昨年11月末、私の小学校時代の恩師T先生のことを
何回かこのブログに書きました。
半世紀超の人生で最も影響を受けた方の一人です。
その先生に俳句の宿題を出された。
これには手こずり結局できなかった記憶があります。
よい宿題だとは思います。
自分で作ることをして初めて鑑賞もできますから。
難しいのがいけません。
川柳でもいいんじゃないですかねえ。
◎
日本語は外国語に比べおおむねお音の要素が少ない
と言われています。(音素、音韻)
それで音の数で作り出すリズムが重要になります。
定型詩のみならず、よい文章には上質のリズムが
あります。
日本語を学ぶにはとても大切なものです。
導入時には季語だの季節感だのは二の次ですね。
無季の俳句にもよいものができますし、俳句川柳の
違いも問わない。
では自由律をどう考えるか。
作ってみれば分かりますがこれは難しい。
五七五のリズムを守ることがよいのです。
日本語における音数の大切さから短歌や俳句などの
定型詩が依然として力を持つのです。
80年代末俵万智登場の新鮮な驚き、俳句ブーム
ケータイ短歌
教科書でも定型詩は消えませんね。
◎
五音七音が基本になるので、とりあえずそれに
乗っかっていけばよいのです。
初心者は変化ワザには手を出さないのが無難です。
六音八音でも素晴らしい定型詩はあります。
それは名人の技ですから。
たとえば文部省唱歌「朧月夜」高野辰之作詞。
♪なのはなばたけに いりひうすれ・・
これは八六ではなく四四 三三かもしれません。
七五の格調にたがいませんので八六とは気付きません
よね。それでいて七五より柔らかい。
凡人には真似の出来ない名人芸です。
(明日へ続きます)