C11192 [早] [会]

2011-03-19 | 鉄道模型


HO1067C11192 [早岐] [会津若松] が明日3月20日発売されます。

C11192はC11型機関車を代表する「三次型」の中期に川崎車両(神戸)で製造された機関車で、炭庫後面の通風口など普通デフながら九州の香りを会津に持ち込んだ機関車です。

新製配置は仙台局(会津若松では無さそうです)ですが、かなり早い時期に九州、早岐に転属しており、早岐のヌシと言って良い機関車です。

1965年10月から1968年9月にかけて寝台特急【さくら】の佐世保発着編成(2001・2002レ)の佐世保線早岐~佐世保間8.9kmの牽引に活躍したC11の一両です。

【さくら】佐世保編成は早岐でスイッチバックさせる必要がありましたが、早岐まで牽いて来たDD51を機回しするのに時間が掛ります。

その割には早岐と佐世保の間の運転所要時間は短い事。

【さくら】の20系客車は機関車を最後尾とした推進運転に対応していません。

それらの理由から早岐機関区所属、佐世保線・大村線・松浦線で運用されていたC11を早岐~佐世保間の牽引機に起用しました。

この【さくら】佐世保編成には1965年10月から1966年9月までは基本編成(パンタグラフを撤去したカニ22使用)、その後はマヤ20形簡易電源車を使う付属編成が使われていました。

C11は基本的には後ろ向きで、ヘッドマークは本務機に装着されたままとなっていましたのでC11にはヘッドマークは装着されないことになっていましたが、早岐配属時代のC11192はヘッドマーク取付用のステーを装備しており、予備のマークを炭庫背面に装着したり、機関車を方向転換して正面向けにして、マークを装着しての運転もあったようです。

ATS発電機が助士席側ボイラー前部という個性的な設置位置です。



C11192は会津に転属となり、ヘッドライトをLP-403からLP405(シールドビーム)に交換、旋回窓取付などの雪国装備に衣替えして最末期まで活躍しました。

C11192はサイドの水タンクの振れ止めのステーを装備していますが、俊足を誇ったC11の欠点;高速になるとサイドタンクがボイラーと別々に振動して最悪の乗り心地になる(機関車としては痛む)事、サイドタンクが外側に倒れてくる傾向が有る(新橋駅前のC11292はステーを撤去以来タンクが外側に倒れてきています)ので取り付けられたモノです。


C11192            川崎重工兵庫工場=2363              
車歴;
1940-09-14 製造→ 配置[仙鉄達754];仙台局
1955-08-01 現在;早岐
1973-04-09 会津若松
1975-01-24 廃車;会津若松


会津に転属後も九州独特の炭庫後面の四角い通気口は健在でした。

C55流線型(C5343も当然同じでしょう)C62、C11の三種類は他形式の蒸機と比べ運転室が酷く暑かったと言われていました。

C11のキャブが暑かったのは日本全国同じはずなので全国で早くに採用されていれば良かったのにと思います。

C11の特定ナンバー蒸機の発売はこれで一段落となります。 発売予定はまだありますが2年程度インターバルがあると思います。






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