定型詩

2007-06-15 11:10:25 | 塾あれこれ

昨年11月末、私の小学校時代の恩師T先生のことを
何回かこのブログに書きました。
半世紀超の人生で最も影響を受けた方の一人です。

その先生に俳句の宿題を出された。
これには手こずり結局できなかった記憶があります。

よい宿題だとは思います。
自分で作ることをして初めて鑑賞もできますから。

難しいのがいけません。
川柳でもいいんじゃないですかねえ。


日本語は外国語に比べおおむねお音の要素が少ない
と言われています。(音素、音韻)
それで音の数で作り出すリズムが重要になります。

定型詩のみならず、よい文章には上質のリズムが
あります。
日本語を学ぶにはとても大切なものです。

導入時には季語だの季節感だのは二の次ですね。
無季の俳句にもよいものができますし、俳句川柳の
違いも問わない。

では自由律をどう考えるか。
作ってみれば分かりますがこれは難しい。

五七五のリズムを守ることがよいのです。

日本語における音数の大切さから短歌や俳句などの
定型詩が依然として力を持つのです。

80年代末俵万智登場の新鮮な驚き、俳句ブーム
ケータイ短歌

教科書でも定型詩は消えませんね。


五音七音が基本になるので、とりあえずそれに
乗っかっていけばよいのです。

初心者は変化ワザには手を出さないのが無難です。

六音八音でも素晴らしい定型詩はあります。
それは名人の技ですから。

たとえば文部省唱歌「朧月夜」高野辰之作詞。
♪なのはなばたけに いりひうすれ・・

これは八六ではなく四四 三三かもしれません。

七五の格調にたがいませんので八六とは気付きません
よね。それでいて七五より柔らかい。
凡人には真似の出来ない名人芸です。

(明日へ続きます)


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