センター試験廃止?

2013-06-06 15:20:19 | 塾あれこれ
まったくお役人って仕事を作り出すのがお上手です。

今の大臣ならこれを持っていけば喰いつく、と
絶妙の読みですね。

新しい仕事をつくり、予算を分捕り、の繰り返しで
国をどうしようというのは二の次です。
後付けでリクツは仰いますが。


今春のセンター試験・国語で小林秀雄の文が使用され
受験生の多くに「被害」が出たこのタイミングです、
「一度だけの試験だから不公平も出る」といえば
賛成も得られやすく「改正」が通るじゃないですか。

うまくすれば学生の学力不足をセンター試験に押しつける
ことも可能になるかもしれない。

そこで「年に何度もやればよいじゃないか。
普段から高校生が勉強する様になるぞ」
という発想です。
あくまで小手先ですよね。

どうすれば本当の学力がつくか
たとえば米国はなぜあの仕組みが機能しているのか
日本ではなぜできないのか

こういう検討が不十分にしかされてこなかった?


「到達度テスト」をしばしば行うこと(運営は大変)には
すぐ日本的対策が出来あがるでしょう。

悪くするとコマギレで学力評価をすることになる。

子供は更に追われまくるわけです。
何年生の何月にはナニをマスターしておかねばならん
が、細かくなり、遅れを取ると置いて行かれかねません。

学力とはもっと長いスパンでつけるものではないですか。

ふたこぶラクダの分布を広げる様な「競争(狂騒)教育」は
日本には馴染みません。

とり残された学生は推薦入試やAOに流れるでしょう。

役人も大学も業者も塾も、みんな喜ぶ「経済効果」

さて肝心の「教育効果」は。。。

映画『ニッポンの、みせものやさん』

2013-06-06 14:23:43 | 映画
ドキュメンタリ映画『ニッポンの、みせものやさん』を
見てきました。

奥谷洋一郎というまだ若い監督ですね。

21世紀になって、もう一つしか残っていない見世物小屋を
ドキュメンタリーに納めておられます。

きっとこの小屋がなくなると日本からこの種の
大衆芸能がなくなるでしょうから貴重な記録です。

お化け屋敷はエンタテインメント施設の一つとして
生き残るでしょう。
サーカスもまだ頑張っていますが、
さすがに見世物小屋は時代遅れかなあ。

第一、私自身が幼いころ見たきりでそれ以降は
見る気になれませんから。
20年くらい前にフラワーフェスティバルの広島で
小屋掛けされていました。
「親の因果が子に報い」ってやつね。

ドロドロの大衆文化でこれも日本文化なのですが
マジメな方からは拒否されそうです。
学校が推薦するなんて考えられませんよね。

私は子供のころ尾道で一度見ました。
「なんだ、インチキじゃねえか」という
いかにも子供っぽい感想で終了。

役人の方がご覧になるといくつも法令や行政指導に
反する処が見つかりそうです。

しかも「不道徳」ですしね。
「子供が真似しちゃいかん」世界です。

ヘビ喰ったり、火を噴いたり、・・
倫理的な世界じゃないですよね。
多くの人が見に行かなくなりました。
他にエンタが多くなったからだけではないでしょう。

社会の懐が狭くなってきているのかもしれません。
(西洋風の文化ですね)
私もヒトサマのことは言えませんが。


ドキュメンタリ映画としてはまずまずの出来でした。

もっと突っ込み甲斐がありそうな世界だけれど
監督が若かったからかなあ。

監督がカメラ一台だけで飛び込めばもっと深い
処に届いたのかもしれません。
ガードが堅そうな世界ですからね。