オハ35キノコ妻

2012-06-11 | 鉄道模型
ヴェスターヴィーゼ(WW)のオハ62と同時作業していたWWオハ35キノコ妻を仕上げます。

キノコ妻は丸屋根だった日本の客車が工作が面倒な丸屋根を棄てて妻板(端面の事)を「絞り」に変更した後、更に屋根を絞るのをやめた状態です。 端面側から見ると屋根だけが丸く横幅一杯に広がり、鋼製の居室部分が細く絞られているために「キノコ」に見える事からこう呼ばれています。

「キノコ妻」の次はオハ61系のようなぺったんこな「切妻」です。

(ただし・・その中間みたいな形状でスロ60が有った様な気がしています)


オハ35はオハ62と一緒に此処まで進んでいます。

「汚し」も吹き終わっています。


オハ35用の椅子と取付板です。

青い椅子も96人分入って居ますのでオハ61、オハ62に使うことも出来ます。

座面をモケット貼りにして背ずりを木製に仕立てるには青い椅子の座面をマスキングして吹付けるのが一番簡単かもしれません。


オハ61系同様、端の部分を切り落とします。

取付板は必ず余る様になっています。 (余る板は形式によって違います) 

(スハ32系も同じですが)オハ35系には1両に11列22ボックスあるオハ35だけでなく10列20ボックスのオハフ33なども有り、使い回して楽にピッチが出る様になっているからです。

(オハ61系は椅子取付板同志をぴったり付けるとその部分ピッチが小さくなりすぎます。 一寸注意が必要です)


前回の反省から黒染スプレー『トビカ』で黒くすることにします。

『トビカ』は「本物」で高価、『ファイン スプレー ブラッセン』は価格も性能も落ちます。


レッドブラウンで椅子木部に色差ししてみました。 やってみたら驚くほど簡単でした。

いつもは錆の表現に使って居る“レッドブラウン”ではなく、別の「黄色い茶色」で色差しした方がもっと良いでしょう!


椅子取付板に取り付けました。


椅子取付板に取り付けると実に綺麗に並びます。


IMONのパーツ用の台紙ではイマイチであることが判明したので


此処は0.5mm厚のプラ板を奮発して1mm幅でちょんちょんと切って、デッキ内部色に筆塗り塗装しました。

これを幌の内側に貼り付けようという算段です。


椅子も取り付けました。 デッキ内部も筆で塗装しました。


幌の内側に1mm(←‘約’1mmですが)幅プラ板を貼り付けた状態です。


こんな風に見えます。


インレタ貼り開始です。


「鹿カコ」を「鹿ヤコ」にしたいので「鹿 コ」と貼りました。

なかなか上手く行きません。

此処で思い出したのは16番時代、私はこういうとき「カ」だけを要らない紙に転写してから必要な「鹿 コ」を車体に転写していた事を思い出しました。

その方が吉都上手く行くはずです。


「ヤ」を転写します。


面倒なので誤魔化そうかと思った端面の表記ですが、もう一回実験台でやって見ることにします。

それにしてもこの大きさです!


「オハ」のハの左半分が転写できて居らず、左半分だけ転写し直しているところです。


「オハ」に「3」を加えているところです。


転写し終わってネームランド台紙を乗せて擦って固着強化をしているところです。


こんな感じに仕上がりました。

ワム製品はタンポ印刷なのかデカールなのか最初からこの表記は付いています。

IMONから今年中に10系座席車が出ますが、ここのタンポ印刷はきっちりしておきたいところです。


一転ここはまたいい加減に転写してしまっています。


全部転写したら・・・・全体的に少し右寄りだったでしょうか。


反省して


今度は上手く行きました。

私の経験では本当は中央に近い順に転写しなくては中心は出せないモノです。

「5」→「3」→「ハ」→「オ」→「1」→「1」→「9」→「6」と言う順番に転写しなくてはなりません。


一応仕上がりました。


蒸機末期を考えるなら本当はトイレは「曇りガラス」ではなく「白」(裏から0.3mm厚プラ板重ね貼り)にするべきですが忘れました。


デッキの開口部の雰囲気もまあまあ。


椅子の雰囲気がよい感じです。


さて、オハ62とオハ35、どちらも同じIMONカプラーHO-101を取り付けてみました。


端面形状の違いのせいなのかカプラーの突出長さが随分違います。

IMONカプラーにHO103、203を作って置くべきなのかと考えてしまいます。