♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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■アレオパゴスでの説教(その一) “知られざる神” / 板倉邦雄

2020年03月31日 | Weblog

2020/2/18放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
  今日からギリシャの都アテネのアレオパゴスの評議場で語られたパウロの説教をお話しします。使徒の働き17章です。「アレオパゴスでの説教(その一)“知られざる神”」という題でお話しします。

 さてパウロはアレオパゴスの評議場の真ん中に立って語り始めました。
 「アテネの人たちよ、あなたがたは、あらゆる点において、すこぶる宗教心に富んでおられると、わたしは見ています。実は、わたしが道を通りながら、あなたがたの拝むいろいろな神々を、よく見ているうちに、『知られない神に』と刻まれた祭壇もあるのに気がつきました。」
    (参照 使徒の働き17章22節、23節 口語訳)

 まずパウロの説教は、アテネの人々が宗教心に富んでいることから始まりました。それは知っている神々をすべて祀っていることと、もし万が一知らない神があったら大変だ、と「知られざる神」という祭壇を奉納している点です。ギリシャのアテネの人々も本当の神を求めていたのではないでしょうか。

 パウロの説教は続きます。
 「この世界と、世界の中にある万物とを造った神は、天地万物の創造主であるから、私たちの手で造った神殿や宮などにはお住みにならない。また、何か不足でもしておるかのように、人の手によって仕えられる必要もないのです。」
 (参照 使徒の働き17章24節、25節 口語訳)
 次にパウロの説教は、天地万物の創造主である神を語りました。太陽と月と星を造られた神、そしてこの地球を造られ、その中に鳥や魚や動物、植物や花を造られた創造の神を語りました。そのような創造主に人の手で作った宮などに住んでもらうことは当然できませんでした。

 そしてパウロの説教はさらに続きました。
 「神は、すべての人々に命と息と万物とを与え、また、ひとりの人から、あらゆる民族を造り出して、地の全面に住まわせ、それぞれに時代を区分し、国土の境界を定めて下さったのです。」
  (参照 使徒の働き17章25節、26節 口語訳)
 第三に、創造主なる神は私たちを造り、いのちを与え、万物を私たちに管理するように任せてくださったのです。私たちにいのちと息、すなわちスピリットと万物をお与えくださったのは神です。そして私たち人類の歴史を導いてくださっている摂理の神様だ、と語っているのです。

 私たちも知らずに拝み求めているまことの神を知りたいのです。

  (PBA制作「世の光」2020.2.18放送でのお話より ) 

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