C6118ですが、テンダーの前灯がシールドビームです。
そう、これは青森時代です。
煙突デフについて発売後に間違いが見つかり、資料を集め調査して販売済みの機関車まで回収して修正パーツに交換したお騒がせ機関車です。
モールドの上に石炭を載せて自分の気に入るバランスに致します。
しかし、テンダーを分解するためには石炭モールドごと炭庫底面、水ハッチ床などを持ち上げる構造ですので石炭を載せて良いのはあくまでモールドの上だけです。
実物は石炭ではなく豆炭だったので、丸くて均一な割合ぺたっとした山でした。
石炭がごつごつしていたら日本の蒸機じゃなくなってしまいます。 (豆炭ではなく石炭だった戦前は少し違うかも知れませんが、それでも欧米のごつい雰囲気は日本には無かった筈です・・・日本では欧米と比べて石炭が貴重品とされて居ましたから手間を掛けてでも均一の大きさに砕いて居た事は確実だと思います・・・欧米蒸機が使って居る石炭の実物を見て私は驚きました)
上下分解した姿です。
吊り掛けられたコンパクトなモーター(IMONコアレス1616S)は第三動輪上に来るボイラー下面となります。
IMONコアレス1616Sは鉄道模型用モーターとして開発されたモーターです。リード線が「黒/グレー」で取付済ですし、直接見えても問題無いように筐体が「1/3艶」位の黒です。
回転数はギヤ比1:30で適正速度になるように10000rpm+αとしました。
(以前は9570rpmでしたがスペックを変えました)
DCC制御とPWM(パルス式コントローラー;古い縦形、棒形モーターが快調に走るがコアレスは音が出る、ダメージを受けると言われています)制御可能な様にコンデンサーを搭載していません。
世界中の高級コアレスモーターで使われている「マクソン巻」ではなく、「理想の巻き方」をしたモーターなので体積当りのトルクは「倍」です。
(巻き方の事情で「直径と長さが一致する寸法」でしか作れません)
1616Sはファウルハーベル1717SRの倍、1724SRと同等のトルクを持っています。
機械では巻けません。
「日本の匠」が手で巻いていますので少しずつ作りつづけています。
「真実の原価」は欧州の高級コアレスと比べても倍も3倍も掛かっているでしょうが、流通がストレートでシンプルなので同様の価格で販売している「知らなきゃ損」の商品です。
シリンダーブロックにもウェイトを積んでいるD51(370g)より重い(380g)のは動力機構がシンプル、コンパクトになっているのでウェイトを積めるからです。
そこへD51用シリンダーブロックウェイトを加えます。
(構造の違いから僅かに削らないといけない部分が有ります・・・削り跡が写真に見えています)
動輪センターだった重心が「やや前」になります。
重心が動輪のセンターだと前進後進時の牽引力はイコールです。
重心が前だと前進時の方が強くなります。 重量UPに加えてそれも狙って居ます。
ブラス15両編成が牽けるC61ですが、シリンダーブロックウェイト追加によって更に余力が出来ると思います。
C6118 [青] C6118は白河から1958-04-01青森に転属、1971-09-08宮崎に転属
煙突デフは前補機が付いた時、デフが効かなくなってボイラーに纏わり付く煙を少しでも上げる目的で一部のC61に施工されました。
C60の煙突デフは殆どの機関車に取り付けられていて、形もこれとは違います。
煙突デフに必須の斜めに後が上がった風導底板が無くてリコールする事になりました。 恥ずかしいです。
これはC6113[鹿]のテンダーです。
自社製品の問題点を指摘するのもなんですが、増炭板の寸法が違うと思うので「なんとかしよう」としています。
九州のC61は今回はやらないつもりだったのですが、
① 当初キットが多数残って居た
② どうして九州が無いの?20系も出すのに!
と言う声に負けて少量の特製品を作りました。
他のC61より2年近く遅れています。
自社のキットから作る特製品ですからきっちりKG-1型デフや助士席前清缶剤送入BOX部分だけ広げられたランボード等発注して製造できるパーツは作って使いました。
(そういったパーツで余ったモノは原宿店で分売しています)
増炭板は高サ3mmに決め、ステンレススケールに合わせて切ろうとしています。
こうやって測りながら当てて切ればケガキもしないで済みます。
切れました。
写真を見ながらこれくらいと思う長さに整えてつや消しスプレーで塗装します。
塗り上がりました。 増炭板は「木」だから鉄製のテンダーと艶が違う方が嬉しいです。
キットがなかなか売れていかないC61の様子を見て、「増産はないかな」と思ったのですが・・・だから特製品ででも「九州」を【はやぶさ】牽引機をやっておこうと考えたのですが、どうやら情勢が変わってきたことを認識しております。
(キットもいつの間にか完売になっていました)
広げられたランボードの下に支えが4カ所有ります。
コレが無いのは許せず、自分でプラ板から作って加工しました。
実物は想定以上に使い勝手が良くて現場で好評だったC61、模型も「走り」が良くて使い勝手が良いC61です。
C57完成品はそんな事も考慮に入れながら持っているだけで嬉しいけど走らせたくなる模型を目指します。