理＝ことわり

朝日新聞によると、安倍首相がＴＶで
「『外交と安保は政府の専権事項』である」から
辺野古移転を進める、という趣旨の発言があったそうです。

いつからこの国ではこんな粗雑な議論がＯＫに
なったのでしょうか。

これでは戦前の軍隊と同じ論法です。

（お国が決めることだ、黙ってろ）

○
確かに外交、軍事は政府の「専権事項」でしょう。
そうでなくては政治が成り立ちません。

しかし、だからといって何をしても良いのか？
国民の意見は無視して進めるのか？

異見があるものは一括りにして「敵」と名指し
味方が二分の一を少しでも越えれば「勝ち」
何しても良いんだよ～ん・・・では余りに粗雑でしょ。

国防は国民の信頼があってこそ、
そこを間違えたので旧日本軍は変な方向に進んだと
司馬遼太郎が繰り返し指摘した通りです。

民主主義が機能し、日本が強い国家になれるかどうかは
どうやってコンセンサスを作り上げるか
少数意見を活かすか、なのです。
決して二分の一未満は切り捨て、ではありません。

本土返還があってから半世紀近く「我慢して現実を見た」
沖縄県とその人々が、ちょっと待ってくれ、という
そこへ向かって「専権事項だ、そこのけ」と押し通そうとする
こんな政権が参院選で勝ったあとは、どんな国になるのか・・

日米地位協定が改められない限り嘉手納は封鎖、
くらいの「リ－ダーシップ」が欲しいものです。
そこは手つかずで大親分の言うままに動こうと、
廻りに「お前ら黙ってろ」じゃ安モンの親分さんですね。

米国のポチである自民党や外務省などの役人が、
その米国を牛耳る軍隊に何を言えるでしょうか。

そんなシンドイことする訳がないのだ。。。。

なだいなだ

なだいなださんが亡くなられた。

もう８０を超えておられたのですね。
たくさんの著書で勉強させていただきました。

我々にも分かりやすい言葉を遣われる
そういう意味でも「本当の知性」をお持ちでした。

何だか、暗くなりますね。