今年の梅は幸先が悪いかも

2013-06-23 11:03:56 | 塾あれこれ
漬物として家庭でできる最も簡単なものに
梅干がありますね。

梅干は私の担当。
この二十年近く漬けてきました。

当り前のことですが、素材が命。
初めのころは色々な店から買ってみました。

でも基本的には年に一回しか買わないし
出来が分かるまで何年もかかるし
すぐに「この店が良い」とは分かりません。

何年もかかって、とある通販に辿り着きました。
お値段が多少くらいなら高めでもやむを得ません。


ところが今年、その通販が梅を扱っていないのです。

思案の挙句、地元のスーパーにしました。
広島では「高級」スーパーになるのかな、
お値段が高い。

良いものがあるだろうと店に出かけました。
まだ青梅で梅酒向きだったので店員さんに伺い
予約することになりました。
入荷すれば電話して下さるとのこと。

店を信用するしかないですよね。

二週間以上して「来週火曜日頃に入荷する、
入荷したら改めて電話する」と丁寧なご案内。

で、火曜・水曜・・せっついてもいけませんから
待っていたのですが、連絡がありません。
「雨続きだからかなあ」

しびれをきらして土曜にカミサンが電話しますと
「売ってしまいました」
電話連絡を忘れていたようです。

「今、店にLサイズならありますが、お待ちいただけば
 発注しますから。来週になります」

(売れ残りじゃ嫌だぜ)

「大きい方が宜しいので来週まで待ちます」

これだけの話を、何度も電話してきてやっと決める
ことができました。

漬けるのが少し遅くなったけれどやむをえません。

それにしても(真面目)というか(とろい)とゆーか。
まあ、常連が頼むのならば対応も違ったのでしょう。
似合わないことをするもんじゃなかったかな。

・・なんて思っていたらまたスーパーから電話
「弊店のMデパ地下店に在庫がありました。
 よろしければ明日の日曜には入りますが。」

結局、売れ残りかよ。

たぶん、発注の責任者に梅を発注すると言って注意され
「もうすぐシーズン終わるぞ、今から発注してどうする」
ことの経緯を説明すると「たった2KGのために新規だと?」
まずはチェーン店に問い合わせて在庫を確認しろ、と。

「あったか、よかった、それを売れ、くれぐれもM店の
品だと言えよ、他店じゃ売れ残り感が強いからな」

あくまで想像にすぎませんが、客のクレームになりかねない
ところ、逆に他店の在庫処分ができたという「上手な」・・
さすが高級スーパーは違いますねえ。


それは、あんたの思い込みかもしれんだろ、ですって?

そうです。
でも確かめようがない真偽はどちらでもよいのです。

客が(たとえ偶々の客でも)そういう感触をえた
ということは事実です。
ヒネクレていると思われます?


これを商売している側から見るとどうなるか。

特に、悪気が無く、客のために一生懸命考え
これからの発注では品が落ちるかもしれないからと
プロが好意で必死に調べた結果だとしたら。。。

私がそんな失礼なことを考えるなんて、トンデモ!

ではありますが考えちゃったもの、仕方がありません。
いつまでも、もやもやとした疑いは残ります。
「さっすが、高級店は違うねえ」

もしも、こういう「故なき疑念」が溜ってゆくと
例えば競合店などができたときに(効く)のです。


我々の仕事だって一緒ですね。

良かれと思ったことがお客様に伝わらず、反対のことを
考えておられるかもしれません。
誰かが「井上教室ってさ・・」
のときに「そう、そう」と悪い材料になりえます。

「宿題を増やすように頼んだの、ちっとも聞いてくれない、
 自分の考えを変えないみたいよ」

こちらは生徒の状況を考え、保護者に話もし・・・
であっても

当方の気付かぬこともあるかもしれず、なのですが
特に「良いことをしている」場合に、それがお客には
正反対の評価を得ていた、などとは思えませんよね。

でもそれが積るとどっかで溜っていたエネルギーが、
ぼんっ


頭では「そういうこともある」と思っていても
人間ってつい自分の都合のよいように、甘くなります。

お客様の判断ミスをどう防ぐか
一見生意気な話でもありますがお互いのためです。

結論は「人」かなあ。
人柄が良い営業マンは結果も出しますよね。
「会社柄」ってのもあるか?大概、柄悪だけどねえ。


さて、梅はどうか。本日実物と対面いたします。
結果は後ほど。

(追記)
良くなかった。幕下の相撲取り。
体がでかいだけ。充実していません。

カミサンによると電話では京都産の木で熟した梅
現物には和歌山産となっていました。
私が受けて購入を決めた電話では産地の話は無し!

来年この店で梅は買えないね。