東洋史
 過去九嘆くらいはしているはずなのだが、今回は出てこない。それどころか赤鉛筆を引いたところも、それを忘れないよう付箋を挟んだ頁の前後も、なぜそこにそうしたのかがピンと来ない。アタマの調子が悪くなっている(?)

(岩波書店 1968年11月)