釜石、そして“雨の奥中山”

2014-03-21 | 国鉄時代
釜石線を訪ねるとやはり2ft6in 鉄道に思いが馳せてしまいます。

花巻と釜石、両端からニロクの軽便鉄道が伸び、国が乗り出して未曾有の難関峠を突破して繋げた路線です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%9C%E7%9F%B3%E7%B7%9A

最近、纏った記事を読んだ事を思い出しました。 それはなんと・・・


臼井茂信作品集“雨の奥中山”です。


この中に岩手軽便鉄道も釜石の鉱山鉄道も紹介されているのです。


釜石港から陸中大橋までの雄大な蒸機軽便鉄道の紹介を読むと、交友社の『SL№1』の再録の様な事が書かれていますが、比較してみると“雨の奥中山”の方が何倍ものボリュームで紹介されています。 特に写真がとてつもなく増えていると同時に、同じ写真が同じものに見えない程印刷が良くなって来て居り目を見張ります。

まあ45年という恐るべき時間の経過が両者の間には有ります。

ジャンボジェットがようやく消えようとしているニュースもそうですが、人類の進歩の停滞を象徴する悠長な時間の経過を感じてしまいます。


山田線のC58

しかし「印刷の質」は極限まで来ている事が感じられます。 超絶「美しい」です。


鉄道ファン誌の臼井茂信と鉄道ピクトリアルの本島三良両者競演しているという凄い写真集です。

その対象は、巨大な輸送需要を蒸機で熟さなければならなかった点に於いて「極限」である「奥中山」です。

東海道本線は輸送量が増大した時代には既に電化され、西のセノハチはずっと小さくて勾配は一方だけであり、雪という演出材料も持ち合わせていません。

恐るべきこの奥中山;十三本木峠には「軸重の制限」までが加わってくるのです。

本務機ハドソンにハドソンやミカドが補機として加えられて重連、三重連が次々と往来する情景は峠越えだけでなく前後の駅での情景を含めて蒸機ファンにとっては夢の世界です。


そして印刷の極限まで来たこの美しさです。

ウェブでの写真やパソコンでの映像を見ていた目には別次元の鮮鋭度の写真です。 最高のモニターの100倍鮮鋭な画像が眼前に展開されます。

今絶頂まで来たこの「印刷」も、紙への印刷が廃れつつある現在、このクオリティーを何時まで維持できるか判らないという話も聞こえてきています。


そして臼井茂信撮影によるこの機関車写真の数々!

この“雨の奥中山”値段は17,000円です。 最初から高い!(でも5~10万円ではありません)
                            (5~10万円・・・エリエイの写真集の中古相場)

消費税が上がるこの時、買っておくべきは①カメラや②電器製品や③自動車や住宅ではありません。
                            (電器製品も売っていますが正直な見解です)

それらは消費税が上がった直後から「大ディスカウント競技会」に入る事は過去の事例から見てはっきりしています。

「買うべき」は消費税が上がった後、ディスカウントされる可能性が「絶無」のこうした高級写真集と鉄道模型です。

消費税上げ直前のお買いものは是非財産になるこうした高額趣味品を買ってください。

上記①②③など「財産性が低い」モノは値崩れしてからゆっくり吟味するのが正しいです。





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