♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■福音が広まる

2006年11月16日 | Weblog


 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日は聖書の中のテモテへの手紙第二から読んでみましょう。

 「キリスト・イエスのりっぱな兵士として、私と苦しみをともにしてください。」 テモテへの手紙第二 2章3節

 パウロはこの手紙をローマの獄中から書きました。自分の殉教の死が近いことを感じつつ、少しでも宣教が前進することを願い、テモテに励ましを送っています。私は、このことばに込められた連帯感に教えられる思いが致します。

 紀元64年、パウロはローマ皇帝ネロの迫害の際に殉教したと言われます。その頃の迫害はまだ地方的・散発的なものであったと言います。しかし紀元112年、パックス・ロマーナと呼ばれローマが栄えた時代、良い皇帝が続出するようになると、良い皇帝ほど国家に忠実であったため、皇帝崇拝が強要され、迫害が強まる結果となりました。こうして迫害は国家権力による組織的なもの、恒常的なものと変っていくのです。皇帝デキウスやディオクレティアヌスの時代は最悪だったと言われます。313年、皇帝コンスタンティヌスによりキリスト教は公認され、迫害の嵐から解放されていきます。

 約3世紀に渡るこの時代、キリスト者は会堂を持たず、ひたすら殉教と宣教を阻む外圧に荒らされながらも信者を増やしていきました。そこにはキリストの福音が真実であるという確信、それを伝えたいという熱意のみならず、自己中心な思いを捨てて、互いに助け合い、支え合い、連帯する姿があったのでしょう。私たちも、この迫害の無い、豊かな時代に於いて、同じようにすべてのエネルギーを宣教に注ぐならば、そこには何が起こることでしょうか。互いに宣教の使命に立つ良き協力者として歩みたいものです。

 聖書のことば。
 「キリスト・イエスのりっぱな兵士として、私と苦しみをともにしてください。」 テモテへの手紙第二 2章3節

 (PBA制作「世の光」2006.11.16放送でのお話しより)

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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