釜石、そして“雨の奥中山”

2014-03-21 | 国鉄時代
釜石線を訪ねるとやはり2ft6in 鉄道に思いが馳せてしまいます。

花巻と釜石、両端からニロクの軽便鉄道が伸び、国が乗り出して未曾有の難関峠を突破して繋げた路線です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%9C%E7%9F%B3%E7%B7%9A

最近、纏った記事を読んだ事を思い出しました。 それはなんと・・・


臼井茂信作品集“雨の奥中山”です。


この中に岩手軽便鉄道も釜石の鉱山鉄道も紹介されているのです。


釜石港から陸中大橋までの雄大な蒸機軽便鉄道の紹介を読むと、交友社の『SL№1』の再録の様な事が書かれていますが、比較してみると“雨の奥中山”の方が何倍ものボリュームで紹介されています。 特に写真がとてつもなく増えていると同時に、同じ写真が同じものに見えない程印刷が良くなって来て居り目を見張ります。

まあ45年という恐るべき時間の経過が両者の間には有ります。

ジャンボジェットがようやく消えようとしているニュースもそうですが、人類の進歩の停滞を象徴する悠長な時間の経過を感じてしまいます。


山田線のC58

しかし「印刷の質」は極限まで来ている事が感じられます。 超絶「美しい」です。


鉄道ファン誌の臼井茂信と鉄道ピクトリアルの本島三良両者競演しているという凄い写真集です。

その対象は、巨大な輸送需要を蒸機で熟さなければならなかった点に於いて「極限」である「奥中山」です。

東海道本線は輸送量が増大した時代には既に電化され、西のセノハチはずっと小さくて勾配は一方だけであり、雪という演出材料も持ち合わせていません。

恐るべきこの奥中山;十三本木峠には「軸重の制限」までが加わってくるのです。

本務機ハドソンにハドソンやミカドが補機として加えられて重連、三重連が次々と往来する情景は峠越えだけでなく前後の駅での情景を含めて蒸機ファンにとっては夢の世界です。


そして印刷の極限まで来たこの美しさです。

ウェブでの写真やパソコンでの映像を見ていた目には別次元の鮮鋭度の写真です。 最高のモニターの100倍鮮鋭な画像が眼前に展開されます。

今絶頂まで来たこの「印刷」も、紙への印刷が廃れつつある現在、このクオリティーを何時まで維持できるか判らないという話も聞こえてきています。


そして臼井茂信撮影によるこの機関車写真の数々!

この“雨の奥中山”値段は17,000円です。 最初から高い!(でも5~10万円ではありません)
                            (5~10万円・・・エリエイの写真集の中古相場)

消費税が上がるこの時、買っておくべきは①カメラや②電器製品や③自動車や住宅ではありません。
                            (電器製品も売っていますが正直な見解です)

それらは消費税が上がった直後から「大ディスカウント競技会」に入る事は過去の事例から見てはっきりしています。

「買うべき」は消費税が上がった後、ディスカウントされる可能性が「絶無」のこうした高級写真集と鉄道模型です。

消費税上げ直前のお買いものは是非財産になるこうした高額趣味品を買ってください。

上記①②③など「財産性が低い」モノは値崩れしてからゆっくり吟味するのが正しいです。





北へ⑧釜石線後半

2014-03-19 | 今鉄
荒天が予想されていたのですが予想外の好天です。 西から徐々に回復してきて居り、蒸機と並走で天候の変わり目が動いている感じです。

午後の最初の撮影は遠野の発車です。

線路をオーバークロスしている歩行者用の橋に向かいます。


地元の人と


僅かな数の撮り鉄が居るだけで余裕が有ります。


職員の敬礼に見送られて発車してきました。


午前中と比べてフロントデッキの雪が減っています。


模型用の貴重な資料をゲット!


今の保存機はテンダーも大変複雑です。

車で追撃!

岩手上郷~平倉間を目指します。 

http://www.mapion.co.jp/m/39.2618166_141.599225_8/poi=ST20916/

仙人峠道路に入って仕舞わないように注意が必要です。


遠野発車時と比べて明らかにフロントデッキに雪が多く付いています。

理由は足ヶ瀬で判明いたします。


「デジ一眼+今時の優秀なズームレンズ」の組み合わせは素晴しいです。


助士席側も撮ります。

そして足ヶ瀬発車を狙いに行きますが、足ヶ瀬手前で踏切が鳴動中!!!

まだ足ヶ瀬に入って居ない???

横位置で待ちます。
ISO感度を最低に落としシャッター速度優先1/20で待ちます。 流し撮りをするつもりです。

すると踏切の鳴動が突然終了、短絡不良です。 来もしない列車を待ってしまったのです。

急いで足ヶ瀬発車撮影位置に向かってダッシュ!


足ヶ瀬発車です。

猛烈に雪を掻いて来ました。
DCにはスノープラウが無いので雪掻きは蒸機が一気に引き受けてしまった格好です。

シーンは素晴しかったのですが、私のカメラはシャッター速度1/20のままでした。

気がついて1/20なら少しズーム流し気味に撮るなど工夫もあるのですが「気がついていない1/20」は単なる間抜けです・・・・がっくり!

次は陸中大橋へ向かいます。


釜石街道の仙人トンネルです。 ↓調べたらこんな話です。 道理で誰も走って居ないわけです。

http://gost.s35.xrea.com/iwate/read.cgi?DIR=iwate&FILENAME=1156158071


除雪車が道を塞いで方向転換中でした。


凍っているので慎重に峠を降りて行きます。


道はうねうねとループをひとつ回って降りていきます。


緊急避難所だけは使いたくないですね。


ダムみたいですが、鉄鉱石の残渣、鉄の残りカスを捨てるところのようです。


まずは大鉄橋を下ってくるところを撮ろうとしたのですがこれだけは間に合いませんでした。

今日の1敗目です。

陸中大橋;
http://www.mapion.co.jp/m/39.277425_141.7221805_8/poi=ST20958/


発車に備えます。 警備が厳重で線路にあまり近づけません。


盛大に汽笛を鳴らします。


発車してきました。 スノープラウで雪を跳ね飛ばしています。

我々はだめ押しで小佐野の発車を撮るべく釜石方向へ走ります。


小佐野駅は釜石側におあつらえ向きの跨線橋が有りました。 まんまとその一角を占めます。


スノープラウで雪を飛ばしながら発車。


勿論「上から目線」での模型資料収集は


余念がありません。 

このテンダーはC6120のモノよりずっと出来が良いです。 重油タンクが上手く隠れて目障りになっていません。


釜石までもうすぐです。

釜石線のスター〔SL銀河〕が初めて釜石に入ります。


14:35です、我々も急いで帰路に就きます。

ナビの新花巻到着予定時刻(16:50位でしょうか)は新幹線発車時刻(新花巻16:35です)より後です。


15:00 仙人峡道路を走ります。 まだ時折雪が降ってきます。

平倉付近で一般道に出てひたすら新花巻へ急ぎます。


15:28 遠野を過ぎ、荒谷前~鱒沢で釜石行き 651D とすれ違います。

http://ekikara.jp/newdata/detail/1301521/41382.htm


鱒沢駅付近から宮守インター経由高速道路“釜石道”に乗ります。


高速道路は新しいらしくナビに表示されません。 ラピュタの光は1時方向を指していますね。


高速道路の威力は大きく徐々に新幹線の時間が安全圏に入って来ました。


東和ICで降りて土沢駅の方に向かいます。


国道283号線釜石街道にぶつかって右折、釜石方向へ100m程走ったところで給油。

此処で給油しないと新花巻付近には給油するスタンドが無いのです。

時刻は15:52 です。 もう大丈夫です。


凍った路面の道路を線路沿いに新花巻へ向かいます。

 
新花巻駅近く、道路が少し広くなった場所で荷物の整理(撮影臨戦態勢→移動用荷造り)を行い、(簡略に)脚立に載せて記撮もします。


16:07 釜石行き 657D が通りかかりました。

http://ekikara.jp/newdata/detail/1301521/57014.htm


16:10 釜石線の新花巻駅です。 新幹線と何の縁もないという感じの仮停車場みたいな駅です。


16:13 駅レンタカーを返却します。


我々が乗るのは16:35発【はやて110号】です。


新幹線ホームから釜石線ホームを見ます。


【はやて110号】です。 現在のダイヤにはこんな列車はないと思います。


16:58 夕日が沈みます。


古川駅そばに東横インにそっくりな東北インが有ります。

http://www.nomco.co.jp/hotel.html


東京駅南口タクシー乗り場です。

乗車券は東京都区内行きなので普段は渋谷まで行って歩いて帰りますが疲れたのでタクシー(約¥2,400)に乗ろうとしますが、30分待って1台しか来ません。


南口タクシー乗り場に時折タクシーが来ますのでそちらに移動してみます。


南口タクシー乗り場です。 1時間では乗れそうもない行列です。

仕方が無いので丸ノ内線から千代田線に乗り継いで帰宅しました。

大雪から一日経過していますがまだ東京の交通は立ち直っていないようです。







北へ⑦釜石線

2014-03-19 | 今鉄
今日は当初予定に入っていなかった釜石線の試運転撮影です。

C58239+とPDCが組み合わさった初めての試運転です。

PDCとは客車改造の気動車をそう呼ぶのだそうですが、急勾配の長大トンネルを控えた釜石線で蒸機列車を走らせるにあたり「ユーレイ」を起用しました。
この「ユーレイ」こそがPDCの面目躍如と言うべきモノの様に思えます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%82%AD%E3%83%8F141%E7%B3%BB%E6%B0%97%E5%8B%95%E8%BB%8A

「ユーレイ」は鉄道模型用語です。

幽霊ではないのですが

① 気味が悪い

② 出る (でた~~~~!)

のです。

最も普通に見られるユーレイは「カニ」(=ブルートレインの電源車)にモーターを仕込んでおいて機関車の牽引力不足を補うものです。

機関車抜きで走らせるとまさに「ユーレイ」出現!となります。

実物でもそんな事をやってしまおうという珍事にびっくりです。

D51による〔SL銀河ドリーム号〕はDE10に牽引されて仙人峠を越えていましたが、このユーレイ作戦によってずいぶん「合理化」されたと思います。


昨年5月郡山所在のPDCです。 改装前の姿ですね。 撮影;奥井伴彦


大沢温泉→新花巻に戻り、帰路の新幹線予約に走ります。

釜石線ホーム上には警備員の姿が有り、試運転は走りそうです。

東京からの朝一番の【やまびこ41号】6:04→9:07も40分以上の遅れとの情報。

昨日の関東地方の大雪につづいて昨夜この9日岩手県沿岸地方に「大雪」警報が発令され、強風との予報も出ています。


この日は東京から撮影に来難い状況です。

天候も荒れそうです・・・いったいどうなることやら・・・

小山田~土沢間の丘陵地帯に行ってみましたが、雪が降っていて視界が悪いので諦め、岩根橋~宮守間国道から少し下がったトンネル上に行ってみる事にします。


道路から少し下がったところですので「割合静か」です。

蒸機走行日の「普段」は大変な“激パ”だそうですが、

① 東京の交通がまだ麻痺に近く状態である事。

② 雪が東北に移ると言われ、現に岩手県太平洋岸は大雪警報発令中=荒天としか思えない。 

③ 【やまびこ】が大幅に遅れている程の新幹線事情であること。

から比較的撮り易いだろうという予想のもと来てみました。


こんな感じでした。


追撃中!(ビデオカメラ撮影中にそのムービーで撮ったスチル写真です)

次は有名な宮守~柏木平のメガネ橋を目指します。

列車は今撮影名所である宮守手前の築堤に差し掛かっているようです。 良い煙ですね。


雪の季節以外では機関車や煙が背景の山に溶け込んでしまうので今撮るなら此処しか無い!です。

川面に近い位置は良いのですが汽車を追う都合からこの辺りから狙います。


宮守駅を発車しました。 汽笛とホイッスルで重連の様な発車合図です。


来ました。 (ポップアップします)

列車はブラスト音も高らかに発車してきましたが、鉄橋に掛った途端に安全弁を吹きました。
        (上手なタイミングで炊いた様です・・・ちょっとだけ‘くべ過ぎ’たのか!)

RAWで撮ると撮りたいタイミングでシャッターが落ちない悲劇が有るかと思い[jpeg]で撮っていたのですが、このカットの後シャッターが落ちなくなってしまいました!

このカットの1.5秒後から後の数コマが絶頂のはずだったのに!


次にシャッターが落ちたのはこのカットです。

    ・・・・不要な時期に無闇にシャッターを切ったことが判って仕舞い恥ずかしいです。

列車は遅いです。

PDCは全然力を出して居ません。

おそらくPDCの助力無しでどの程度の速度で上がれるのか試したものと思われます。

ディーゼルエンジンを働かさなければPDCは只の「変に重い客車」です。


腰のピストル(キャノンS120)に持ち替えてスナップを撮り、車へと走ります。


同じ宮守~柏木平区間ですが楽々先行して携帯用プラ製組立式脚立に乗ります。

ここでも信じられない程人が少ない!! 易々と良いポジションが選べました。


見えてきました。 予想以上に速度は遅いです。


ゆっくりゆっくり大迫力です。

煙の形が良くなったと思った瞬間を選んでゆっくりシャッターを切っても30コマぐらい撃って仕舞いました・・・


ゆっくり後追いも撮ります。

(写真にして初めてわかる程度ですが)正面に何人かの人影が見えました。 後で知人と判明して大笑いです。 なかなか凄い記撮です。

鱒沢駅発車を狙う人たちが多く見えますが我々は遠野の平地を行く姿を捉えるべく先へ進みます。


車を寄せすぎて前輪が落ち込みそのまま浮上したので「びっくり」で終わりましたが危なかった!

岩手二日市~綾織にやってきました。 相手も速いと思われますので急いで位置を定めなくてはなりません。


煙が手前側に流れてしまったのは良い様な悪い様な・・・

お蔭で現役時の写真と見まごう様な写真になりました。


シールドビーム2灯がどうか?と思ったC58239ですが全体として見て質素な東北らしい機関車に仕上がっていてなかなか好ましいです。


客車もそう悪い出来ではないと感じます。

少なくとも(多くの人も同じ意見と思いますが)水戸岡デザインによる「ななつ星」のがっかり感と比べれば100倍は良いです。

(デザイン猿真似と低級な遊びに呆れ返るしかない水戸岡デザインはやめて欲しいです・・・有名な外国車両の露骨なコピーは日本の恥です!今回はなんとダースベイダーでしょうか・・・)


車を慎重に動かして「落ちた穴」を確認してみます。

危ない所でした!


日露戦争戦没者が祀られていました。


道の駅“遠野 風の丘”です。

試運転列車は遠野に長時間停まりますので此処で昼食をいただきます。


地元産品中心の売り場です。


中央のホールに季節のコーナーが設けられています。


幸せの吊るし雛


河童は遠野の象徴と言っても良いのでは・・・


和風レストラン 風車(かざぐるま)です。


中の様子です。


食事にはサラダバーが付いています。


これはラーメンです。


私が食べたのはジンギスカン定食です。


そして食後は素晴らしいトイレで用を足して午後の撮影に向かいます。





北へ⑥大沢温泉

2014-03-16 | 喰いだおれ

新花巻の駅レンタカーで車を借ります。


車に荷物を積み込んで出発です。


大沢温泉に到着しましたが、山水閣に来てしまいました。 我々は菊水館ですが勾配+積雪に負けて道路に戻るのに苦労しました。

http://www.oosawaonsen.com/


菊水館。 此処です。


菊水館が見えてきました。 (ポップアップします=他も全てそうなのですが)


この橋を渡っていきます。


右下の明るい所は露天風呂なのです。


入口。


玄関を上がります。

大沢温泉のパンフレット↓です。



山水閣と菊水館、そして自炊部の位置関係です。 車で渡った橋はこの辺り↑です。


奥が大浴場(南部の湯)です。 


反対側を見ます。 菊水館本館から‘梅’へ、右に行きます。


梅二と梅三です。 2人部屋×2です。


向こうは本館かな・・・


大急ぎで南部の湯に浸かります。


南部の湯の手前、ここでサンダルに履き替えて自炊部と一体の露天風呂“大沢の湯”に行けます。


ダッシュで「風呂入り」して部屋に帰り「食事の間」へ向かいます。


食事の間です。


壁にはお酒の値札が掛っています。


スタートはこんな感じです。


乾杯!


お吸い物等加わりました。


天麩羅。


これは


こんなものです。


お味噌汁はご飯の時間ですね。


ご丁寧にアイス。


ビール→お酒と頂きました。


昔の写真が廊下に掛って居ました。


梅三の部屋です。

「梅」ではどの部屋に人が居るか、トイレ(廊下の左側)が空いているか一目で判ってしまう造りです。


布団が敷かれるとこんな感じ。


クラシックな電話と金庫とその上の薄型テレビ・・・


ちょっとは


つららが出来ています。


本館サイドを見ます。


窓の鍵です。


JRのポスターが貼ってありました。


露天風呂に向かいます。


東北は北海道に比べて全然寒くないのです。 だから雪の感じも全然違います。


橋を渡って自炊部の建物に向かいます。


露天風呂はすぐそこです。


反対方向はこんな感じです。


自炊部入口から菊水館側を見ます。


足元はこんな風になりました。


自炊部の建物内を露天風呂“大沢の湯”に向かいます。


露天風呂への階段入口。


階段です。


良いお湯でした。 


自炊部の露天ではない大浴場「薬師の湯」も見に行って(もちろん入浴して)みます。


入りました。 これまた個性的でした。 お風呂の情景はHPで。


こっちはこっちで雰囲気が違います。


菊水館が断然古いのでは?


自炊部の眺めです。

自炊部のパンフレット↓です。





向こうが菊水館です。


自炊部側のサンダル履く玄関です。


橋を渡って菊水館へ。


菊水館へ続く上り道。


玄関です。


玄関入って廊下を見ます。


「梅」に戻ってきました。 廊下はうんと狭いですね。


銀河鉄道の夜は更けていきます。


朝です。


まずは露天風呂へ向かいます。


朝には朝の情緒が有ります。


自炊部には自炊部の情緒が有ります。


雪が降ります。

自炊部から菊水館へ。


連絡路用傘です。


朝食会場は数家族が一緒の朝食部屋が幾つか用意されています。


御飯などはお代わり自由です。


こんな感じです。


ヨーグルトだったかな・・・


こちら納豆の容器。 釜石線の蒸機に掛かる期待の大きさが判ります。


さようなら大沢温泉菊水館。


我らがレンタカーにも、


一晩で随分雪が積もりました。


こんな具合です。


最後に建物バックで記撮です。 (何に載せて撮ったか忘れました)


無事に坂道が登れそうです。


坂道の途中から菊水館を見ます。


今日も一日頑張ります。







北へ⑤江差線訪問

2014-03-09 | 今鉄
雪の影響でダイヤが乱れ昨日時点は完全に諦めていた江差線訪問ですが【あけぼの】撮影後花巻に向かうまでの間に江差往復が可能であることが判明し今日挑戦します。


自由席特急券でスーパー白鳥に乗車、青森で多くのお客様が降りましたので一行は纏まって座れました。
その一行も5名→4名となりました。
一人は予定(三江線訪問)が有り今日早い時間(13:42→17;08【はやて36号】)に帰京です。

4011M【スーパー白鳥11号】新青森10:16→11:43木古内

木古内11:48―(122D)→12:55江差13:07―(125D)→14:13木古内

木古内14:35―(4035M【スーパー白鳥35号】)→15:59新青森

新青森16:15―(3014B【はやぶさ14号】)→17:20盛岡

盛岡17:59―(64B【やまびこ64号】)→18:11新花巻

という予定です。

江差往復には『函館フリー乗車券』を使います。

http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1927

「お得」ですが、前日までに買う必要が有ります! 昨夜既に買っておいたのです。


食べ損ねていた朝食=新青森でお弁当を買いました。


こんな感じです。 コンビニ弁当にやや近いかもしれませんがお得な感じに負けました。


仲間の買置き半熟卵・・・車販の無い【あけぼの】で万一の時飢えを凌ぐ目的で買ってあったものを各自1つずつ頂きます。


仲間が買った弁当です。


【スーパー白鳥】の車窓風景です。


津軽半島と下北半島に挟まれた海が見えてきました。


どんどん近付いてきました。


更に近づいてきました。

ほどなく蟹田です。 蟹田駅から先は内陸に入ってしまいます。

沢山のトンネルを潜るうちにとうとう津軽海峡トンネルに入り、北海道側にわたります。


北海道側に抜けました。


木古内駅に接近。 開通が迫る新幹線です。

10分遅れです。 乗り換え時間5分の江差線は接続をとってくれるようです。


お馴染みのJR北海道色キハ40が停まっています。

もともと時間が無いですがますます時間が無いです。


2編成見えます。 単行気動車のすし詰め列車を覚悟しています。

2連でした。 写真を撮る間もなく乗車、満員までは行かない状況で発車しました。


発車してすぐ海峡線の4028M特急【白鳥28号】と並走になりました。

それはビデオ撮影中の出来事でしたのでそのビデオ画面で紹介します。


この時こちらキハ40×2連は45㎞/h加速中、特急は60㎞/h加速中という感じです。


この特急からの「乗り継ぎ」はどうしたのだろうか?と調べたら木古内11:58着11:59発です。

こちら122Dは定時11:48発(今日は10分30秒延発か?)乗り換えはわざわざ「意地悪」にしてあります。

わざと不便にして、利用させないようにして乗降客を減らし、廃止に持って行くのがJRの常套手段です。
直ぐに判ってしまう行為なのに露骨にそれをやってしまうJRという会社は凄いです。

それを放置する社会と政府もナサケナイですね。


抜き去られます。 併走が始まった時よりも少し速度差がついていたかもしれません。


特急の走り去った海峡線・・・かつての松前線と離れていきます。


新幹線の下も潜ります。

新幹線には木古内駅が出来るのですが、新幹線の為にも江差線は残っていてほしかったです。

しかし、新幹線が出来てからでは利用客が増えてしまって廃止し難くなるから駄目なのでしょう・・・

出来る限り鉄道事業を廃止するべきという発想に持って行かせる現在の仕組を根本から変えるべきではないでしょうか。
(・・・自殺しないで済むには全廃やむなしか・・・)

人類の未来は明るいかどうか疑わしくなってきています。

自動車がほとんど存在できない苦しい未来も考えておくべきだと思います。

http://trivial.way-nifty.com/trivialities/2012/11/post-4aa7.html


再び国鉄にするとか、上下分離にするとか・・・


徐々に山間部に掛ってきました。


車内の雰囲気はこんな感じです。 混んでいるという程ではありませんでした。

江差線については名取さんのブログでの紹介が素晴らしいです。

http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2014/01/post_429.html


山越えは本格的です。


林を抜けて


道路と離れているこの辺りは素晴らしい自然の中を走ります。 これは天の川ではないのでしょうか・・・

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E3%81%AE%E5%B7%9D_(%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93)

http://www.mapion.co.jp/m/41.7319333_140.2693055_8/v=m3:%E7%A5%9E%E6%98%8E%E9%A7%85/


先頭、前面展望を見てみます。


この様なものが額に飾られていました。 素晴らしい。


1両目(キハ40839)の車内


1両目から2両目を見ます。


2両目(キハ40831)の車内


後側助士席。


2両目函館木古内側から見た車内です。


キハ40のトイレも撮っておきます。


宮越駅です。

天の川駅通過はこの時は「つまらない」と思って撮りませんでしたが後悔しています。


ヘリコプターが取材に来ています。 低空を並走しています。


左側に多数の風力発電の風車が見えてきました。

多数が見えますが、回っているのは2つだけでした。 これで成り立つのか?と思っていたら・・・

http://blogs.yahoo.co.jp/carib7777/24604332.html


中須田駅の駅舎は車掌車です。


ヘリコプターはずっと付きまとっています。


上ノ国駅です。


いよいよ日本海が見えてきました。


遠く江差の街らしきものも見えてきました。


江差の街中に入りました。


江差に到着です。


線路の終端です。 江差の街の中心はこの延長上に有ります。


列車は遅れての運行なので改札を出ませんでした。

 記撮もします!


サボも撮って置きます。

この列車(122D、125D)は函館から直行なのですが、122Dは17分125Dは57分木古内に停車します。

(直行列車とは言えなそうです。函館⇔江差122Dで2時間28分、125Dで3時間14分掛ります)


駅長さんでしょうか。 皆に乗車を呼びかけています。




さようなら江差。


江差の街にもさようなら。


上ノ国駅近くの立派な学校です。


中間に閉じ込められた運転台やデッキの様子などを撮って置きます。 当然模型化しますので。










木古内に到着しました。 定時14:13ですが14:30と延着しました。

右側のキハ40は14:29着132D(そのまま14:44発4174D江差行になる)でしょうか。


跨線橋を渡ります。


新幹線が巨大な存在感です。

江差線・・・この様なローカル線は巨大なコストを掛けて建設され、率は悪くともわずかな赤字ゆえに消滅しようとしています。

離島防衛のつもりで維持していくのが国家の意志であるべきだと思いますが。


14:35発4034M特急【スーパー白鳥34号】が入線してきます。


先頭2両785系が混じっています。 車体断面が全然違うので異様です。


自由席、ばらばらに辛うじて座りました。


席のテーブルには海底トンネルの案内が付けられています。


青森運転所にはまだ多量の211系が残っています。


新幹線に乗り換えました。 列車は常に遅れ気味ですが全てギリギリセーフです。

一方首都圏はこの時点では13年振りと書かれていますが20年振り(地域によっては観測開始以来最高)の大雪に見舞われて大事になっていました。

仲間が乗った【はやて36号】は大宮駅ポイント不転換(14:48)で途中立ち往生しています。

その後宇都宮や那須塩原でも不転換が起こり閉じ込められています。

我々が乗った【はやぶさ20号】も「先が見えない」中を走り出しましたが・・・・

八戸で立ち往生してしまいました。

車内放送曰く「この先各駅に列車が停まっています」とのこと、万事休すです。


ここで遅い遅い昼御飯です。 私の昼御飯はどこかで見た事が有る駅弁ですね。


隣の仲間の駅弁です。


その中身です。


こちらの弁当の中身です。 結構寂しい感じがします。


30分遅れで走りだした我らが【はやぶさ14号】ストレス無く走って盛岡に17:50に到着しました。

向こうのホーム13番線に停車中のE5系が我々が乗る始発の【やまびこ64号】です。


13番線にやってきました。


奥の【はやぶさ】も手前の【やまびこ】も同じE5系です。


始発ですからこんな感じです。 旅行中止した人も多いのでは?


【やまびこ64号】は定時に運転、新花巻に到着しました。

仲間の【はやて36号】はまだ立ち往生、テレビカメラが取材に乗り込んで来たとの事です。

彼はこれも有ろうかとお弁当を2つ買って乗車しているとのことでした。

この様な荒天の時は運次第という感じがします。