C5757発売

2013-05-21 | 鉄道模型
C5757が発売となりました。 IMONでは北海道3両目のC57です。

C5757は戦時中から戦後暫くの間本州内を転々しました。

昭和25年頃には小樽築港に配置され、長い間函館本線、根室本線で活躍した機関車です。


小樽築港機関区甲組として函館本線の〔大 雪〕〔アカシア〕〔まりも〕(根室本線・富良野まで)をはじめ、釧路までの日本の蒸機史上最長ロングラン(428㎞)にも活躍した機関車の1両です。

狩勝峠越えの為ドーム後方に重油タンクを搭載、C5757もドーム後方に重油タンクの欠き取り(何故かC57135とは欠き取る角度が異なります)を最後まで残していました。

北海道最後のC57達の中で唯一デフが切詰められていなかったC5757

函館本線電化後室蘭に転属。 (この辺りはC57135と同じ歩みです)

その後苗穂に転属しました。

岩見沢第一機関区配置のC57が次々とデフレクタを切詰めた時期(例えばC57135は昭和48年1月20日入場時、C57144はその少し後)は苗穂配属だった為にデフの切詰めを受けなかったのです。


最終蒸機旅客列車牽引機はこのC5757を予定していたと言われます。

理由は

①お召し列車牽引という栄光の歴史を持つ事
②この機関車だけ番号に面白味があった事
③岩見沢配置のC57の中で唯一デフが切詰められていなかった事

等があげられています。

昭和50年10月10日C57135がNHKの番組取材で山口百恵と加藤芳郎を乗せて走り、10月14日その番組は放送されました。

日本最後の蒸機旅客列車牽引機選定時、日本最後の蒸機旅客列車を取材したNHK番組で山口百恵を乗せたて走った有名機関車を無視することが出来ませんでした。

C57135が最終牽引機の栄誉に輝き、それ故現在、鉄道博物館中央に鎮座しているのです。

幸いC5757も世田谷区の公園での保存されています。

モデルスIMONではC57模型開発の為にこのC5757をずいぶん取材しました。

密閉キャブに改造されたC57は総軸距が伸ばされている事を最初に発見した機関車である点においても記念すべき機関車です。

IMONでは当初北海道に於けるC57の代表として「開放キャブを一両=保存されて居るC57144」「密閉キャブを一両=当然C57135」の2両を製品化する予定でしたが、たまたまどちらもC57としてはイマイチな板台枠テンダー台車を履いたカマです。

そこで、鋳鋼製テンダー台車を履いた一次型C57でもあり、調査対象として製品化に大きく貢献して貰ったC5757を追加して模型化した次第です。