クルクルパーの新製品

2012-05-08 | 鉄道模型
IMONではゆっくり地道にパーツを造り続けています。

なかでも蒸機パーツは重要と考えています。

動力装置が全て見える蒸汽機関車は、軌間が縮尺に一致するHO1067の良さがはっきり現れるところです。

ゲージモデルに対してスケールモデルが本領発揮する分野です。

本当はもっとバリバリ出していくべきなのですが現在ゆっくりなのは、牽引役の私が真面目に取り組んでいないのでこのペースになってしまっています。

そんな状況ですが、クルクルパーの新製品が現れます。



皿パーです。

『げろげろ』のみっともない皿パーです。

昭和30年代蒸機の恥部『皿パー』、首都圏蒸機の恥部『皿パー』

東鉄形回転式火粉止




しかし、実物では嫌なモノが模型になるとなぜだか愛らしく好ましいのです。

SLブームなどと言われるようになってからは蒸機からは取り外され、もう少し体裁の良い小型の「火の粉止め」に交換されました。


これを付けた製品が発売になるわけではないのですが作ってしまいました。


ロストワックスの本体を自宅に持ち帰り1/87各社蒸機製品に当ててみて取付基部の太さや形のバランスを確かめたのは3月20日頃です。

蒸機末期に広く使われた体裁の良いコンパクトな回転式火粉止↓の例です。


C11133↑                            ↓D5138

                           ↓D5115 & D511085

九州の様に「クルクルパー無し」が美しいですが、この程度なら我慢できます。

でも、我慢できない程醜いクルクルパーには、不思議な快感があります。

中心を支える支柱の位置が判らず、従来のと同じ4本で網を作ったところ、図面が発見されて「皿の場合は」左の様な3本だったことが判りました。


しかし、「火の粉を落とすネット」の大きさが全然違います。

皿形の“ガード”を取り外したモノが多少体裁の良い「パー」ではなく、全体として別モノだったようです。

当初東鉄形(皿パー)だった故に“クルクルパー”という素敵な愛称(蔑称)を貰ったのかどうかは不明です。

何しろ“ガード”が付いているとクルクル回っている様は下からでは見えません。




もうひとつ、昔聞いたのですが、日本では剥き出しで付ける「火の粉止め」のネット、ドイツでは煙室内部につけて外から見せないと言う話を昔聞いた様な気がします。

それが本当なら実に羨ましい話です。

これから「クルクルパー」を発売しようという者の発言としては相応しくないですが・・・