出来る子争奪戦

2007-06-25 10:54:18 | 塾あれこれ
私が進学塾を辞めて自宅で小さな塾を始めたとき
私より年かさのご近所の方が仰った言葉が上記の
「争奪戦。出来る子を集めれば勝ち」

業界のことなど何もご存知ないはずの方にも
常識だったのですね。

その方は上記の話で私にも頑張れと励まされた
のでした。
「いや私のやりたいのは少し違って」
などと説明してもよかったのでしょうが
「はい、有難うございます」
営業ができていませんね。

受験塾は、仰るように出来る子の争奪戦です。
生徒の持っている力で決まる、ようなものです。

指導が上手い人とマニュアルだけで教える初心者と
同じ集団を教えて差がつくか?

あまりつきませんね。僅差。
ついてもせいぜい1~2割です。
若い人でエネルギーがあれば勝つかもしれません。
サッカーの勝負みたいです。
実力が下でも勝つこともあります。

近年は受験指導の技術もある面進みましたから
人間やシステムによる差は小さくなりました。
出来る子はどこへ行っても通ります。
(出来る、といっても受験勉強に限定した話です)

違いがでるとすれば相性。
塾との相性が万一合わない生徒はたとえ力があっても
発揮し難いように思います。

合否のボーダー線近辺の子には重要な要因です。

教える側の力では差がつきにくいと書きましたが
小さな塾で受験オンリーという所は指導力が自慢。
サスガのものがあります。

もちろんそういうところでも「出来る子」のほうが
楽でしょう。
私はこういうタイプの塾ではありませんので細かい
ノウハウは分かりませんけれども、ま、大体。

「ましてや」学校は出来る子が欲しいのが本音。
勉強だけでなく
人柄のいい=徳育的に「出来る子」
スポーツ・音楽など才能の要る分野で「出来る子」

塾ならまだわかります。学校はこれで好いの?

少なくとも発想がアメリカ的ですよね。